フランスで実写化!『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督&主演ラショーの原作愛がヤバい!

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ライター:BANGER!!! 編集部
フランスで実写化!『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督&主演ラショーの原作愛がヤバい!
『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督・主演フィリップ・ラショー

1985年から<週刊少年ジャンプ>で連載を開始し、1987年からアニメシリーズ化された北条司原作「シティーハンター」。スイーパー(始末屋)として暗躍する主人公、冴羽リョウ(フランス版ではニッキー・ラルソン)とその仲間たちの物語を、『世界の果てまでヒャッハー!』(2015年)のフィリップ・ラショーが監督&主演で見事に実写化。フランスで公開されるや大ヒットを記録した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が、いよいよ日本でも公開される。

日本では《デラックス吹替版》での公開となり、冴羽リョウ役の山寺宏一をはじめ豪華な布陣も大きな見どころ。もちろん、シリーズ版の神谷明も参加しているのでファンはご安心を。映画化の許諾を得るために1年半以上の歳月をかけて脚本を仕上げたというラショー監督に、あふれる原作愛から日本のアニメについてまで、アツく語っていただいた。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督・主演フィリップ・ラショー

あふれでる原作リスペクト! 原作者も太鼓判!

―完成披露試写会も大いに盛り上がりましたが、日本のみなさんにお披露目した率直な感想を聞かせてください。

残念ながら劇場で一緒に観られなかったので、直接の反応は分からなかったんですが、とても暖かい、好意的な“おもてなし”のようなものを感じましたね。友人が劇場で上映を観てくれて、「観客はすごい笑っていたよ」と教えてくれました。ただ、笑っている場面はフランス人の観客とはちょっと違うんだろうなと思いながら聞きましたね。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』完成披露イベント (左から)沢城みゆき、山寺宏一、フィリップ・ラショー、神谷明、伊倉一恵

―会見では3人の冴羽リョウ(ラショー、山寺、神谷)が揃いましたが、お会いになったのは初めてですか?

はい、初対面でした。『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』(2019年)の時に、山寺さんが御国真司というキャラクターの声を演じてるんですが、同作のフランス公開時には僕が御国を吹き替えたので、声を通しては山寺さんのことは知っていました。それが、今回は僕の声を彼が演じているということで、ちょうど逆の立場になっていて、面白い偶然だなと思っています。

―神谷さん、山寺さんとはどんなお話をされましたか?

どちらも「北条司先生の原作を裏切っていない」と言ってくれました。「君の実写版はとても真摯に原作と向き合っている」「とても原作をリスペクトしている」と言っていただけて、とてもうれしかったですね。

―アニメ版・冴羽リョウの声優・神谷明さんは声優界のレジェンドと呼ばれています。

とっても愉快な方ですね。すごくバイタリティがあって、お褒めの言葉しかいただかなかったです。オリジナルのテレビアニメシリーズをDVDで持っているので、神谷さんの声は知っていました。今はお知り合いになれたし、信じられない! って感じですね。すごく感動しました。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』©Axel Films Production

―今回の≪デラックス吹替版≫で、海坊主(ファルコン)の声を務めた玄田哲章さんもレジェンドと呼ばれる声優です。しかも、オリジナルのアニメ版でもファルコンを演じています。

そうなんですね! 素晴らしい。フランスでも『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』は公開されましたが、みんな自分が子どものころに観ていたテレビアニメの人に吹替をやってほしい、という願いがあって、テレビアニメで冴羽リョウの声を担当しているヴァンサン・ポピヨンは、『新宿プライベート・アイズ』でも冴羽リョウの吹替をやってくれました。でもファルコンの声を吹替えていた方は高齢で、『新宿プライベート・アイズ』では他の声優さんに代わってしまったんです。ちなみにヴァンサン・ポピヨンは市長にインタビューしている記者の役で、本作にも出演しているんですよ。フランス版・冴羽リョウといえば彼なんです。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』©Axel Films Production

「ビジネス的な下心はまったくない」愛する作品を実写化する夢をかなえた!

―なぜ日本の「シティーハンター」がこれほどフランスでウケているのでしょう?

