韓国WEBマンガ発のSF大作『神と共に 第一章:罪と罰』の続編、『神と共に 第二章:因と縁』。 ハ・ジョンウやチュ・ジフンら主演陣に加え、我らがマ・ドンソク兄貴も参戦する本作は、圧巻の地獄裁判を描いた1作目よりもドラマチックな感動巨編に仕上がっているぞ!!
筋肉爆弾マ・ドンソク参戦! 演じるのは現世の人間を護る屋敷神だ!!
1作目『神と共に 第一章:罪と罰』はこちらの記事を参照していただくとして、続編『神と共に 第二章:因と縁』の最注目トピックといえば、やはりマ・ドンソクの参戦だろう。
マ・ドンソク兄貴の役どころは、弱者を護るべく人間界に降り立った屋敷神。気は優しくて力持ち、を地でいくドンソク兄貴にピッタリの役どころである。
とはいえ、本作ではドンソク兄貴自慢の“腕っぷし”が観られるわけではない。屋敷神はキャリア的には冥界の使者であるカンニム(ジョンウ)やヘウォンメク(ジフン)らの先輩であり力も知識も上なのだが、人間には手出しできないため、そのへんのチンピラにすら小突かれてしまうほど激弱なのだ。
イケメン代表チュ・ジフンとジャガイモ代表マ・ドンソクの絡みが最高
今回の任務は、前作で事故死した消防士ジャホンの弟であり、兵役中に同僚のミスで命を落としたスホンの無念の死を証明し、貴人として転生させること。ところが、死んだ理由がアレなため怒りによって怨霊化したスホンは閻魔大王からの裁判を拒絶されてしまう。カンニムは使者としての立場を賭してでもスホンを擁護するのだが、裁判の条件として寿命を超えた老人の魂を連れ帰るよう言い渡すのだった。
……そう、とっくに死んでいるはずの老人とその孫を冥界の使者から護っているのが、ドンソク兄貴演じる屋敷神というわけである。
ここで物語は、ヘウォンメク&ドクチュン(キム・ヒャンギ)の屋敷神攻略と、スホンの裁判を担当するカンニムの奮闘が同時進行で展開。人情味たっぷりな屋敷神チームと地獄の裁判チームの落差はすさまじく、さらに使者たちの前世の記憶までフラッシュバックで挿入されるのだが、それぞれをじっくり描くので逆に把握しやすいだろう。
現世・地獄・過去を舞台に描かれる、ドラマチックで壮大な因縁の物語!
地獄のルールを逸脱しまくるカンニムは物語中盤からずっと涙目で面白いのだが、なにやら理由がある様子。そして、前世でも彼と同時代を生きていたらしいヘウォンメクとドクチュンとの壮絶な関係性が明らかになるにつれて、我々も目に涙を溜めながら顛末を見守ることになる。特に、キッチリ横分けカタブツ兄さんだったはずのカンニムの過去はあまりに意外すぎて、ファンは卒倒すること間違いなしだ。
ほのぼのした現世と、なぜかティラノサウルスまで登場する苛烈な地獄、盛者必衰の高麗時代(紀元900年代の朝鮮半島)を舞台に、人間の弱さと業の深さ、根底にある愛、そして“因(と)縁”を描いた本作には、再び涙を搾り取られること間違いなし。まだ第一章を観ていないという人は、ぜひ劇場をハシゴしてでも制覇してほしい。
『神と共に 第二章:因と縁』は2020年1月CS映画専門チャンネル ムービープラスで放送