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ついに世紀の決戦!『ゴジラVSコング』 5つのウワサ検証と 1分でわかるシリーズ解説

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ライター:#杉山すぴ豊
ついに世紀の決戦!『ゴジラVSコング』 5つのウワサ検証と 1分でわかるシリーズ解説
『キングコング:髑髏島の巨神』©2017 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

※このコラムはネットで流れているファンの噂を基に、筆者の予想をおりまぜたもので公式からの発表ではありませんが、こういう妄想をしながら映画の公開を待つ、というのも楽しみ方の一つだと思います。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開が2020年11月20日(金)に延期されました。これに伴い映画ファンの間でバズったのが、ゴジラはキングコングだけではなく『007』と戦わなければならなくなった! というもの。11月20日にゴジラとキングコングが激突する『ゴジラVSコング(原題)』が公開される予定で、つまり興行界においてはゴジラたちのライバルは『007』になった、というわけです。

小栗旬さんの出演も話題の『ゴジラVSコング』がいかなる作品か、そして本作についての気になる噂をご紹介しましょう。

ハリウッド版『ゴジラ』はこんな世界観! シリーズざっくり振り返り

『ゴジラVSコング』は渡辺謙さんが出演した、ハリウッド版ゴジラ第2作目の『GODZILLA ゴジラ』(2014年)『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)、そしてトム・ヒドルストン出演の『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017年)の共通の続編です。

これらの作品はレジェンダリー・ピクチャーズという映画スタジオが製作しており、同スタジオは怪獣映画版MCU=マーベル・シネマティック・ユニバースともいうべき“モンスターバース”を仕掛けているため、同じ世界を共有するゴジラとキングコングがついに対決するというわけです。ここまでの流れを過去3作の設定をもとにご説明すると……

太古の時代、この地球の支配者は巨大怪獣たちでした。しかし、怪獣たちは海底や地底(地球空洞説に準じる)に潜伏し地上から姿を消します。けれど、こうした怪獣たちの存在に気付いた人類は秘密組織<モナーク機関>を立ち上げ、密かに怪獣たちの発見・研究を進めていたのです。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

モナークはこうした怪獣たちのことを“タイタン”(「巨神」というような意味)と呼んで研究しています。モナークは1950年代に、怪獣たちの頂点に立つゴジラを発見します。そして1973年には地上と、怪獣たちが潜伏している地球内部との入り口と思われる神秘の島、髑髏島=スカル・アイランドでコングと呼ばれる巨猿型の怪獣と遭遇。さらに全世界に様々なタイタンがいることをつきとめます。

2014年に“ムートー”とよばれる危険なタイタンのつがいが覚醒。人類は脅威にさらされますが、これに呼応するようにゴジラも出現しムートーを倒します。この事件によって多くの人類がタイタンの存在を知ることになります。そしてゴジラは人類に特に敵意等はもっておらず、ただ他のタイタンを制してこの地上に秩序をもたらそうとする存在であるようです。したがって、もし人類にとって脅威となるタイタンが現れたら、ゴジラを人類の味方にすべきという考え方も出始めました。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

2019年に過激な環境テロリスト集団が「地球を救うには人類を排除しタイタンたちによる支配を実現すべき」とし、様々なタイタンを覚醒させます。その中で最も恐ろしいのは南極に眠っていた、コードーネーム<モンスターゼロ>ことギドラでした。

ギドラは他のタイタンたちを従え(その中には巨大怪鳥ラドンもいる)人類に襲い掛かります。しかし、ギドラの正体は宇宙からやってきたタイタンだったのです。ギドラに支配されれば人類どころか地球の生態系そのものが変わってしまう。地球全体の危機に、ついにゴジラが現れモスラとともにギドラに戦いを挑みます。そしてギドラを倒し、すべてのタイタンはゴジラにひれ伏すのです。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

そう、ゴジラはついに“キング・オブ・モンスターズ”になりました。そこから『ゴジラVSコング』が始まるわけです。では『ゴジラVSコング』にまつわるいくつもの噂をご紹介しましょう。

5つのウワサを検証

噂1:コングの故郷、髑髏島にすべての秘密がある説

そもそも、なぜゴジラとキングコングが戦うのか? なのですが、『キングコング: 髑髏島の巨神』に登場した髑髏島は秘密の島であり、モナーク以外その存在は知らないことになっています。そして、ここに棲むコングを始めとするタイタンたちは、島から出たことがありません。だから一連のゴジラ騒ぎにおいても、このタイタンたちが人類の前に姿を現すことはなかった。

