ランボー 怒りの倍返し!! シリーズ史上最大かつ豪快に敵にナメられる!? 『ランボー ラスト・ブラッド』

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
ライター:ギンティ小林
ランボー 怒りの倍返し!! シリーズ史上最大かつ豪快に敵にナメられる!? 『ランボー ラスト・ブラッド』
『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

世界中のファンを振り回した『ランボー』最終章、ついに完成!

前作『ランボー/最後の戦場』(2008年)のラスト、遂に実家に帰ったランボー。その後ろ姿を観た時、僕らは「あぁ、これでランボーの戦いも見納めか……」と思ったら、なんと新作が! って、すいません……白々しい書き出しをしちゃって。『ランボー』ファンの方たちは今回のシリーズ5作目が公開するまでの長い間、シルヴェスター・スタローンに散々ジラされてきたんですよね……。

▶ プレゼントキャンペーン実施中!【『ランボー ラスト・ブラッド』公開記念 “俺的ランボー”バロメーターキャンペーン】

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

その経緯を説明しますと、そもそも本作の製作が決まったのは2009年。この時、「今度はランボーがメキシコの人身売買と麻薬王と戦う」とストーリーも発表。この物語は、もともと『最後の戦場』のために企画されたものですが、「ランボーはまだ故郷に帰れずにさまよっているはずだ」というスタローンの判断でボツになったもの。しかし、実家暮らしとなったランボーにはピッタリの物語だな! とファンたちが期待に胸を躍らせていると、その半月後、スタローンは「やっぱメキシコの犯罪組織と戦う話にはしない」と前言を撤回。そして新たなストーリーを発表しました。

それは――米軍の極秘実験によって生み出された、人間が変異した怪物が研究施設から脱走。驚異的な戦闘能力のオーナーである怪物に米軍の特殊部隊は1ミリも歯が立たない。そこで政府は秘密裏にランボーに怪物の追跡を依頼する……という、僕らの予想を壮大にフライングしたSFアクション路線。ちなみにこの物語は、スタローンが以前から映画化を狙っていたジェイムズ・バイロン・ハギンズ原作のSFアクション小説「極北のハンター」をベースにしたもの。スタローン的には念願の企画なんですが、世間の『ランボー』観を木っ端みじんに破壊した路線変更に、世界中のファンがおおいに困惑……。

個人的には観たかったんですが、その空気を察知したスタローンは、すぐに「やっぱり次のランボーはメキシコの犯罪組織と戦います!」と撤回。良かった……と皆が安心したら、なんと翌2010年に「これ以上、『ランボー』の続編は必要ないと思う」とシリーズ終了宣言を発表……。まじっすか……とあきらめていたら、今度は2012年に「やっぱりランボーの新作を作ります!」と発表……。このように世界中のファンが振り回され続けた挙句、そこから7年間たっぷりジラされて2019年、遂に完成したんです。

ランボーの幸せを願うファン心理など、スタローンのハードコアなサービス精神が許さない!

で、気になる今回の物語ですが、舞台は前作から10年後。ランボーはアリゾナ州にある実家の牧場で、メキシコ出身の家政婦マリア、その孫娘ガブリエラと共に暮らしている。カブリエラには両親がいないため、ランボーは養子縁組をして彼女の親代わりになっている。そうです! 遂にランボーに家族ができたのです! ランボーが父親になったのです!

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

とはいってもランボーは、もうすぐ大学生になるガブリエラに入学祝いとして手作りのペーパーナイフをプレゼントするんですが、それがどう見ても殺傷能力の高い凶器……。受け取った彼女はちょっぴり引いてる、というランボーならではブレのない一面をアピールしてくれます。

変わらないといえば、彼がベトナム戦争で負った心の傷は、歳を重ねるごとに深くなっています。そのため、牧場の地下にベトナム戦争時代の地下壕を思わせる迷路のようなトンネルを掘ったり、その中に大量の銃器を装備したり、ベトナム時代に戦友と聴いていたザ・ドアーズの「Five to One」を地下壕で聴いたり、常に精神安定剤を服用していたりと精神的にはかなり土俵際な状態……。

