キアヌ55歳、キレキレなアクションで全力疾走! 次回作へどう繋げる?『ジョン・ウィック パラベラム』

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ライター:BANGER!!! 編集部
キアヌ55歳、キレキレなアクションで全力疾走! 次回作へどう繋げる?『ジョン・ウィック パラベラム』
『ジョン・ウィック:パラベラム』🄬, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

過去作復習必至! 勢いを殺さないための思い切った展開が功を奏したシリーズ最新作!!

俳優キアヌ・リーヴス復活の狼煙をあげた大ヒットシリーズの最新作『ジョン・ウィック パラベラム』が2019年10月4日(金)から公開中! すでに多くのキアヌガチ勢がキアヌ充すべく大スクリーンでキアヌを浴びに劇場へ足を運んでいるかと思うが、ズバリ本作は“シリーズもの”が3作目以降に必要とするものは何か? という部分がよく分かっている作品だった。

『ジョン・ウィック:パラベラム』🄬, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

特にアクション映画のシリーズものに必要な要素は、過去作以上に弾丸、刃物、アクション(バトル)の数を増やすことだ。これらの要素を冒頭から(状況説明いっさい無しで)過剰に大量投入するという、完全にファンに向けた自信たっぷりの演出が逆に好印象だった。当然ながらナレーションやテロップによる解説もないので、ぜひ1、2作目を復習してから鑑賞に挑んでほしい。

シリーズ最高テンション! さらに激しさを増したアクションと濃厚キャラのつるべ打ち!

本作は撮影が始まった当初から馬に乗るキアヌの画像などが公開されて話題になったが、そのシーンもビタイチもったいぶることなく早々にお披露目。襲いかかってくるのがそのへんのチンピラではなく全員そこそこ強い殺し屋というアツアツな展開を、冷めないうちにこちらに放り投げてくる。武器庫(博物館?)での年代物の武器を使用した狭小空間バトルは、どこか『オールドボーイ』(2003年)の例のシーンを彷彿とさせる息苦しさも味わえる仕上がりだ。

また、そんなドタバタの中で旧知の間柄であるソフィアとの関係性や、ジョン自身の出生の秘密もほのめかされるという詰め込みっぷり。しかも、これら全てが開始から30分以内の出来事という驚異の駆け足展開のため、当然ポップコーンをのんびり食べているヒマなんて与えてくれないので、むしろ観客側からすすんで購入を自粛したほうがいい(※そんなことはありません)。

殺し屋組織の掟を破って追い詰められるのはジョンだけでなく、彼と懇意にしていたかつての仲間たちにも組織の監査が入る。バズカットが印象的なエイジア・ケイト・ディロンがその“裁定人”を演じているのだが、彼女の醒めきった目がめちゃくちゃ恐ろしくて、イアン・マクシェーン演じるコンチネンタルホテルの支配人ウィンストンもタジタジ。エイジア・ケイトは今後この手の役柄に引っ張りだこになりそうなので要注目だ。

『ジョン・ウィック:パラベラム』🄬, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

そして『ブレードランナー』(1982年)以来じゃないかと思うほどマズそうな日本食屋台が登場するのだが、こちらの店主でありスゴ腕の殺し屋であるゼロ(マーク・ダカスコス)のコッテリした存在感も見逃せない。ただし、屋台のBGMが「にんじゃりばんばん」という相容れなさはさすがに頭がクラクラしてくるので、この辺に関してはラーメン好きとして知られるキアヌにもう少し補正してほしかったな……と思ってしまった。とはいえ、こういった雑アジア感には不思議な魅力もあるので、もっとカオスな造形になるのもそれはそれでアリかもしれない。

バーバヤーガ……! まだまだ終わらないジョン・ウィック伝説に乞うご期待!!

中盤過ぎには予想外の展開も仕込んであり、ジョンは究極の選択を迫られる。ただ逃げ回るだけではなく、ただただ生き延びるために容赦ない犠牲を払うジョンの姿が痛々しい。このシークエンスは、あまりにも激しい殺しっぷりから逆にネタ化しつつあった『ジョン・ウィック』の物語に再び緊張感を注ぎ込み、さらなる衝撃のクライマックスに向けて助走をつけつつ駆け抜けていく。

『ジョン・ウィック:パラベラム』🄬, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

2019年10月時点で55歳のキアヌだが、衰えを感じさせないどころかアクションのキレはシリーズ過去最高。期待されていた(?)わんことラブラブするシーンもしっかり盛り込まれているし、シリーズのファンとして本作に物足りなさを感じることはまずないだろう。すでに本国公開時に4作目の制作がアナウンスされてしまったのでジョンが死なないことは推して知るべしだが、果たしてどんなクライマックスで4作目へと繋ぐのか、しっかりと劇場で見届けてほしい。

『ジョン・ウィック パラベラム』は2019年10月4日(金)より公開

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『ジョン・ウィック:パラベラム』

裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。全てを奪ったマフィアへの壮絶な復讐の先に待っていたのは、裏社会の秩序を絶対とする組織の粛清だった。1,400万ドルの賞金首となった男に襲いくる、膨大な数の刺客たち。満身創痍となったジョンは、生き残りをかけて、かつて“血の誓印”を交わした女、ソフィアに協力を求めモロッコへ飛ぶ。しかし最強の暗殺集団を従えた組織は、追及の手をコンチネンタルホテルまで伸ばして、ジョンを追い詰める。 果たしてジョンは窮地を脱出し、再び自由を手にすることができるのか⁉

制作年: 2019
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