『カメ止め』クリエイターがまたやった! 騙し合いバトルロワイヤル!? 復讐エンタテインメント!!?? 『イソップの思うツボ』

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ライター:BANGER!!! 編集部
『カメ止め』クリエイターがまたやった! 騙し合いバトルロワイヤル!? 復讐エンタテインメント!!?? 『イソップの思うツボ』
『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

騙されるカタルシスを味わえ!『カメ止め』制作陣の意外な最新作

大ヒット映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が脚本を、『カメ止め』の助監督・中泉裕矢、スチール担当・浅沼直也が共同脚本を担当し、あろうことか3者そろって監督を務めるという異例のシステムで制作された『イソップの思うツボ』が2019年8月16日(金)から公開! 予告映像からも分かるように、本作は大いに裏切られることを楽しむ作品である。

『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

ただし『カメ止め』と同様、前情報一切なしで鑑賞したほうが楽しめるかもしれない。過剰に紗がかかった映像、少女漫画のようなベタな演出、100回くらい観たことがあるラブコメ映画のような冒頭の展開には、誰しも一体なにを見せられているのかと不安になるはず。あの傑作『カメ止め』の次だっていうのに、こんなヌルいお話なのかよ!? と思うなかれ。そのガッカリは見事に裏切られ、カタルシス全開のエンタメ地獄に放り投げられる。

『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

あらすじに触れるとネタバレになるのであまり触れないでおくが、正直言ってマジメに観れば観るほど翻弄されるようで悔しい! しかし、豪快なちゃぶ台返しを度々披露した後もなお動揺させてくれる脚本には脱帽モノ。先読みはかなり難易度が高いので、いっそのこと「次はどう騙してくれるのか?」と身を委ねてしまうのが正解だろう。冒頭のゆるふわ演出をめちゃめちゃに破壊し、細かな伏線が丁寧に回収されていく中盤以降の展開は驚きと快感の連続だ。

『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

前代未聞の監督3人制だからこそ生まれた予測不可能な展開に思わず白目!

ムリヤリ例えるならば、P・T・アンダーソン監督の『マグノリア』(1999年)を現代の日本に置き換えたような構成だが、カジュアルさとテンポの良さはそれ以上。意表に意表を突いたストーリーながら、どこか「世にも奇妙な物語」的な雰囲気もあり、多くの日本人がすんなり没入できるはずだ。ある意味使い古された設定も良い方向に作用していて、文字通り老若男女が楽しめる敷居の低さもある。そんなドッタンバッタン展開を1時間半の枠に収めてしまうスッキリぶりなのだから、もはや文句のつけようがない。

『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

当然、監督3人制はかなり特殊な例だし、現場はさぞ混乱しただろうと想像できる。しかし、デメリットよりもメリットを想定して撮影に挑んだはずだし、実際このシステムが本作を予測できない方向に運んでくれたのだろう。監督たちがバチバチやり合うことで作家性やエゴが逆に削ぎ落とされ、誰もが驚き楽しめる普遍的な作品に仕上がった。正直「めんどくせえな……」と思った関係者もいたんじゃないかと思うが、完成した本作を観て溜飲も下がったはずだ。

『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

また、将来が期待される若手俳優たち(石川瑠華、井桁弘恵、紅甘)の演技も瑞々しく、鑑賞後に3人のSNSをフォローしてしまうのは不可避。少女たちとおじさんたちによる小気味よいやりとりにニヤリとさせられる。

ともあれ、身構えずに“多ジャンルどんでん返し爆笑ムービー”が観たい気分ならば、本作をチョイスして間違いなし。上田監督は2019年10月18日(金)に最新作『スペシャルアクターズ』の公開も控えているので、ぜひ併せてチェックしよう。

『イソップの思うツボ』©埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

『イソップの思うツボ』は2019年8月16日(金)より公開

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『イソップの思うツボ』

あの有名童話さながらに、ウサギとカメ、そしてイヌが“奇想天外”な騙し合い!
やがてむき出しになる、3つの家族それぞれの“正体”……あなたは見破れるか!? これは甘く切ない青春映画……ではない!

制作年: 2019
監督:
出演:
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  • 映画
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