View this post on Instagram

Rambo’s man cave…@rambomovie #rambo5

A post shared by Sly Stallone (@officialslystallone) on

それでも、ランボーを「ジョンおじさん~!」と慕うガブリエラたちとの生活は、ジョン・ランボー史上最高に平和な日々。そんな生活がいつまでも続くのでした。以上、『ランボー ラスト・ブラッド』の説明おしまい! ってことにはならないんですが、そう言いたくなる気持ち、ファンの方ならわかっていただけますよね……? これまで孤独で平穏とは無縁すぎる生活を送って来たランボーを見守ってきたファンなら「お願いだから、今回の映画だけはこの穏やかな日常が永遠に続いて! ランボーを幸せにして!」と願わずにはいられないはず。しかし、スタローンのハードコアなサービス精神が、そんな甘い考えを許してくれません……。

ある日、メキシコに行ったガブリエラが行方不明になる事件が勃発。ランボーが単身、彼女を探しにメキシコに行く。そして、彼女が人身売買組織に捕らわれていることを知るのであった……。かくして、ランボーVS人身売買組織がスタートするわけです。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

シリーズのお約束である「ランボー 怒りの倍返し」がスタート!

ちなみに、シリーズ1作目『ランボー』(1982年)といえば、田舎町の保安官たちが、身なりの汚い無職だと思ってナメた相手が、実は元グリーンベレーでした! という「ナメてた相手が、実は殺人マシンでした」ムービーの秀作でした。そして今回はなんと、1作目を上回る「ナメてた相手が、実は殺人マシンでした!」ムービーに仕上がっているんです。

人身売買組織のメンバーは全員もれなくコンプライアンスや#Me Tooというワードとは無縁すぎる男尊女卑スピリッツ満載なクズばかり。そんな連中が、ランボーのことを「ただのクソ親父だぜ!」と高笑いしながら、『ランボー』シリーズ史上最大かつ豪快にランボーのことをナメます……。当然、ランボーは怒ります。間違えました。正しくは怒り、狂うでした!

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

そして、シリーズのお約束である「ランボー 怒りの倍返し」がスタート! 倍返しといえば、前作『最後の戦場』のクライマックス、ランボーがミャンマー政府軍にブローニングM2重機関銃を奪って、ミャンマー兵たちに撃ち込むシーンはヴァイオレンス映画史に残すべき名シーンという認識で間違いないですよね? でも、どうやら当のスタローン的には反省点があったようなんですよ。「一気にまとめて殺しすぎてしまったかも……」と。あくまで僕の推測ですが、今回の戦闘シーンを観るとそんな気がしちゃうんです。今回のランボーは、お得意の特大マシンガンを完全封印。その代わりに、元グリーンベレーならではの知略を駆使したゲリラ戦術をシリーズ史上最も念入りに展開! さらに、人身売買組織のメンバー1人々々に対して、丁寧かつ真心を込めた殺人スタイルを披露してくれるんです!

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

そんなわけで、今回もまたバイオレンス映画史的に殿堂入り間違いなしなクライマックスの果てに迎える、エンドクレジットも感動的! 皆さん、今年の夏は『ラスト・ブラッド』を観て『ランボー』シリーズの無限ループを楽しもうじゃありませんか!

文:ギンティ小林

Presented by GAGA

『ランボー ラスト・ブラッド』は2020年6月26日(金)より公開

Share On
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

『ランボー ラスト・ブラッド』

いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれる元グリーンベレー、ジョン・ランボー。孤独な戦いを経て、祖国アメリカへと戻ったランボーは、故郷アリゾナの牧場で古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に、“家族”として穏やかな生活を送っていた。しかしガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致され、事態は急転する。愛する“娘”を救出するため、ランボーは元グリーンベレーのスキルを総動員し、想像を絶する戦闘準備を始めるのだった――。

制作年: 2019
監督:
出演:
  • BANGER!!!
  • 映画
  • ランボー 怒りの倍返し!! シリーズ史上最大かつ豪快に敵にナメられる!? 『ランボー ラスト・ブラッド』