DIYな“乱暴映え”もこれで見納め! 73歳スタローンが最大の怒りを爆発させる『ランボー ラスト・ブラッド』

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ライター:BANGER!!! 編集部
DIYな“乱暴映え”もこれで見納め! 73歳スタローンが最大の怒りを爆発させる『ランボー ラスト・ブラッド』
『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

『ランボー』最終作を彩るのは期待の新人&ベテラン女優

ついに『ランボー』シリーズ完結! 哀しきベトナム帰還兵が有終の美を飾る最新作『ランボー ラスト・ブラッド』は、ボランティアで森林警備隊のようなことをやっているランボーが豪雨の中、鉄砲水から一般人を保護するシーンから始まる。全員の命を救えなかったことを悔やむランボーの表情が印象的だが、安心して(?)ほしい。このあとたっぷり時間をかけて大殺戮を繰り広げる、その落差を強調するオープニングだ。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

なにしろ本作のランボーには、娘同然の存在ガブリエラがいる。彼女はランボーを慕ってはいるものの実の父親に捨てられたことがトラウマになっていて、家族の反対を押し切ってメキシコまで会いに行き、そこで人身売買組織に拉致されてしまう。そんなガブリエラを演じるイヴェット・モンレアルはアリアナ・グランデ似の美女で、今後DCコミックスのドラマシリーズ等にも出演するという要注目の新人だ。

孫娘を連れ帰ってくれとランボーに懇願するガブリエラの祖母マリア。演じるアドリアナ・バラーサは、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バベル』(2006年)で第79回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実力派だ。そんな家族同然の2人のため、単独でメキシコに駆けつけるランボー。さすがの手際の良さ(脅し&暴力)で人身売買組織まで辿り着くが、さすがのランボーも銃を持った数十人のチンピラに囲まれては成すすべなく、フルボッコにされてしまうのだった……。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

ランボーの“乱暴映え”を支えるのは猛烈にクズい悪人たち!

本作における“敵”はメキシコ人身売買組織になるわけだが、人を人と思わぬ鬼畜ぶりをテンポよく見せつけることで命の価値バロメータをぐんぐん下げる。これによってランボーの復讐パートに対する感情移入度がぐんとアップし、暴力によるカタルシスをMAXまで上げることに成功。ふだん攻撃的な衝動を抑えているマトモな人ほど、鬼の形相で怒り狂うランボーを全力で応援してしまうはずだ。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

そんなランボーの“破壊のトリガー”を引いてしまう人身売買組織のボス兄弟を演じるのは、セルヒオ・ペリス=メンチェータとオスカル・ハエナダ。2人ともハリウッド映画やドラマにも出演する実力派だが、特にハエナダは『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』(2011年)などにも出演しているので、そのパンチの効いた顔に見覚えのある人も少なくないだろう。本作ではどんなに罵っても罵り足りないクズ犯罪者を嬉々として演じており、その殺されっぷりも豪快なので要注目。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

他にも『ナルコス:メキシコ編』(2018年~)などで存在感を放っていたホアキン・コシオなど、南米を舞台にしたクライム作品が好きな人ならば見覚えのあるコワモテがちらほら出演。さすがのランボーも分が悪いのでは? と心配になってくるが、最終的にはシリーズ中もっとも容赦ないDIY暴力(『最後の戦場』以上!)を見せてくれるのでご安心を。もはや暴力というより豪快な料理動画かなにかを観ている気分になってくるので、お腹を空かせて鑑賞してほしい。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

本当に終わりなの!? 続編を期待したくなる現役バリバリな暴力

本作はシリーズ最終作でありながら、ランボーの“怒り度”がもっとも高い。ヤバそうなところを間一髪助けました! みたいなフォローもなく、容赦のない暴力の絨毯爆撃にクラクラしてくる人もいるだろう。過剰なオーバーキル描写からは「万が一にも生かして帰さぬ」という強い意志を感じるし、初めてパーソナルなものを守るために戦うランボーの姿に、「ああ、本当に終わりなんだなあ……」と寂しい気持ちになるかもしれない。

『ランボー ラスト・ブラッド』© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

ただし、もう絶対に関連作品が作れないという終わり方はしていないので、地球外生命体と戦う『プレデター』的続編や、若手を育成する『クリード』的スピンオフの制作が決定しても不思議でない。というか何かしらの形で続いてほしいと願わずにはいられないほど、ランボー/シルヴェスター・スタローン73歳の生き生きとした暴力が堪能できるシリーズ最終作に仕上がっていた。

『ランボー ラスト・ブラッド』は2020年6月26日(金)より公開

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『ランボー ラスト・ブラッド』

いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれる元グリーンベレー、ジョン・ランボー。孤独な戦いを経て、祖国アメリカへと戻ったランボーは、故郷アリゾナの牧場で古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に、“家族”として穏やかな生活を送っていた。しかしガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致され、事態は急転する。愛する“娘”を救出するため、ランボーは元グリーンベレーのスキルを総動員し、想像を絶する戦闘準備を始めるのだった――。

制作年: 2019
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