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ティモシー・シャラメ「僕は子供の頃から世界中を旅するのが夢だった」最新作『キング』を引っさげ釜山に降臨!

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ライター:#石津文子
ティモシー・シャラメ「僕は子供の頃から世界中を旅するのが夢だった」最新作『キング』を引っさげ釜山に降臨!

ヤンニョムチキンに舌鼓! ティモシー・シャラメが韓国に大旋風を巻き起こす

主演最新作『キング』(2019年10月25日公開/2019年11月1日よりNetflixで配信開始)が、2019年10月に開催された第24回釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーションに選出され、初めて釜山入りしたティモシー・シャラメ。『君の名前で僕を呼んで』(2017年)で韓国でも若い女性を中心に人気沸騰中で、彼の行くところ行くところ大勢のファンが押しかけ、4000席の屋外劇場も速攻で完売。トークショーも行い、キュートな笑顔と気さくな対応にさらにファンが増え、2019年の釜山映画祭の顔となった。

『キング』は、シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」をゆるくベースにしつつ、ティモシー演じる自由に生きていた若き王子ハルが、イングランド王ヘンリー五世となるまでの戦いと友情の日々を、史実とフィクションを混ぜて描き出す。

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『ある少年の告白』(2018年)『ラビング 愛という名前のふたり』(2016年)のジョエル・エドガートンが、シェイクスピアが生み出した人気キャラクターのフォルスタッフを演じるだけでなく、脚本も手がけた。フォルスタッフは原作では大酒飲みの老人だったが、『キング』ではハルの少し年上の親友で、大酒飲みだが優秀な騎士の顔も持つ男に生まれ変わっている。

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今回が初めての訪韓となったティモシー。2日ほど早めに釜山に入り、観光を堪能している姿もSNSで大きな話題になった。

余談だが、私の韓国の友人は釜山のリゾート地、海雲台にあるチキン屋さんで偶然ティモシーに遭遇し、写真まで撮ってもらっていた。とても良い人だったと絶賛。その際はヤンニョムチキン(甘辛いタレにつけた韓国の定番フライドチキン)を食べていたそう。私も毎年行くお店だったのに会えなくて残念……と思いながら翌日、ティモシーたちと同じ2階席で食べたのだった。

「世界中を旅すること ― 子供の頃からの夢を『キング』が叶えてくれた」

(左から)デヴィッド・ミショッド、ティモシー・シャラメ、ジョエル・エドガートン

2019年10月8日に行われた会見では、ティモシー、ジョエル、監督のデヴィッド・ミショッド、製作会社プランBのデデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーが登壇。

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ティモシーは「アメリカで生まれ育った僕が、イングランド王を演じるのは大変なことではありました。『ビューティフル・ボーイ』(2018年)で仕事をしたデデから、この話があったときは驚きましたが、デヴィッドとジョエルとぜひ一緒に仕事をしたくて出演を決めました。デヴィッドが監督した『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』(2017年)も、とても素晴らしい作品だったので。そして、その決断は正しかった。おかげでベネチア映画祭やイギリス、オーストラリア、そして釜山にも来ることができましたから。僕は子供の頃から世界中を旅するのが夢だったんです」と語った。

英国アクセントには苦労したようだが「ニューヨーク育ちの僕と、英国の王子ハルに共通しているころがあるとすれば、若い頃から大人の世界で育ったことかもしれません。僕も13~14歳から演技を始め、大人たちと仕事をしていましたから」と自身のキャリアを振り返った。ちなみに、海雲台で食べたチキンは「今まで食べた中で最高のチキンでした」とのこと。

巨漢フォルスタッフ役のジョエル・エドガートンは、演劇学校時代にハル王子を演じたことがあるそうだが、ティモシーがいなければこの作品は実現しなかったという。

ジョエル・エドガートン

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ジョエルは「ティミー(ティモシー)は最悪な奴なんだけどね(笑)」と軽口を叩きつつ、「2013年から脚本を書き始めたんだけど、当時はハル王子にぴったりの若い俳優がいなかった。でもティモシーを見たときに、彼ならできると思ったんだ。『キング』はシェイクスピアの物語からは、かなり離れている。自由の身から、突如重責を背負った若者の物語だ。ティモシーのおかげでヘビーなムードを変えることができた」と絶賛。デヴィッド・ミショッド監督も「いい主役が見つからないと難航していたときに、『君の名前で僕を呼んで』を観たんだ。運が良かった」とティモシーを称賛する。

シネフィルであるジョエルは韓国映画についても触れて、「ポン・ジュノ、パク・チャヌク、ナ・ホンジンの作品を観ています。『殺人の追憶』(2003年)のモデルとなった犯人が最近捕まったことも知っていますよ。ポン・ジュノは特に好きで、『パラサイト 半地下の家族』(2020年1月公開)は2019年を代表する傑作だと思う。『キング』の次にね」と笑いを誘った。

プライベートでも交際中! リリー=ローズ・デップとの共演シーンにも注目

『キング』のクライマックス、1415年にイングランド王国とフランス王国間で勃発したアジャンクールの戦いのシーンのためだけに、3週間のリハーサルを行ったという。泥まみれの撮影は非常にきつかったそうで、ティモシーは「ライトセーバーでの対決ではなく、泥んこになって格闘してほしいと監督に言われて、大変でした」と述懐。写真撮影では、韓国では定番の指ハートを作って見せるなど満点の対応ぶりで、演技力だけでなく人柄でも記者たちを魅了していた。

アジャンクールの戦いでハルと対決したフランス王子ルイを演じるのは、ロバート・パティンソン。冷静なティモシーのハルに対して、ロバートが見せるキレッキレの演技は、若き日のショーケン(萩原健一)そっくりなので、ぜひその辺もお楽しみを。

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また、キャサリン妃を演じたリリー=ローズ・デップとティモシーは、この作品がきっかけとなって交際に発展。そんな2人の共演シーンにも注目だ。

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『キング』は2019年10月25日(金)よりアップリンク渋谷/吉祥寺にて劇場公開、11月1日(金)よりNetflixで配信。

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『キング』

自由奔放な放蕩王子が英国君主に。頭上の王冠と、双肩に担う責任の重さを感じながら、若き王は動乱の時代を生きていく。

制作年: 2019
監督:
出演: