観れば「血が哭く」激烈ゴアバトル×悲しき少年兵ゾンビ!『血戦 ブラッドライン』&『哭戦 オペレーション・アンデッド』
『哭戦 オペレーション・アンデット』© 2024 INFOCUSASIA CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
いつの間にか桜が散りお花見気分も過ぎ去った4月18日(金)、春眠どころじゃない強烈な2作が日本公開を迎える。その名も『血戦 ブラッドライン』と『哭戦 オペレーション・アンデッド』。血が吹き出し哭き叫ぶ<戦>とは、なんとも物騒なタイトル。ちなみにどちらも<R15+>指定だ。
血も凍る北欧バイオレンス『血戦 ブラッドライン』
まずはフィンランド発のバイオレンス映画『血戦 ブラッドライン』から。――悪名高いリンド三兄弟が仕切る会員制の<クラブ>は裏社会の拠点でもあり、享楽と苦痛の入り乱れる魔窟となっていた。そこに口の固さを買われ番人(ドアマン)として雇われた、ムショ上がりの男カイヴォラが主人公ということになるだろうか。
『血戦 ブラッドライン』©2023 TR Productions ALL RIGHTS RESERVED
あるとき武装した傭兵軍団がクラブを襲撃、残虐な殺戮を繰り広げる。突然の凶行に、カイヴォラたちは籠城し応戦。血肉と銃弾が散る攻防の中で、三兄弟と襲撃者の恐ろしい因縁が明かされてゆく……。
筋書きとしてはシンプルだが、いったい何が起こるのかは観なければ全く予想できない。ムチッと屈強な短髪野郎たちがスクリーンを埋め尽くし、タフガイおしくらまんじゅうの様相。かたや北欧らしい冷たく暗い映像は、観客の冷静な判断力を遮るような緊張感がある。
『血戦 ブラッドライン』©2023 TR Productions ALL RIGHTS RESERVED
残酷に残酷を乗せた激烈ゴア全開アクションに思わず脂汗
本作はマフィア絡みのクライム劇のように静かに始まりながら、突然その暴力性を開放する。しかも、「フィンランド史上もっとも暴力的な映画」と謳うだけあって、いわゆるアクション映画におけるバイオレンスの範疇を完全に超えた、もはやスプラッタホラーのような超絶ゴア描写が大きな見どころだ。
『血戦 ブラッドライン』©2023 TR Productions ALL RIGHTS RESERVED
監督のイサ・ユシラは本国のインディー映画界では名の知られた存在で、過去のフィルモグラフィを遡れば『ゴアマゲドン』(原題/2011年)など嗜好が丸わかりのタイトルが並ぶ。本作はそんなユシラの劇場長編デビュー作であり、彼のゴア映画愛がこれでもかと炸裂している。
大流血、身体損壊、苦痛のうめき声……とにかく“ガツンと暴力”を味わいたい! というエクスプロイテーション映画好きにオススメしたい『血戦 ブラッドライン』は、4月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国順次ロードショー。