オダギリジョー初監督!過酷すぎる撮影現場を柄本明&川島鈴遥&村上虹郎が赤裸々に語る『ある船頭の話』ヴェネチア映画祭出品作

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ライター:BANGER!!! 編集部
オダギリジョー初監督!過酷すぎる撮影現場を柄本明&川島鈴遥&村上虹郎が赤裸々に語る『ある船頭の話』ヴェネチア映画祭出品作
川島鈴遥(左)、柄本明(中央)、村上虹郎(右)

 

オダギリジョーが、かねてから親交の厚い巨匠クリストファー・ドイルを撮影監督に迎え、時代の変化に翻弄される一人の船頭の姿を美しい映像で紡いだ長編初監督作品『ある船頭の話』が2019年9月13日(金)より公開。本作が実に11年ぶりの主演作となる名優・柄本明、ヒロイン役に抜擢された川島鈴遥、主人公を慕う村人を演じた若手実力派・村上虹郎の3人が、撮影現場の裏話やオダギリジョー監督について語ってくれた。

 40日に及ぶ炎天下での撮影を乗り越えた“鉄人”柄本明

『ある船頭の話』© 2019「ある船頭の話」製作委員会

―日本を代表する豪華な俳優陣との共演になりましたが、共演を楽しみにしていた方や、思い出深いシーンがあれば教えて下さい。

柄本:まあ、それぞれですね。うふふ。それぞれです。

―なかでも橋爪功さんとのシーンが印象的でした。

柄本:まあ、僕の大先輩ですし、橋爪さんとは一緒に二人芝居なんかもしたことがあります。だから、なんていうんですかね、もちろん芝居している時はあれなんだけど、何となく、なんか照れますね(笑)。知ってるから。

―お互いの心が読めてしまう?

柄本:そうですね。まあでも、尊敬する先輩ですね。

『ある船頭の話』© 2019「ある船頭の話」製作委員会

―現場での柄本さんの印象はいかがでしたか?

村上:印象、そうですね……。

柄本:褒めろよ。

村上:(笑)そう言われると難しいですね。もう“鉄人”ですね。40日間くらい夏の岩場の撮影で、本当に肉体的にも精神的にも(キツい)。僕はたまに出てくる感じなので、新潟と東京を行ったり来たりしていたんですけど、基本的に柄本さんは出ずっぱりなので、ずーっと(新潟に)いってらっしゃって。それに、岩場ってすごい疲れるんですよ。多分、みんな草履的なものを履いていて、岩場が本当にゴツゴツしているので、それだけでも体力を奪われるし、暑いしっていうので。

柄本:よくあれでケガなくいけたよな。

村上:本当、そうなんですよ。おそらく、小さいケガならみんな隠してやっていたんじゃないかと思うんですけど。

『ある船頭の話』© 2019「ある船頭の話」製作委員会

―過酷な撮影の合間で、皆さんが楽しみにしていたことなどありますか?

川島:宿に帰って温泉に入るんですけど、そこが露天風呂なのでちょっと貸し切り気分で、それが楽しみでしたね。

柄本:撮影している時は楽しみはなかったですね(笑)。もちろん芝居云々はあれなんだけど。やっぱり場所がね、炎天下でしょ。それで去年の今頃ですからね。本当に、今年以上に暑いぐらいでしたね。

村上:なんかフェーン現象って言うのが来てましたよね、あの時。

柄本:河原で舟で、もう逃げ場所がないでしょう。いやあ、楽しみはないと言っても……僕も旅館に帰って温泉に入るのが楽しみでしたね。

実は一番残酷!? オダギリジョー監督の容赦ない要求に俳優陣も思わず苦笑い

『ある船頭の話』© 2019「ある船頭の話」製作委員会

―撮影現場での監督はいかがでしたか?

柄本:監督業に取り組んで口内炎になっていたね。まあ、それだけ神経を使ってたんだと思いますよ。一生懸命まじめに監督に取り組んでらしたんじゃないかな。それだからこそ我々も、こうやってね。やっぱり監督との信頼関係がないと、あれですから。そういった意味じゃ、ものすごく頑張っていたと思いますね。

村上:柄本さんもパンフレットのインタビューで答えてらしたんですけど、監督は普段すごく物腰が柔らかい方なんです。必ず、僕や川島さんに対しても丁寧な敬語を使ってくださるんですけど、要求してることはものすごく過酷っていう、実は一番残酷なんじゃないかって感じますね。

(一同苦笑)

―この映画のラストにはスリリングで、息が止まりそうなシーンが待っています。

川島:“自分をさらけ出すっていうとちょっと違うかもしれないんですけど、スタッフさんがたくさんいる中で、感情を大きく動かすのは恥ずかしいっていう気持ちもあったんです。でも、それを越えられるくらい、我を忘れるくらい集中していたんじゃないかと思います。

―オダギリジョー監督からは演技指導などがありましたか?

川島:監督には、現場で“どれだけ感覚的に動けるか”が大切だということを教えていただきました。

『ある船頭の話』© 2019「ある船頭の話」製作委員会

―柄本さんは、川島さんの演技をどうご覧になりましたか?

柄本:ちゃんと、ピーンと立ってましたね。非常に謎の人、そういう役だけど。まず、やっぱりちゃんと立って、ちゃんとやってたかな。こちらとしてはありがたかったです。

―最後に、皆さんから一言ずつお願いします。

川島:この作品を一言で表現するのは難しいんですけど、何かを抱えていたりする人には、自分が演じている役を通してすごく伝わるものがあったり、考えさせてくれるような作品だと思います。その想いを、一人でも多くの人に観てほしいです。

村上:これだけの方々が集まって作った、とても贅沢な作品です。最近は配信の作品が多い中、劇場に皆さんが足を運んでくださることを願うばかりなので、ぜひ劇場に来てほしいなって感じです。あとは、柄本さんがあんなに出てるなんて! っていう贅沢な気持ちですね。それに尽きます。

柄本:劇場で観ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

『ある船頭の話』は2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

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『ある船頭の話』

明治後期から大正を思わせる時代、美しい緑豊かな山あいに流れるとある河で、船頭のトイチは川辺の質素な小屋に一人で住み、村と町を繋ぐための河の渡しを生業にしていた。ある日、トイチは流れて来たのは一人の少女を助ける。少女の存在はトイチの孤独を埋めてくれるが、その一方でトイチの人生を大きく狂わせてゆくことになる。

制作年: 2019
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