X-MENが遂にヒーローに!? 最後の敵は家族… 映画史に残る豪快アクションてんこ盛り『X-MEN:ダーク・フェニックス』

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ライター:杉山すぴ豊
X-MENが遂にヒーローに!? 最後の敵は家族… 映画史に残る豪快アクションてんこ盛り『X-MEN:ダーク・フェニックス』
『X-MEN:ダーク・フェニックス』© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
いわゆる大人の事情によりアメコミ映画/ドラマ業界に“いったん仕切り直し”旋風が吹き荒れる中、アメコミ映画ブームの狼煙を上げた『X-MEN』シリーズも、2019年6月21日(金)公開の『X-MEN:ダーク・フェニックス』で完結! 約20年続いた大人気シリーズが、ファンの期待に応えるべく全部盛りクライマックスを迎える!!

X-MENが初めて“人々を救うヒーロー”として描かれる!?

まず最初に、『X-MEN:ダーク・フェニックス』は本当に面白い! 僕の中ではX-MEN映画の中でも上位にくる出来栄えで、かつアメコミ・ヒーロー映画としても十分楽しめる映画です。

『X-MEN:ダーク・フェニックス』© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

この言い方に「あれ?」と思われるかもしれません。X-MENはもともとアメコミ・ヒーローものだし、アベンジャーズ系のマーベル・シネマティック・ユニバースよりも長く、2000年から続いているアメコミ・ヒーロー映画だから、今さらをそれを“楽しめる”とはどういうことか、と。

『X-MEN:ダーク・フェニックス』© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

確かにその通りなのですが、X-MEN映画は原作コミックが持つ人種問題やダイバーシティの課題を、“ミュータントの受難”という形で描き、ドラマ性を重視していました。だからヒーロとして人々を救う的なカタルシスはなかったし、基本的にはミュータント同士の戦いがアクションの中心でした。

しかし、今度の『X-MEN:ダーク・フェニックス』はそうした要素も加味しており、初めてX-MENをヒーローとして描いています。それに伴い、アクションの見せ場は派手にスケールアップ。冒頭の出動シーンはワクワクするし、クライマックスの列車バトルはアメコミ・ヒーロー映画史に残るスーパーアクションです。

まさに「シビル・ウォー」状態! ミュータント一家の壮大なケンカ

『X-MEN:ダーク・フェニックス』© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

では、今までのX-MENらしさは? これも十分活きています。今回は、メンバーの一人であるジーンがダーク・フェニックスという強敵になります。家族が敵になるわけです。そのときX-MENはそれぞれの感情にかられ、行動します。ヒーロー同士が戦わざるを得なくなる『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』(2016年)に似た展開になっていくのです。

正直、前作の『X-MEN:アポカリプス』(2016年)が(それでも好きなシーンが結構多いので、決して悪い作品とは思っていないのですが)ちょっと物足りなかっただけに、ずっと観続けてきたX-MEN映画が『X-MEN:アポカリプス』で終わってしまうのは残念だと思っていただけに、今回『ダーク・フェニックス』でフィナーレを迎えることは嬉しい。ずっと観たかった“X-MENらしいアクション”を十分堪能できましたから。

『X-MEN:ダーク・フェニックス』© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

そして、ソフィー・ターナー演じるジーンが美しい。特にダーク・フェニックスという“破壊神”になればなるほど綺麗になっていく。ブリー・ラーソンの『キャプテン・マーベル』(2019年)もその無双ぶりと美しさが比例していましたが、まさにダーク・フェニックスも同じ。

実は、僕はソフィー・ターナーさんにインタビューする機会にめぐまれたのですが、「キャプテン・マーベル、ワンダーウーマン、ジーンの中で誰が最強ですか?」と質問したら、「ジーン!」とニッコリ笑って答えてくれました(素敵な方でした)。

キンバーグ監督「次回作があれば宇宙を舞台にX-MENが活躍するストーリーにしたい!」

『X-MEN:ダーク・フェニックス』© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

ご存知のように、X-MENはアベンジャーズ同様マーベル・コミックのキャラですが、X-MENの映画化権は20世紀フォックスが持っており、だからディズニー・マーベルの一連のアベンジャーズ映画(マーベル・シネマティック・ユニバース=MCU)にはX-MENは登場できませんでした。しかし、20世紀フォックスがディズニー傘下となり、この先MCUにX-MENが登場する可能性が高い。それに伴い、20世紀フォックス路線のX-MEN映画はこれで最後と言われています。

今後、新たなスタッフとキャストによる新生X-MENがMCU入りすることでしょう。しかし、僕はパラレル・ワールドの設定とかをうまく使って、マカヴォイたちのX-MENがそのままMCUに出たらいいな、と思います。本作の監督で、ずっとX-MEN映画のフランチャイズに関わってきたサイモン・キンバーグに、「もしMCUに招かれ、この先X-MEN映画を作れるとしたら、どんな作品にしますか?」と尋ねたら、「宇宙を舞台にX-MENが活躍するストーリーにしたい」と答えてくれました。これはぜひ観てみたい!

ネタバレにはならないと思うのであえて書きますが、僕はX-MENのコミックでは“ダズラー”というミュータントが好きです。光と音でイリュージョンを見せて人々を楽しませるエンタメ系ミュータントなのですが、その彼女が今回チラっと登場。20年見続けて、一つ夢が叶いました(笑)。

文:杉山すぴ豊

『X-MEN:ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)より全国ロードショー

『X-MEN:ダーク・フェニックス』

X-MENの主要メンバーである女性ミュータント、ジーン・グレイは、ある宇宙ミッションの事故が原因で、内なるダークサイド“ダーク・フェニックス”が覚醒。強大なパワーを持つその力は、ジーン自身にもコントロールできず暴走。最強の味方と思っていた仲間が最凶の敵となってしまう!

制作年: 2019
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