第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門、第83回ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演女優賞にノミネートされ、世界各国の映画賞を席巻した『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』が、6月12日(金)より全国公開となる。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.
ジェニファー・ローレンスの名演に刮目!
映画祭席巻『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』
作家のグレース(ジェニファー・ローレンス)は、夫ジャクソン(ロバート・パティンソン)と田舎町に移り、静かな新居での暮らしを始める。穏やかな風景に包まれたその場所は、彼女に安らぎをもたらすはずだった。しかし、出産をきっかけに執筆は滞り、重圧と深い孤独、そして断片的に訪れる幻覚が、日常を少しずつ歪めていく。やがて現実と幻想の境界は揺らぎ、彼女の心は音もなく崩れ落ちる。崩壊の果てにあるのは、愛か――それとも、狂気か。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.
主演を務めるのは、『世界にひとつのプレイブック』(2012年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンス。本作ではプロデューサーも兼任する彼女が演じたのは、出産をきっかけに孤独や重圧に追い詰められていく主人公グレースだ。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.
自身の出産時の経験も生かされたという役作りと体当たりの怪演を見せたジェニファーは、海外では「キャリア史上最高の演技」(TIME)と評されるなど大きな話題に。そして夫ジャクソン役には、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022年)のロバート・パティンソン。映画界のトップ俳優である二人が、愛と狂気の狭間で揺れる夫婦の姿を鮮烈に体現する。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.
監督を務めるのは、『少年は残酷な弓を射る』(2011年)、『ビューティフル・デイ』(2017年)で知られる鬼才、リン・ラムジー。唯一無二の大胆な映像表現で観る者をグレースの精神世界へと引きずり込み、またも映画界に新たな衝撃をもたらす。さらにプロデューサーには、巨匠マーティン・スコセッシも名を連ねている。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.
結婚の閉塞感、アイデンティティを失っていく感覚……
幸せなはずの“家族時間”に不穏な空気が漂う本編映像
このたび公開されたのは、ジェニファー演じるグレースとパティンソン演じるジャクソン、そして生まれたばかりの我が子が過ごす、何気ないはずの“家族のひととき”を切り取った本編映像だ。
ハーフバースデーを迎えるにあたり「母が(家に)来たいって。二人で祝いたいし、断ったよ」と、どこか気まずそうに話を切り出すジャクソン。その話に静かに耳を傾けていたグレースは、「一人で寂しいのかも」と案じるジャクソンの言葉に、疲れたような表情を見せながらも「来てもいいのに」と気遣う。
どこか居心地の悪い空気が流れる中、甘すぎるケーキを口にしたグレースは、「いい母親なら手作りね」とぽつり。そんなグレースの浮かない表情を気に止める様子もなく、ジャクソンは手にしていたビールを差し出し、「飲む?」と軽く声をかけるも断られ、その場から離れてしまう。
一人になったグレースは、小さな赤子を抱きながらどこか遠くを見つめ、その虚ろな瞳が切ない余韻を残しながら、映像は幕を閉じる。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』© 2025 DIE MY LOVE, LLC.
結婚、出産を経て、すれ違っていく夫婦のリアルな姿も描かれる本作。メガホンをとったラムジー監督は、「“結婚”というものの凡庸さ」に興味を抱いていたことを明かし、「結婚の閉塞感や、アイデンティティを失っていく感覚、そしてそこに漂う不条理なユーモアも、本作を描く上で重要な要素でした」と振り返る。
さらに、夫婦役を演じたジェニファーとロバートについては、「二人は素晴らしいケミストリーを見せてくれたので、本物の夫婦のように映っていると思います」と称賛。「グレースとジャクソン、どちらも欠点を抱えたキャラクターではありますが、観客が“愛したい”と思えるような魅力的な人物像を作り上げてくれました」と感謝を述べ、「過激なシーンもありますが、その中から普遍的なものを見出してもらえたら」と期待を寄せた。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』は6月12日(金)より全国ロードショー