「裏庭でホラー映画を撮影するような子供だった。ブランドンと一緒だよね(笑)」『ブライトバーン』監督が語る

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ライター:BANGER!!! 編集部
「裏庭でホラー映画を撮影するような子供だった。ブランドンと一緒だよね(笑)」『ブライトバーン』監督が語る
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』© The H Collective

超有名ヒーローであるスーパーマンの能力を、もし反抗期真っただ中の10代の少年が手にしてしまったら? という発想から作られた、ジェームズ・ガン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ監督)製作、本作が長編デビュー作となるデヴィッド・ヤロヴェスキー監督による『ブライトバーン/恐怖の拡散者』。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』 デヴィッド・ヤロヴェスキー監督

ホラー要素もたっぷりと含んだ異色のヒーローものである本作について、緊急来日が決まったヤロヴェスキー監督に話を聞いた。

ピーター・ジャクソンとサム・ライミは僕にとって神なんだ!

-本作のアイデアを思いついたきっかけを教えてください。

脚本はブライアン・ガンとマーク・ガンによるものなんだけど、彼らが最初に考えていたコンセプトは、実子であろうと養子であろうと、どんな形でも“親として子供を迎える”ということは、完全に見知らぬ人間を迎えるってことだよね。もし自分が産んだ子供だとしても(生まれてきた子供を)知っているわけじゃないだろう? だから、(子供を欲しがっている夫婦が)エイリアンの子供を見つけたからって、「じゃぁこの子を養子にしよう!」と考えることのおかしさや奇妙さ、というアイデアから『ブライトバーン』がうまれたんだ。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』© The H Collective

-本作は“邪悪なスーパーマン”とも例えられていますが、『スーパーマン』のカル゠エル(クラーク・ケント)とブランドンの違いは何でしょうか?

えーっと……カル=エルって誰だっけ?(笑) よく知らないんだけど、「スーパーマン」っていうのは善人の存在のような気がするなぁ。それに対して、ブランドンはより葛藤しているし、現実世界でも地に足のついた存在だと思う。実際の10代の少年に世界を支配できるようなパワーを与えてしまったら、たぶん『ブライトバーン』で描いたようなことが起きてしまうんじゃないかな? という気がするんだよね(笑)。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』© The H Collective

-ホラー映画へのオマージュがかなり入っていますよね。

そうだね。『ブライトバーン』にはたくさんホラー映画へのオマージュが入っているよ。

-監督の好きなホラー映画は何ですか?

子供のころに一番好きだった作品は『エルム街の悪夢』(1984年)だね。『マウス・オブ・マッドネス』(1994年)や『シャイニング』(1980年)も大好きなんだけれども、特にピーター・ジャクソンとサム・ライミは神のようにあがめているよ! その中でもピーター・ジャクソン監督の『ブレイン・デッド』(1992年)は何百回も見ているんだ。

-本作のプロデューサーでもある、ジェームズ・ガンとの面白いエピソードがあれば教えていただけますか?

もちろん! ホラー映画を撮影していると、特定のモンスターやキャラクターに共感することがあるんだけれども、あるシーンを撮影しているとき、ジェームズに「いま応援しているのはどのキャラクター?」と聞いたら「ブランドンだ」と答えるんだ。「え? でも今ブランドンは人を殺そうとしているよ」と言ったんだけど、それでもジェームズは「ブランドンだ」と言うんだよ。でも実はその時に僕が応援していたキャラクターもブランドンだった。ふたりとも殺人者のほうを応援しちゃってたんだよね(笑)。

-本作は主題歌にビリー・アイリッシュの「bad guy」が採用されいることも話題ですが、「bad guy」が主題歌に決まった経緯を教えてください。

これにはすごいクールな経緯があるんだ。彼女(ビリー・アイリッシュ)自身もホラー映画が大好きで、たまたま予告を見たんだと思うけど、アルバム(「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」)が発売前に送られてきて、「このアルバムの中から何か使える曲はないか?」と聞かれたんだよ。それでアルバムを聞いてみたんだけど、「Bad guy」を聞いた瞬間に『ブライトバーン』とのシナジーが生まれて、この曲しかない!って思ったんだ。この映画のために作られたようなトラックだよね。

-それは曲を聞いた瞬間に決めたんですか?

そうだよ。(曲を聞きながら)「もっともっと音量大きくしてくれよ!」って言ったんだ(笑)。“この映画がこの曲を必要としている”と思ってね。アルバムはリリース前だったけれど、曲を聞いた瞬間から世界中で大ヒットするってわかったよ。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』 デヴィッド・ヤロヴェスキー監督

-監督も少年時代に、ブランドンのように心の中に闇が芽生えたことはありますか?

僕は常にブランドンの気持ちでいるよ(笑)。12歳の時に古いビデオカメラを持っていたんだけど、血のりを使って裏庭でホラー映画を撮影するような子供だったんだ。ある意味、ブランドンと全く一緒だよね(笑)。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』は2019年11月15日(金)より全国ロードショー

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『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

子供ができず、ずっと苦しんできたトーリは、母になる日を夢見ていた。ある日、謎めいた男の赤ちゃんの到来でその夢が実現する。聡明で、才能にあふれ、好奇心旺盛な子供ブランドンは、トーリと夫のカイルにとってかけがえのない存在となった。しかし、12歳になったブランドンの中に強烈な闇が現れ、トーリは息子に恐ろしい疑いを抱き始める。やがてブランドンは、普通の人が持つ事のない異常な力を発揮し始める。そしてブランドンは、カンザス州・ブライトバーンをとてつもない恐怖に陥れていった……。

制作年: 2019
監督:
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