ボディはロック様、心はダニー・デヴィート! 誰もが12歳に帰れる『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

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ライター:橋本宗洋
ボディはロック様、心はダニー・デヴィート! 誰もが12歳に帰れる『ジュマンジ/ネクスト・レベル』
『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

幼く多感だった“あの頃”に戻れる優れたエンターテインメント

「SFの黄金時代は12歳」という言葉がある。いつの時代の作品が素晴らしいとか、どの作家がとかではなく、自分が12歳の時に読んだものが最高、というわけだ。確かに、SFに限らず10~17歳くらいに見たエンターテインメントは体に染み込むというのか、この時期に影響を受けると“一生モノ”になりやすい。

同時に、優れたエンターテインメントは見る者を12歳に戻してくれるというのもあるんじゃないか。もちろん大人だからこそ楽しめる作品というのもあるけれど、たとえば『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)だったりレジェンダリーの怪獣映画は、中年の筆者を「ロードショー」を読んでいた中学生くらいの頃に戻ったような気分にさせてくれた。チャウ・シンチーの映画にもそういうところがある。純粋なドキドキというのか、作品世界への没入感というのか。

前置きが長くなったが、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』はまさに“12歳”な映画なのだった。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

名脚本家の父親譲り? 娯楽魂を発揮するカスダン監督が続投!

設定はこれまでと同じ。ゲーム内世界に入り込んだ主人公たちの危険で胸踊る大冒険だ。前作『 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)の登場人物が大学生になり、悩みを抱えながらもゲームの世界で活躍、成長していく。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

ゲームなので、それぞれのキャラクター(アバター)には固有の特技、能力があり、それが伏線にもなっている。3回“死んだ”ら終わりなのだが、逆に言えば2回までは失敗できる(失敗を踏まえて再挑戦できる)のもゲームならではのポイント。これを映画としての面白さに変換していく手際は見事だ。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

監督は前作に続きジェイク・カスダン。『スター・ウォーズ』シリーズの脚本や『白いドレスの女』(1981年)などの監督、ローレンス・カスダンの息子だ。隙のない娯楽魂みたいなものは、やはり親譲りなのか。小気味よく、分かりやすく、過不足なくキャラクターを描き込んでストレスなしで夢中にさせてくれる。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

さらに今回は、主人公スペンサーの祖父役でダニー・デヴィート、その相棒(?)役でダニー・グローヴァーが登場。芸達者のベテランがシリーズに加わってドラマに深みが増した。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

ロック様=ダニー・デヴィートの妙技にも注目!ドウェイン・ジョンソンが演技巧者ぶりを披露

で、ゲームの中ではこのデヴィートおじいちゃんが最強キャラのブレイブストーン博士に(まず)なるわけである。演じるはロック様ことドウェイン・ジョンソン。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

ロック様としては、セルフパロディ的な要素もあるブレイブストーン博士の“中”に、ダニー・デヴィートのお調子者でちょっと偏屈なおじいちゃんが入った状態を演じているわけで、二重三重の演じっぷりがまた楽しい。本人いわく「ダニー・デヴィートのエッセンスやニュアンスをとらえるのが、役者として最高に楽しかった」とのことだ。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

きっちり、たっぷり楽しめるこの映画を、それこそ12歳くらいの少年少女が見に行くのは凄く幸せなことだと思う。いま40代の筆者でいうと『スター・ウォーズ』エピソード4~6(1977~1983年)や『インディー・ジョーンズ』シリーズ(1981年~)、ジャッキー、スタローン、シュワルツェネッガーの映画を見ていた時のような感覚か。いや我々もその頃に戻れるわけで、楽しい映画であり嬉しい映画だ。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

文・橋本宗洋

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は2019年12月13日(金)より全国ロードショー

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『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

ジュマンジ~!!!!!! と叫んでジャガー像に宝石をブチ込み、ゲームクリアしたのが2年前。当時高校生だったスペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーもそれぞの路を進み、 今は大学生。しかし、あの時の興奮が忘れられず、粉々に破壊したハズのジュマンジをこっそり修理し始めるスペンサー。その瞬間、またしてもゲームの中に吸い込まれてしまった。スペンサーを救出する為に、再びジュマンジにログインする3人。しかし、壊れたゲームの世界はバグっており、何故かスペンサーのお祖父ちゃんたちもジュマンジの中に!?!? そこはジャングルのみならず、砂漠、氷山など新たなステージが追加され難易度もレベルアップ! 完全に無理ゲーと化したジュマンジ。しかし、使えるライフは3回 ― ゲームクリアしか生きて現実世界に帰る手段はない!!!!!!

制作年: 2019
監督:
出演:
  • BANGER!!!
  • 映画
  • ボディはロック様、心はダニー・デヴィート! 誰もが12歳に帰れる『ジュマンジ/ネクスト・レベル』