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なぜアイアンマンはスパイダーマンをスカウトしたのか? あらためて整理しておきたい『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』

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ライター:#杉山すぴ豊
なぜアイアンマンはスパイダーマンをスカウトしたのか? あらためて整理しておきたい『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
オリジナル アウターケース付きMovieNEX(4,000円+税)好評発売中
デジタル配信中
© 2017 MARVEL
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の中でも重要なポジションを担う『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を杉山すぴ豊氏が解説してくれました! ヒーローが対立する衝撃の展開をあらためて整理しつつ、思わずニンマリなトリビアも必読!!

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は「アベンジャーズ2.5」

© 2017 MARVEL

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中でも極めて重要な作品の一つです。本作はキャプテン・アメリカ・シリーズの3作目ですが、アベンジャーズ2作目の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』と3作目『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間をつなぐ作品。そういう意味で「アベンジャーズ2.5」と言いきってしまってもいいでしょう。

実際、この映画の監督ルッソ兄弟は『~インフィニティ・ウォー』『~エンドゲーム(アベンジャーズ4:仮題)』も手掛けるので『シビル・ウォー~』『~インフィニティ・ウォー』『~エンドゲーム』で3部作と考えてもいいかもしれません。

ディスカッション・ドラマとヒーロー・エンタテインメントが見事に融合

© 2017 MARVEL

そもそも“シビル・ウォー”は原作コミックの中でも、ほぼすべてのマーベル・ヒーローたちが絡む壮大なエピソードであり、ファンの中ではこの作品をベースにしたアベンジャーズ映画が作られていると期待されていました。なのでたてつけはキャプテン・アメリカ映画でしたが、その枠に収まり切れないヒーロー大集合映画でした。

アベンジャーズたちのヒーロー行為によって一般人にも被害が出てしまう。ヒーローたちも取り締まるべきだ、という世論の声に押され、アベンジャーズを国連の監視下におく“ソコヴィア協定”が施行されます。アイアンマンことトニー・スタークはアベンジャーズ存続のためこれを採り入れるべきだと主張。一方キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースはヒーロー行為(正義)に政治が介入してはならない、と協定に反対の立場をとります。
2人の対立はヒーローたちを二分させ、ヒーロー同士の戦い=シビル・ウォー(内戦)に発展するのです。

ファン同士でよくネタにする、ヒーロー同士戦ったらどっちが強いか? ヒーローたちの戦いで街が壊されたら賠償責任は? みたいなことでお話を作ったわけですね。ディスカッション・ドラマ(問題提起型、あなただったらどうする?)とヒーロー・エンタテインメントが見事に融合した作品になっています。

しかし、ご覧になると分かるのですが“シビル・ウォー”部分は導入でしかなくて、スティーブが親友バッキー(ウインター・ソルジャー)を守ろうとするあまり他のヒーローたち、特にトニーと決裂する、という物語なのです。そういう意味でこれは、やはりキャプテン・アメリカのエピソードなのです。

なぜアイアンマンはこの戦いにスパイダーマンをスカウトしたのか?

© 2017 MARVEL

ほぼ同時期に『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』という作品がありました(僕はこの作品すごくすごく好きなので『シビル・ウォー~』に劣るという意味で引き合いに出すわけではない、という前提で話を聞いていただきたいのですが)。あの作品もバットマンとスーパーマンが戦いますが、最後には和解し協力して巨大な敵に立ち向かいます。普通はこういう展開を予想するわけですが、『シビル・ウォー~』では一筋縄ではいかない。ここで起こった危機的状況を引きずって『~インフィニティ・ウォー』に突入するわけです。

というわけで見応えのあるドラマですが、ヒーローたちがキャプテン・アメリカ派、アイアンマン派に分かれて空港で激突する大バトルが見せ場中の見せ場! これはヒーロー映画史に残る名シーンとなりました。ホークアイの爆弾付の矢がアイアイマンを狙う。アイアンマンはうまくかわしたと思いきや、実は矢は彼の後ろにある立体駐車場を狙っており、そこを爆発させて沢山の車が降り注いでくる。さらにワンダ・マキシモフが念力でその車たちを操ってアイアンマンにぶつける。こういう合わせ技が見事です。

僕はこのシーンを見たとき、ルッソ兄弟が沢山のヒーローたちの見せ場をうまくさばくセンスに脱帽しました。この監督たちならもっと沢山のキャラクターが出そろう『~インフィニティ・ウォー』を任せても大丈夫だろうと。

また本作では、アントマンが巨大化してジャイアントマンになったり、後に大ヒットし社会現象となるブラックパンサーがデビュー! さらにさらに、ファンが待ち望んだスパイダーマンがMCU入りするわけです! ドラマ的にも、そしてこれからのMCUを担うキャラが登場したという意味でも、『シビル・ウォー~』はMCUの中で重要な作品という意味がわかっていただけかと思います。

最後にトリビアを。なぜアイアンマンはこの戦いにスパイダーマンをスカウトしたのか? アイアンマンことトニーはキャプテン・アメリカたちを傷つけて捕まえたくなかった。だから彼らを縛って捕らえられる力を持つスパイダーマンが必要だったのです。これは来日した時、プロデューサーが言っていました。なるほど! ですね(笑)

文:杉山すぴ豊

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
オリジナル アウターケース付きMovieNEX(4,000円+税)好評発売中
デジタル配信中
© 2017 MARVEL

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』公式サイト

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

人類の平和を守る“アベンジャーズ”の戦いは全世界に拡大。多くを救う反面、戦いがもたらす被害も甚大となり、彼らは国際政府組織の管理下に置かれる事態となった。罪の意識を抱くアイアンマンと自由を重んじるキャプテン・アメリカが激しく対立する中、壮絶なテロ事件が発生する。

制作年: 2016
監督:
出演: