森川智之が吹替エピソードを明かす! ロシアで興行収入No.1を記録した『魔界探偵ゴーゴリ』シリーズ初吹替版放送記念インタビュー

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ライター:BANGER!!! 編集部
森川智之が吹替エピソードを明かす! ロシアで興行収入No.1を記録した『魔界探偵ゴーゴリ』シリーズ初吹替版放送記念インタビュー
森川智之

ロシアで興行収入No.1(※「BOX MOJO」調べ)を記録した人気シリーズ『魔界探偵ゴーゴリ』の吹替版三部作が、CS映画専門チャンネル ムービープラスで2020年3月にテレビ初放送!

物語の舞台は、1829年のサンクトペテルブルク。秘密警察で書記官として働いている作家志望の青年ゴーゴリは、あるとき凄腕探偵グローと出会う。グローはゴーゴリの持つ霊視能力を見抜き、共に連続猟奇殺人事件を捜査することに……。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

BANGER!!!でも紹介した第1作目『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』(2017年)から、続く『魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚』(2018年)『魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い』(2018年)の全3作を、豪華吹替キャストで堪能できる初の機会ということで、映画ファンだけでなくアニメ~声優ファンの間でも大きな話題を呼んでいる。

そんな吹替版『ゴーゴリ』から、主人公ニコライ・ゴーゴリを演じるアレクサンドル・ペトロフ(『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』)の吹替を務めた森川智之さんに、インタビューを敢行。ゴーゴリ役のイメージ作りや吹替のポイント、人気ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』シリーズに続いてタッグを組んだグロー役 三上哲さんとのマル秘エピソードまで、内容盛りだくさんの爆笑インタビューとなった。

森川智之

「自分の小説を本屋さんから回収して暖炉で燃やしながら泣く主人公です(笑)」

まず、主人公ゴーゴリを演じるうえでの役柄の捉え方について、「冒頭のシーンから、少し弱々しく登場するんですよね、顔色も悪くて。かつてこんなに主人公が倒れるドラマがあっただろうか? というくらい(笑)。そんな雰囲気から、こんな喋り方がいいのかな? とイメージして演じました」とキャラクター像の構築ついて語った森川さんは、「作家を目指しながらも秘密警察の書記官として働いている、ゴーゴリの設定に面白みを感じましたね。どちらかというと文化系の雰囲気(笑)を醸しながら演じてみました」と振り返る。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

そんな弱々しいゴーゴリについて、「彼の恋の行方、ラブストーリー的な部分は見守りたくなりますね、成就させてやりたいなって。それには相当いくつもの壁があるんですが(笑)」と、ゴーゴリへの思い入れを語った森川さん。さらに「彼が特殊能力を持つに至った出生の秘密なんかも明かされるので、不遇な彼を応援したくなりますね。こんなに冒頭からネガティブな主人公がいるか? と……自分が書いた小説を本屋さんから回収して暖炉で燃やしながら泣いている、っていう(笑)。そんなシーンから始まるので、ちょっと大丈夫かな? みたいな。中二病満載というか、思わず応援したくなりますよね」と、かなりゴーゴリに感情移入したようだ。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

ロシア映画というと難解なイメージを持たれがちだが、「80~90年に数多くのハリウッド大作がテレビ放送され、またジャッキー・チェンを筆頭にカンフー映画も人気を集め、その後は韓流ブームもありましたが、僕の中では“ロシア映画”の経験はまだなかったなと。そんな中で今回の機会を頂いて、ロシア語の演技にあてるのはどんな感じかな? などと思いつつ、いざ作品を観てみたら独特の世界観と映像の美しさに驚きました。ダークファンタジー作品としても、他国とは違うロシアならではの色合いなどに、新しいものをどんどん見せられた感じがしましたね」と、過去のロシア映画のイメージを覆す同シリーズに魅力を感じたという。

「スタジオに入った瞬間、三上さんと2人でニヤッとほくそ笑みました(笑)」

森川さんの近年のハマり役のひとつにドラマ『シャーロック』があるが、三上哲さんとのホームズ×ワトソンのコンビが、『ゴーゴリ』シリーズのグロー×ゴーゴリで復活している。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

「まずスタジオに入った瞬間に、2人でニヤッとほくそ笑みましたね(笑)。やっぱり僕からすると三上さんはシャーロックだし、三上さんからすると僕はワトソン。三上さんと初めてがっつりご一緒したのが『シャーロック』で、あの作品からベネディクト・カンバーバッチもドカンといって、彼の吹替えは三上さんというイメージも定着した。僕もマーティン・フリーマンと出会って『ホビット』シリーズ(2012年)などでも演じさせて頂いて、回り回って『ゴーゴリ』まで来た」

「『シャーロック』はあまり意識せずとは思っていたんですが、自宅でリハーサルしている時に、彼らの立ち位置に“あ、バディものだな”と。遊び心があって面白かったですね。もちろん、同じような役柄でもなければ声の出し方やお芝居も違うんですが、勝手知ったる関係なので、またご一緒できてすごく楽しかったですね。『シャーロック』のときは怒涛のように喋っていた三上さんですが、今回演じられている探偵のグローは独特の間と演技を聴かせてくれていて、これまでとはまた違った雰囲気を出してらしていて、そこはすごく刺激になりました」