『キングコング:髑髏島の巨神』©2017 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

もしくはモナークによって隔離・保護されていた可能性があります。そして、この島はタイタンたちが生息した(ないし地下に潜った)とされる、地球空洞説的な地底世界への入り口とも言われています。モナークが密かに島の研究を続けていた。それがなんらかの形で破綻しコングたちが島の外へ出た。そしてコングとゴジラが戦うことになる、という展開が考えられます。

噂2:ギドラ生きている説

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドクレジット後のおまけシーンを思い出してください。ギドラは地球の生物の常識が通用しない、超生命体です。ギドラはゴジラの攻撃を受けて首を一つ無くしましたが、再生しましたよね。したがって、少しでも肉塊が残っていれば再生可能で、この細胞と他の生物を組み合わせれば新たなタイタンが生まれるかもしれない。なのでギドラ復活、ないしギドラの流れを組む“何か”が登場するかもしれません。

噂3:コングがついに“キングコング”になる説

『キングコング:髑髏島の巨神』の原題は『Kong: Skull Island』です。日本ではわかりやすさを優先して“キングコング”となっていますが、原題はではあくまでコングであってキングコングではない。これにはいくつか説があって、

「キングとは修飾語であって怪獣名ではないから使わない」
ギドラも日本では“キングギドラ”ですが劇中ではギドラですからね。このモンスターバースの中でキング=王の称号を持つのは『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』だけであって、ゴジラ以外に“キング”は使わないという説。

「『キングコング:髑髏島の巨神』の時のコングはまだ子ども(青年)であった」
というのも、同作でのコングの身長は40メートルぐらい。対してゴジラは120メートルあります。ゴジラとコングが互角に戦うには、コングが100メートル以上の大きさに成長する必要があります。つまり、この成長した状態になってこそキングコング、ないしゴジラを倒してから王の称号を受け、キングコングと呼ばれるのではないか? という説です。

『キングコング:髑髏島の巨神』©2017 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ちなみに、コングはなにか武器を使ってゴジラに戦いを挑むのではないかと。というのも、僕は『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督にインタビューする機会があったのですが、ジョーダン監督は「コングがゴジラと戦うことになったら武器を使うんじゃないか」と言っていました。『キングコング:髑髏島の巨神』の最後でも、コングは船の巨大なスクリューを武器にして戦っていましたからね。

噂4:メカゴジラ登場説

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドクレジットで、世界中のいたるところで様々なタイタンが登場している、ということを新聞記事のコラージュで見せていく演出がなされています。その中でオシェア・ジャクソン・Jrのクレジットが出るあたりに「MONARCH BOOSTS FORCES AROUND SKULL ISLAND」という見出しの記事が写し出され、その中に「Monarch was not only developing this mechanized giant on Skull Island,」(モナークは髑髏島=スカル・アイランドでmechanized giant=メカ巨人の開発を進めるだけでなく……)という一文があることを発見したファンがいます。

つまりメカ巨人といえば、メカニコングかモゲラかジェットジャガーか、メカゴジラでしょう! メカゴジラはスピルバーグの『レディ・プレイヤー1』(2018年)にも出てますから、ハリウッドも好き?

噂5:ミニラ登場説

とてもトリッキーな見出しで書いてしまいましたが(笑)、「『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)のミニラのように、ゴジラの血=遺伝子をひくタイタン」や「日本の『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)に登場したキングギドラの基になった愛玩生物ドラットのようなギドラの血=遺伝子をひくタイタン」が登場する説。

まず、海外のおもちゃ見本市に『ゴジラVSコング』関係のアクション・フィギュアが展示されていた。その中に羽のはえた蛇のような怪獣がいて、NOZUKIという名前だったと。1978年にアメリカでゴジラのアニメシリーズが作られた時に、ゴジラの甥っ子という設定で“Godzooky”というキャラが登場しました。ミニラ(ベビーゴジラ)の両脇に羽がはえたようなマスコットキャラです。そのGodzookyは発音的に、GOZUKIに近いというのです。

ただ、伝えられるNOZUKIのフィギュアの外観はギドラっぽい。先の【ギドラ生きている説】は、ギドラの血をひく怪獣なのかも……。

いかがだったでしょうか? きっと夏映画の公開あわせで予告編とか流れるはずだったと思いますが、現状、秘密のベールにつつまれている『ゴジラVSコング』! どんな驚きが待っているか楽しみです。ぜひ『GODZILLA ゴジラ』『キングコング:髑髏島の巨神』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』をこの機会にご自宅で予習して(この順がいいです)、二大怪獣の決戦に備えてください!!

文:杉山すぴ豊

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