やっぱり、冴羽リョウというキャラクターがすごく魅力的なんだと思います。少しお茶目なところがあって、笑えるようなこともする。でも、喜劇のジェームズ・ボンドとでも言うのか、すごくシリアスに敵を打ち倒していく。そんな2つの面が、彼の中に共存しているところが魅力だと思います。作品としての魅力は、やっぱり美女がいっぱいあふれているところでしょうか(笑)。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』©Axel Films Production

―予告編を観た日本のファンは、その再現度の高さに驚きました。

実は、フランスでの公開前にも少しずつビジュアルを出していたんです。でも、ほとんどのフランス人からは「こんなんじゃダメだ」「これじゃ全然、期待できないよ」みたいにネガティブなコメントばかりだったんです。まず「フランス人が日本の漫画を実写化すること自体がありえない、無理だ」っていう考えがあったんです。過去にうまくいかなかった作品もありますし、またその二の舞かって思ったんでしょうね(笑)。

日本の人たちは、小出しにしたビジュアルで「すごく良さそうだ!」と湧き上がったと聞いて、かなり意外でした。ビジュアルを公開したときから、(完成披露試写を行った)昨日も今日も、ずっと日本の方々の反応を聞いていますが、ポジティブな反応しかなくて、本当に幸せでいっぱいです。フランス人はニヒルというか、シニカルでマイナス思考なんですよ。それまではあまり好意的ではなかったんですが、作品を観てからは反応がコロッと変わったんです。今では公開前に批判していた人たちが「続編! 続編!」って感じで盛り上がっていますね(笑)。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』©Axel Films Production

―とても原作に忠実ですし、日本のファンは応援すると思います!

本作でひと儲けしようなんて、ビジネス的な下心はまったくないんです。子どものころに大好きだった作品を自分で映画化したいという夢を実現させた、真摯な部分を作品から感じてもらえるとうれしいですね。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督・主演フィリップ・ラショー

「絶対にファンを失望させたくない」原作を忠実に再現した監督のコダワリ

―監督が初めて「シティーハンター」に出会ったのはいつでしょう?

10歳ぐらいでしたね。フランスのテレビ局が一気に日本のアニメを大量に集めて、それを毎日のように放映していた時代だったんです。おそらく僕だけじゃなく、同世代の子どもたちはみんなアニメを観て育ったと思いますね。その中に「シティーハンター」もあれば、「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」「コブラ」もあったという感じです。僕たちにとっては革命的で画期的な出会いでした。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』©Axel Films Production

―フランスで日本のアニメを放送していた番組「クラブ・ドロテ」の影響が大きいですか?

「クラブ・ドロテ」世代というくらい、絶大な影響力があります。ぼくらが「シティーハンター」や他の日本のアニメを発見した「クラブ・ドロテ」は、別にマイナーなテレビ局じゃなく、キー局の中でも一番影響力のあるテレビチャンネルで、おそらく毎週数百作品くらい、毎日のように日本のアニメを流してくれていたんです。番組名の“ドロテ”はある女性の名前なんですが、彼女もこの作品にカメオ出演していますよ。

―本作では、原作と同じく巨大なハンマーが出てきたり、“あのカラス”まで飛んでいますが、そういった部分にはこだわりがありましたか?

やっぱり「シティーハンター」といえば、ハンマーとカラス。あれを出さないで「シティーハンター」の実写版はありえないと思ってました。フランスでの試写会は「ル・グラン・レックス」という、とっても大きな映画館でやったんですが、カラスが出てくるシーンでみんな大喝采でしたよ(笑)。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』©Axel Films Production

―ちなみに、当時ご覧になっていアニメ版は日本と同じく、エンディングにTM NETWORKの「Get Wild」が流れるバージョンでしたか?

音楽は一緒でしたが、子ども向けの時間帯での放送だったので、ちょっとセクシーすぎたりバイオレンスなところはカットされたバージョンで観ていましたね。

―すると、“もっこり”の扱いには苦労されたということですね?

フランスのテレビアニメ版では“もっこり”は検閲されていたというか、その言葉通りには使われていないんです。なので、この作品では本当にコアな、オリジナル版のマンガを知っている人に向けて入れています。

―多くの日本人が“もっこり”に反応することには驚きませんでしたか?

“もっこり”をたくさん出しておきながら、カラスでちゃんと大事なところを隠すところは、矛盾してるんじゃないかと思います(笑)。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督・主演フィリップ・ラショー

―最後に、日本の観客に向けて一言お願いします。

本作は、本当に「シティーハンター」愛を込めた作品で、できるだけ原作に忠実に、原作をリスペクトして作りました。絶対にファンを失望させたくないという想いから、自分の最大の力を発揮しました。フランスでも好意的な意見をいただいていますが、「本当かな?」と思われている方は、ぜひ劇場にチェックしに来てください!

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』《デラックス吹替版》は2019年11月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

※冴羽リョウの「リョウ」は、けものへんに「僚」のつくり

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『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』《デラックス吹替版》

北条司原作「シティーハンター」がフランスで実写化。裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽リョウと相棒の槇村香が挑むのは、吸った者を虜にする危険な香水の奪回依頼。果たして二人は時間内に取り戻すことができるのか。

制作年: 2018
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