フランスは昭和の日本だった!?『TAXi ダイヤモンド・ミッション』は洋画劇場テイスト全開
まるで昭和の日本映画のような大らかさ
『TAXi ダイヤモンド・ミッション』© 2018 – T5 PRODUCTION – ARP – TF1 FILMS PRODUCTION – EUROPACORP – TOUS DROITS RESERVES
受け継がれたプジョー407はますますチョッ速!
『TAXi ダイヤモンド・ミッション』© 2018 – T5 PRODUCTION – ARP – TF1 FILMS PRODUCTION – EUROPACORP – TOUS DROITS RESERVES
マロが異動させられたマルセイユ警察には、警官としてはもちろん人間としてもマトモな奴がいないというヤバさ。しかも、お馴染みのすっとぼけ署長ジベール(ベルナール・ファルシー)は市長にまで昇りつめ、過去シリーズ中でも最高レベルのゲスさを披露。もはやマルセイユの民度が疑われるレベルだ。
とはいえ、ダニエルの愛機プジョー407が最新チューンナップを施され、新キャラのマロが受け継ぐというのはシリーズのファンならば燃える設定だろう。エディの職業も時代を反映してかUberのドライバーということになっていて、同業者ネットワークを駆使した活躍を見せてくれる。
また、10秒先の展開がほんのり読める安心設計に加え、冒頭15分くらいでなんとなく全体の相関図を説明してくれる親切さは嬉しいところ。メインイベントとなるイタリア系フェラーリ強盗団との対立構図も、例えるならヤンマガとかに連載してそうな軽いノリ。なんとなく喫茶店でナポリタンとか食いながら、横目で観たいくらいのカジュアルさだ。
あえて原語版で観るのもオツだが、洋画劇場テイストを味わうためにもぜひ吹き替え版での鑑賞をオススメしたい。この先半永久的にシリーズ化できそうな、新たな『TAXi』伝説の幕開けを劇場で祝福しよう。何かしら飲み食いしながら。
『TAXi ダイヤモンド・ミッション』は2019年1月18日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
『TAXi ダイヤモンド・ミッション』
検挙率No.1で最高のドライビングテクを持ちながら、スピード狂で問題だらけの警官、マロ。パリ警察から特殊部隊への異動を夢見ていた彼は、ある日地方都市マルセイユへ左遷されてしまう。赴任したマルセイユ警察は、フェラーリなどの高級車を操り、華麗に宝石を盗むイタリアの強盗団にやられっぱなし。マロは、時速300km超えの伝説のタクシー:プジョー407を探して対抗する事に。今は中東にあるそのタクシーを手に入れるため、ダニエルの甥で街を熟知しているものの、ウーバー最低評価の間抜けなタクシードライバー、エディと渋々ながらタッグを組むはめに。そんな中、5日後に世界最大のダイヤモンド“カシオペア”が到着するという知らせが。強盗団は警察内部にもスパイを配置、更にはドローンも使用した完璧な作戦で、ダイヤモンドを盗み出そうとしていた。凸凹コンビと伝説のタクシーVS頭脳派強盗団の赤いランボルギーニ! マルセイユを駆け巡るド迫力なカーチェイスの果てに、彼らはダイヤモンドを守り切れるのか!?
制作年: | 2018 |
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監督: | |
脚本: | |
出演: |