狂人、オタク、ミュータント! いま大注目ケイレブ・ランドリー・ジョーンズのオススメ出演作3選

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ライター:BANGER!!! 編集部
狂人、オタク、ミュータント! いま大注目ケイレブ・ランドリー・ジョーンズのオススメ出演作3選
Stephen Smith/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

いまケイレブ・ランドリー・ジョーンズがアツい! 映画デビュー作『ノーカントリー』(2007年)はチョイ役だったケイレブだが、映画ファンならばその顔に見覚えがあるはず。ミレニアル世代らしいレイドバックした態度と人懐っこい雰囲気が印象的で、『アンチヴァイラル』(2012年)や『スリー・ビルボード』(2017年)といった話題作で唯一無二の存在感を放っている。

しかもケイレブは音楽活動の方も本格的。かつては(キアヌ・リーヴスを筆頭に)俳優の音楽活動は鬼門とされる向きもあったが、コアな音楽ファンも唸るテン年代トレンドど真ん中のサイケ・サウンドは、ケイレブの多彩な才能を物語っている。なお、デヴィッド・リンチやジョン・カーペンターも所属するレーベル<Sacred Bones Records>からアルバム「The Mother Stone」を2020年5月にリリースするようだ。

口から超音波! バンシー役を好演『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』

本格デビュー作『ラスト・エクソシズム』(2010年)で演技に目覚めたケイレブは、人気アメコミ映画シリーズ『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)に大抜擢される。ケイレブが演じた“バンシー”ことショーン・キャシディは、口から超音波を放つミュータントで、音波を操りムササビのように滑空することもできる。

本作は、若きプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)がミュータントたちを集め、初代X-MENを結成する……という物語。停滞気味だったシリーズをフレッシュに蘇らせ、マカヴォイやマイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルトら後のシリーズを牽引する豪華キャストが集結した、アメコミ映画史上屈指の傑作として知られている。

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』©2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

そんな本作でバンシーは、多数の非アメコミ者の「口から超音波出せるだけって激ヨワじゃね?」という心配を良い意味で裏切りまくり、攻撃だけでなく空に海中に大活躍を見せ、さらにコメディリリーフも務めるという陰の重要キャラだった。コミックのイメージと近かったこともあり、いまだにファンから人気の高いミュータントである。

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
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¥1,905+税
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
©2014 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.

ダサい死にっぷりは必見!『ゲット・アウト』

Netflixオリジナル作品『アンカット・ダイヤモンド』(2019年)も話題のサフディ兄弟監督作『神様なんかくそくらえ』(2014年)が大絶賛されたケイレブは、続いて鬼才監督ジョーダン・ピールの『ゲット・アウト』(2017年)に出演。第90回アカデミー賞で脚本賞を獲得した本作は、白人の恋人の実家を訪れた黒人青年が常軌を逸した事態に巻き込まれる狂気のサスペンス映画だ。

『ゲット・アウト』
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ケイレブは、ダニエル・カルーヤ演じる主人公クリスの恋人ローズの兄、ジェレミーを嫌味たっぷりに好演。表面上は親しげに接する家族の中でクリスを妙にチクチクと口撃し、態度はデカいが肝は小さいジェレミーは、いちばん最初に「この一家、なんかおかしいぞ……?」と観客を不安な気持ちにさせてくれる重要なキャラクターだ。

本作はサイコ・スリラーかと思って観ていると、中盤過ぎからのブッ飛び展開に腰が抜けそうになるのだが、ピール監督による人種問題を絡めたキツ~い皮肉と併せて、ぜひケイレブのダサい死にっぷりを拝もう。本気でムカつくキャラなので同情心はいっさい湧かないぞ!

ゾンビ知識豊富なオタク役『デッド・ドント・ダイ』

そんな新鋭俳優ケイレブの出演最新作は、ジム・ジャームッシュ監督最新作『デッド・ドント・ダイ』(近日全国公開予定)だ。本作でケイレブが演じるのは、都会から来たチャラい若者に「よぉ、フロド」なんて茶化されるギークな雑貨店員ボビー。しかし、観客の期待通りゾンビ知識豊富なボビーはゾンビに蹂躙される街で、ダニー・グローヴァー演じる金物屋のおやっさんハンクと共に店内で、ソンビ映画のお手本のような籠城戦を見せてくれる。

おそらく街で唯一の雑貨屋であろうボビーの店は、ゾンビタウンとの相性抜群。アメコミや駄菓子も扱っているのでメイン顧客は子どもたちだが、ゾンビタウンと化した後にその設定が活かされるので要注目。また音楽ファンならば、ウータン・クランの首領RZAが演じる配達員ディーンとボビーとのマニアックな絡みにもニヤリとさせられるはずだ。

ジャームッシュ監督作品だけに、他にもイギー・ポップやトム・ウェイツなど錚々たるミュージシャンが爆笑必至のキャラクターを演じていて、ゾンビに疎くてもしっかり楽しめるヒップなホラー・コメディ映画に仕上がっている。

『デッド・ドント・ダイ』は2020年6月5日(金)より全国公開

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『デッド・ドント・ダイ』

警察官が3人しかいないアメリカの田舎町センターヴィルで、前代未聞の怪事件が発生した。無残に内臓を食いちぎられた女性ふたりの変死体がダイナーで発見されたのだ。困惑しながら出動した警察署長クリフと巡査ロニーは、レイシストの農夫、森で野宿する世捨て人、雑貨店のホラーオタク青年、葬儀場のミステリアスな女主人らの奇妙な住民が暮らす町をパトロールするうちに、墓地で何かが地中から這い出したような穴ぼこを発見。折しも、センターヴィルでは夜になっても太陽がなかなか沈まず、スマホや時計が壊れ、動物たちが失踪する異常現象が続発していた。

やがてロニーの不吉な予感が的中し、無数の死者たちがむくむくと蘇って、唖然とする地元民に噛みつき始める。銃やナタを手にしたクリフとロニーは「頭を殺れ!」を合言葉に、いくら倒してもわき出てくるゾンビとの激闘に身を投じるが、彼らの行く手にはさらなる衝撃の光景が待ち受けていた……。

制作年: 2019
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脚本:
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