2019年ビジュアル衝撃度ナンバーワン⁉ “違和感”を嗅ぎ取る特殊能力を持つ主人公にゾワゾワする『ボーダー 二つの世界』

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ライター:BANGER!!! 編集部
2019年ビジュアル衝撃度ナンバーワン⁉ “違和感”を嗅ぎ取る特殊能力を持つ主人公にゾワゾワする『ボーダー 二つの世界』
『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

北欧吸血鬼譚『ぼくエリ』原作者による衝撃のダークファンタジーが映画化!

第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞したスウェーデン発のダークミステリー『ボーダー 二つの世界』が2019年10月11日(金)より公開。荘厳かつ静謐な吸血鬼映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008年)の原作者として知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの同名小説をもとに、あらゆる“ボーダー”を超越した衝撃と感動のドラマが繰り広げられる!

『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

『ボーダー 二つの世界』という意味深なタイトルと、なんとも印象的な容姿の女性が森の中で動物たちと佇むメインビジュアルだけで心がザワついた人は、その鋭い嗅覚を全面的に信用してOK。本作はそのザワつきに応えてくれるどころか、間違いなく期待を上回る衝撃を与えてくれることだろう。もう正直そのファーストインプレッションだけで劇場に足を運んでほしいのだが、そういうわけにもいかないので大筋をざっくり説明しよう。

いったい何者!? 主人公は“違和感”を嗅ぎ取る特殊能力を持つ異形の税関職員

物語の舞台は、豊かな森と湖(とIKEA)の国スウェーデン。税関職員として働くティーナが男性客を呼び止めると、バッグの中からアルコール類がどっさり出てきた。どうやらティーナは、違法な品を嗅ぎ分けることができる特殊な嗅覚の持ち主らしい。麻薬捜査官とかに転職したら出世間違いなしの超絶スキルなのだが、その嗅覚を頼りにしてはいるものの特に進言するわけでもない同僚たちと、地味な仕事を全うする日々を送っている。

『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

仕事を終えて帰宅すると、同居人なのか彼氏なのかヒモなのかよく分からない男が待っていて、彼の飼っている犬に吠えられまくるティーナ。自宅なのにどこか居心地が悪く、裏の森に出かけては野生の動物たちと交流し、心を癒やされている。ある日、不審なニオイを感じた男性を呼び止めるも、彼の荷物からは何も違法なものは出てこない。自分と似た容姿をしたその男性に異様なニオイを感じながらも証拠はなく、そのときは解放するしかなかった。

『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

すると、同じ日に税関で呼び止めた若い男性のスマホに入っていたSDカードから児童ポルノが発見されたという報告が入り、ティーナは警察から事情を聞かれることに。この展開には、思わず「おっ! これはひょっとして動物的嗅覚を駆使して犯罪捜査に協力する、異形のスーパーヒーロー的な推理ドラマに発展するのかな!?」と猛烈にワクワクするのだが、そんな単純なお話ではなかった。いや、そんな感じのシーンもあるにはあるのだが、スカッと事件解決! みたいな展開は全くない。

『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

そもそも手塚治虫先生の「きりひと讃歌」風なティーナの容貌を見ているだけで気持ちが落ち着かないわけで、人を見た目で判断云々はもちろん承知の上だが、さすがに彼女の存在感は特殊すぎだ。実際、その容貌のおかげで人付き合いも盛んとは言えず、孤独な暮らしを強いられているように見える。とはいえ、そういった違和感は中盤以降にしっかり回収されるので、思いっきり違和感を味わっておいたほうがお得と言えるだろう。

G・デル・トロ監督も絶賛! 映画祭でカットされた超衝撃的シーンもノーカットの完全版で上映!!

税関で出会った謎の男ヴォーレにザワザワと心をかき乱されつつも、じわじわ交流を深めていくティーナ。その過程で度々ヴォーレからショッキングなカミングアウトをされるも、意外やまんざらでもない様子で少しずつ彼のライフスタイルを受け入れていく。また、どうやらティーナは我々が感じるような“ニオイ”に敏感なわけではなく、どうやら所有物が発する残留思念のようなものを“感じ取って”いるらしい。

『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

ティーナとヴォーレの怪しい容貌はもちろん特殊メイクの賜物なのだが、第91回アカデミー賞で<メイクアップ&ヘアスタイリング賞>にノミネートされただけあって不自然さはゼロで、人間すぎず動物すぎずな違和感に関しては100点。男女の性差もあやふやなキャラクター造形は、動物も人間も超越した神々しさすら漂っている。

『ボーダー 二つの世界』©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018

なお、劇中でもっとも衝撃的な✕✕✕✕✕✕のシーンは、映画祭の上映時にはカットされたというくらい衝撃的なので、ちょっと覚悟が必要かもしれない。本作を絶賛しているギレルモ・デル・トロ監督でも直接的に描くことは躊躇しそうなところまでガッツリ映像に起こしているので、「もしかしたらカワイイ妖精さんが出てくるホンワカしたお話なのかも♥」みたいな先入観は禁物だし、精神的な危険も伴うので要注意だ。

願わくば前情報をほとんど入れずに劇場で鑑賞して、その衝撃展開に思いっきりブッ飛んでいただきたい!!

『ボーダー 二つの世界』は2019年10月11日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー。

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『ボーダー 二つの世界』

スウェーデンの税関に勤めるティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送っていた。

ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレと出会うが、特に証拠が出ず入国審査をパスする。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった――。

制作年: 2018
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