『ゴーゴリ』では、当然ながら『シャーロック』とはまた違った演技での掛け合いで楽しませてくれるが、ロシア映画での予期せぬ再会はかなり感慨深かったようだ。

「演じる上での大きなポイントは、いち視聴者目線で観た時にどう感じるか? 」

同シリーズの注目ポイントについては、「ある殺人事件をきっかけに浮上してくる黒騎士の謎を追いかけることになるんですが、それ以外のところにも小さなエピソードが入っていて、そのあたりが面白いですね。あとは伯爵夫人のリザや粉屋の娘など、魅力的な女性キャラたちが登場するんですが、みんなグイグイくるんですよ(笑)。そんな女性たちとの関係、さらにグローとゴーゴリの掛け合いの楽しさ、共に捜査する仲間たちとの関係などが見どころですね」とのこと。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

また、「都会のサンクトペテルブルクから来たゴーゴリとグローが、最初は距離を置かれていた田舎の人々との交流していく様子や、飲んだくれの町医者など、まるでロールプレイングゲームみたいに協力者が増えていく展開も見ていて面白い。個性的なキャラクターが揃っているんですが、“これ誰だっけ?”となるほどの人数ではないので、良いバランスだと思います」と、具体的な見どころも教えてくれた。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

中でも特に印象に残ったシーンについて、「やっぱり“黒騎士”ですね、いきなり出てくるんですよ。“あ、犯人わかった”みたいな(笑)。『刑事コロンボ』のように、最初に犯人が出てきて追いかける、っていう」と大胆な設定に笑いながらも、「でも、なんか不気味なんですよね。現実味がない感じなので、何のために? どういうことなんだろう? って、ゴーゴリと一緒に考えながら物語が進んでいく感じ。スピード感も観客の目線と同じで、決して置いてけぼりにはしないところも魅力かな。昨今は展開がスピーディで、振り返らないと理解できないようなテンポ感の作品も多いので、そこは本作の魅力のひとつですね。なので1作目を観ていただければ、もう最後まで一気に観たくなると思いますよ」と、3部作ながら誰もが観やすい同シリーズの魅力を語ってくれた。

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』© TNT-Broadcasting Network JSC

現代劇と歴史劇、フィクションとノンフィクションにおける吹替のトーンについては、「僕自身は“今風”とか“昔っぽく”という棲み分けはしないんですが、脇を固める声優の方々は口調や言葉遣いなど、ちゃんとやらないといけない。主役はずっと出て喋っているぶん、そこまで気にしなくてもいいんですが、他の各キャラクターは気を遣うと思います。なので、周りの皆さんに活かしてもらっているという感覚ですね」と意外な関係性が明らかに。

「演じる上では、いち視聴者目線で作品を観た時にどう感じるか?を大切にしています。日本語になっても、字幕で観たときと同じように感じてもらえるように心がけています。せっかく吹き替えたんだからと、自分だけの“お土産”を入れるようなことは僕には絶対にできない(笑)。映画が大好きなので尊重したいし、そこは“お手伝い”するというか、作品の歯車のひとつなのかなと思ってますね」と、主張しすぎない吹替の極意を明かしてくれた。

「ロシアでNo.1のシリーズ、観ないと絶対に損をすると思います」

『ゴーゴリ』シリーズはインパクト大な邦題も魅力だが、森川さんの第一印象は「ぶっちゃけて言うと、“俺、呪文唱えるの苦手なんだよな……”って(笑)。呪文って、原音に忠実にカタカナに起こす場合もあれば、日本語に変えたり、スクリプトでも「判読不明」みたいになってたりするんですよ。今回は難しいのかな~と思ったら、そこまでではなかったですけど、いっぱい戦うんだろうなとは思いましたね。魔界、探偵、美女、生贄、暗黒、全部入ってて、すごいですよね。さらに森川・三上と、最強ワードが揃ってますね(笑)」と、しっかりオチまでつけてくれた。

森川智之

最後に「本作のタイトルを耳にした時に、どこかしら引っかかるワードがあったら、もう楽しめると思います。日本でも海外の作品が色々と紹介されている中で、満を持して新たにロシアという巨大なマーケットから登場した、しかも3部作が全て興行1位というほど観られた作品ですから。ロシアの人たちとも「『ゴーゴリ』観た」で、かなり話が盛り上がると思います(笑)。そんな映画が吹替でやって来たということで、観ないと絶対に損をすると思うので、楽しみにしていてほしいですね」と太鼓判を押した森川さん。「ずっとゴーゴリを演じていたい」と言うほどのお気に入り作品となったようなので、ぜひその真価を吹替版で確かめてほしい。

『魔界探偵ゴーゴリ』シリーズはCS映画専門チャンネル ムービープラスで2020年3月放送

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魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち

ある村で起きた若い美女だけを狙う連続猟奇殺人事件――
容疑者として浮かび上がった“黒騎士"。
異世界と繋がる闇の力が覚醒したゴーゴリが連続殺人鬼の正体を暴く!

制作年: 2017
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