ジークンドー、ムエタイ、MMA! 映画とスターと格闘技、その密接な関係

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ライター:橋本宗洋
ジークンドー、ムエタイ、MMA! 映画とスターと格闘技、その密接な関係
『カンフー・ジャングル』©2014 Emperor Film Production Company Limited Sun Entertainment Culture Limited All Rights Reserved

伝説のアクションスターにしてジークンドーの創始者、ブルース・リーの功績

世界にはさまざまな格闘技があり、プロ、アマ含めて数えきれないほどの選手がいる。格闘技ジムで汗を流す一般の愛好家はさらに多い。そして、その中の何割かは映画(スター)に憧れて、格闘技を始めたはずだ。

『燃えよドラゴン』© 2019 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ブルース・リーやジャッキー・チェン作品、『ロッキー』(1976年)を見てボクシングジムに入ったとか、『ベスト・キッド』(1984年)きっかけで空手を始めたとか、筆者は実際に何度も聞いてきた。

「キン肉マン」や「ドラゴンボール」、「グラップラー刃牙」といったマンガ/アニメの影響も大きい。格闘家として有名になり、ハリウッドに進出するというパターンもある。

映画と格闘技について語る時、絶対に外せないのはブルース・リーの存在だ。史上最高の格闘アクションスターにして、現実に武術家でもあった。

『燃えよドラゴン』© 2019 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

『燃えよドラゴン』(1973年)の冒頭で披露している寝技ありの格闘技・ジークンドーは、リーが創始したもの。そのため、総合格闘技(MMA)の起源の一つとも言われている。UFCや、かつてのPRIDE、現在のRIZINもブルース・リーがいてこそ、というわけだ。

『燃えよドラゴン』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
© 2019 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

カンフー映画への愛を捧げた宇宙最強ドニー・イェン、エンタメ性抜群のムエタイで世界に羽ばたいたトニー・ジャー

『カンフー・ジャングル』
価格:¥1,143+税
発売・販売元:ギャガ

リーに憧れて武術を学び、その師匠である詠春拳の達人を演じた『イップ・マン』(2008年~)が人気シリーズとなったのがドニー・イェン。“宇宙最強”というキャッチフレーズを持つドニーは、多彩なスタイルの格闘シーンが持ち味だ。

『カンフー・ジャングル』©2014 Emperor Film Production Company Limited Sun Entertainment Culture Limited All Rights Reserved

『イップ・マン』の詠春拳、『導火線 FLASH POINT』(2007年)などでは、本格的なMMAをアクションに導入。タックルや関節技で“魅せる”映画を作り上げてみせた。

『カンフー・ジャングル』©2014 Emperor Film Production Company Limited Sun Entertainment Culture Limited All Rights Reserved

『カンフー・ジャングル』(2014年)ではカンフー、そしてカンフー映画そのものへの愛とリスペクトを捧げている。この幅の広さもドニーの“最強”たる所以だろう。

カンフーとは別の流れで世界に衝撃を与えたのが、『マッハ!』(2003年)のトニー・ジャー。彼がベースとする格闘技はタイの国技、ムエタイである。

『SPL 狼たちの処刑台』© 2017 SUN ENTERTAINMENT FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

キックボクシングの源流でもある打撃格闘技で、中でも主武器となるのがヒザ蹴り、ヒジ打ちだ。人体の中でも特に堅い部分を鋭角にぶつけるわけで、アクションとしてもバイオレンス度高め。なおかつアクロバティックでエンタメ性も抜群なのが、ジャーのムエタイバトルと言っていい。

『SPL 狼たちの処刑台』© 2017 SUN ENTERTAINMENT FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

『SPL 狼たちの処刑台』(2017年)ではルイス・クーと共演し、ハードでダークな作風の中で輝きを見せている。

『SPL 狼たちの処刑台』
Blu-ray \4,800+税
発売元:AMGエンタテインメント/パルコ
販売元:アメイジングD.C.

アクション映画をきっかけに格闘技に興味を持てば、アクション映画をさらに楽しめる

映画には、観客にとってさまざまな“出会い”がある。『IT/イット』二部作(2017年~)を見てスティーヴン・キングの小説を読むようになったという人、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)でクイーンを知ったという人も多いのではないか。

格闘技もその一つであってほしいと、プロレス格闘技のライターでもある筆者は思う。映画を見て気になったら、ぜひ現実のMMAやムエタイ、キックボクシングを見てもらいたい。そうすれば、間違いなくカンフー/格闘アクション映画をさらに深く、面白く感じられるから。

文・橋本宗洋

「特集:24時間 カンフー映画」はCS映画専門チャンネル ムービープラスにて2019年11月放送

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「特集:24時間 カンフー映画」

『燃えよドラゴン』『カンフー・ジャングル』『SPL 狼たちの処刑台』ほか11作品放送

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