• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • 【激レアTV放送】80年代“伝説のクソゲー”と「完全に同じ名前」の知られざる珍作『アトランチスの謎』とは

【激レアTV放送】80年代“伝説のクソゲー”と「完全に同じ名前」の知られざる珍作『アトランチスの謎』とは

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#BANGER!!! 編集部
【激レアTV放送】80年代“伝説のクソゲー”と「完全に同じ名前」の知られざる珍作『アトランチスの謎』とは
『アトランチスの謎』© 1978 Warner Bros Inc.

1978年の映画『アトランチスの謎』をご存知だろうか。原題は『The Amazing Captain Nemo』で、原作はご存知ジュール・ヴェルヌの「海底2万理」。つまり半世紀以上も前から度々映画化されてきた、アニメ『ふしぎの海のナディア』のベースにもなった名作を映画化した作品群の一つである。

『アトランチスの謎』© 1978 Warner Bros Inc.

2つの『アトランチスの謎』

監督を務めたのは人気TVシリーズを多く手がけ、1969年の映画『悪女のたわむれ』でアカデミー賞にノミネートされるも、その後は『サムライ・コップ ~おとぼけクン~』(1976年)など完全に忘れ去られた作品で知られる(?)アレックス・マーチ。ただし、キャストは『シラノ・ド・ベルジュラック』でオスカーを獲得したホセ・フェラー(※ミゲル・フェラーの父)や、60年代のTVドラマ版『バットマン』のペンギン役で有名なバージェス・メレディスなど、かなり豪華だ。

『アトランチスの謎』© 1978 Warner Bros Inc.

そして、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)と『タワーリング・インフェルノ』(1974年)の名プロデューサであるアーウィン・アレンと、『猿の惑星』(1968年)などの特殊効果を手がけたL・B・アボットのタッグ作でもある。なかなかの布陣なのだが国内ではDVDリリースはなく、かろうじて中古市場でVHSを見かける程度の扱いになってしまっている。

『アトランチスの謎』© 1978 Warner Bros Inc.

そんな本作について日本語で検索すると、おそらく同名のファミコンゲームの情報ばかりヒットするだろう。サン電子が1986年に発売したゲーム「アトランチスの謎」は年代的にもちろん映画よりも後発だが、1961年の映画『謎の大陸アトランティス』とも混同しやすく、なにしろややこしい。“伝説の激ムズ作品”として根強い人気を誇るこのゲームは、ビジュアル的にはむしろ『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年)や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)を意識したと思われる。

SF映画黄金期の徒花となった試験的作品?

さて映画『アトランチスの謎』のあらすじだが、一言で言えば「驚異の原子力潜水艦ノーチラス号とネモ艦長の活躍、深海の神秘を描くSFアドベンチャー」である。長い冷凍睡眠状態から目覚めたネモ艦長は驚きべき順応ぶりを見せ、しかも自分を発見した軍人たちに対し「幻の楽園アトランチスを探しに行こう」と誘うのだが、それだけ聞くと危険人物にしか思えず、基本設定の大胆さが際立つ。ますます内容が気になるところだが、じつは現在のところレンタルも配信もされていない。

『アトランチスの謎』© 1978 Warner Bros Inc.

海外の映画ファンの間では「いつかTVで観たはずだけどまったく記憶に残ってない」「わざわざ探してまで観るほどのものではない」などと散々な言われようの本作。制作年を考慮すると『スター・ウォーズ』(エピソード4:1977年)の影響に言及するのはフェアではないかもしれないが、そもそもTVシリーズ3作の総集編(※放送時のタイトルは『The Return of Captain Nemo』)という建付けなので、むしろ『スタートレック(宇宙大作戦)』(1966~1969年)や『スペース1999』(1975~1977年)のほうが雰囲気としては近い。

なお、アーウィン・アレンつながりか60年代特撮映画の金字塔『地球の危機』(1961年)からプロップを流用した部分もあるようで、その太いパイプでもっていまだ熱心なファンも多い模様(※貴重な模型を改造されたことに憤っている人もいるらしい)。いずれにしても、SF映画がザクザク作られた70年代末期の徒花的作品として貴重であることは間違いなく、いざ観ようと思ってもなかなか手に入らない、かなりのレア作品と言えるだろう。

そんな『アトランチスの謎』が今月、なんとTV放送される。この機会を逃すと次はいつ観られるかわからないので、SF好きもアドベンチャー好きも特撮好きも、CS映画専門チャンネル ムービープラスの放送スケジュールをチェックしておこう。

Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook