「きっと笑みがこぼれるはず」ボブ・オデンカークが日々の“怒り”をぶつけた痛快バイオレンス『Mr.ノーバディ2』を語る
コニー・ニールセン「ひとりの人がこれだけ多彩な才能を持っているなんて信じられない」
――ヒューマンドラマとしての映画『Mr.ノーバディ』シリーズについて
ニールセン:『Mr.ノーバディ』1作目に出演できたのは本当に素敵な体験でした。勝ち負けがあるお話じゃなくて、すごく珍しいタイプのストーリーだと思いました。アクション映画によくある定型や『ジョン・ウィック』みたいな要素を使いながらも、人間のリアルな経験とか、家族や夫婦の日常の中で、誰もが共感できる場面とうまく混ざり合っていて、今回の『Mr.ノーバディ 2』でもまさにその続きをやっていると感じていますね。
家族であることがどういうことなのか、その経験を土台に物語を積み重ねていて、そこに私たちは精一杯の気持ちを込めてるちょっと特別な作品だと思う。アクションパートを全部取り去ったとしても、人間関係についてのとても美しい物語として成り立っているんですから。
――ハッチ・マンセルとは?
ニールセン:ハッチ・マンセルって、表面的にはすごく普通の人なんです。好きでもない仕事を9時から5時まで淡々とこなしている、典型的な社会人男性。でも心の奥には、日々の小さなことから大きなことまで、人と人との間で積もり積もった怒りの感情がいっぱいあって……。でも同時に「いちいち反応しちゃダメよ」って言われて、我慢させられている。だからハッチ・マンセルは、多くの人にとっての一種のファンタジーの世界のアイコンなんです。罰を受けずにその怒りを解き放てる人、というね。
『Mr.ノーバディ2』© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
――ボブ・オデンカークとの仕事は?
ニールセン:まず、ボブという人間そのものをすごく楽しませてもらいました。彼は脚本家であって、コメディアンであって、俳優でもある。本当にユニークなスタイルを持っていて、そこがとても魅力的なんです。彼の中にある作家としての部分もすごく面白くて、素晴らしいライターでありながら、同時にすごく協力的で、オープンで、みんなに輝いてほしいと思ってくれている人。わたしは心底全力を注ぐ人が大好きなんですが、ボブにはそれがある。毎日ストイックにトレーニングして、アクションシーンを本当に説得力あるものにする。その姿勢に感銘を受けました。ひとりの人がこれだけ多彩な才能を持っているなんて信じられないくらい。
――観客が気に入りそうなところは?
ニールセン:『Mr.ノーバディ2』は気分爽快、とにかくスリリングで、最高の体験。すごく楽しいし、同時に心温まるシーンもあって、映画というファンタジーに没入していても、「本当にそう!」って思わせてくれる作品なんです。
『Mr.ノーバディ2』は10月24日(金)より全国公開
『Mr.ノーバディ2』
何者でもない男ハッチ(ボブ・オデンカーク)は、ロシアン・マフィアとの決闘から4年、焼失させた3,000万ドルを肩代わりする組織への借金返済のため、休日返上で任務を請け負っていた。一方で家族関係は崩壊寸前、その修復を兼ね一家でバカンスを計画する。
だが、全米最古のウォータースライダーが売りの何でもないリゾートは、巨悪組織を率い薬物と汚職にまみれた警官を支配する一切容赦のない女レンディーナ(シャロン・ストーン)の密輸ルートだった。地元保安官との些細なトラブルが、たちまち巨悪組織とのド派手な全面戦争へとエスカレートするのだった。
監督:ティモ・ジャヤント
脚本:デレク・コルスタッド、アーロン・ラビン
出演:ボブ・オデンカーク/コニー・ニールセン/ジョン・オーティス/RZA/コリン・ハンクス with クリストファー・ロイド and シャロン・ストーン
| 制作年: | 2025 |
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2025年10月24日(金)より全国公開