香取慎吾&リリー・フランキー共演『凪待ち』を語る「自分がいる・いないに関係なく、すごく好きな日本映画」

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ライター:BANGER!!! 編集部
香取慎吾&リリー・フランキー共演『凪待ち』を語る「自分がいる・いないに関係なく、すごく好きな日本映画」
『凪待ち』©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
『凪待ち』で映画初共演を果たした香取慎吾とリリー・フランキーの特別インタビュー。後編では、『凪待ち』で演じたお互いのキャラクターについて、そして映画好きなお二人にズバリ!完成した本作の感想を伺ってみた。

 

2019年6月28日(金)公開の『凪待ち』は、『孤狼の血』白石和彌監督が“喪失と再生”をテーマに香取慎吾を主演に迎えた衝撃のサスペンス映画。物語は、毎日ふらふらと生きていた香取さん演じる郁男が、恋人の亜弓(西田尚美)とその娘・美波(恒松祐里)と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとするところから始まる。再出発の地で平穏な日々を取り戻しつつあったが、突然恋人が殺されるという悲惨な事件がおき、犯人として疑われる郁男はその日を境に人生を見失っていくことに…。

今回、香取さんと共にインタビューに参加して頂いたリリー・フランキーさんは、そんな3人の石巻での生活を優しく見守る近所の“世話好きおじさん”小野寺を演じる。

『凪待ち』©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

この映画に参加できて、自分もスクリーンに映っていることが本当に嬉しい

―『凪待ち』では郁男(香取)と小野寺さん(リリー)というかなり個性的な役を演じられましたが、お互いのキャラクターについてどう思われましたか?

香取:川崎から石巻に行った、本当にどうしようもない男の唯一の支えが小野寺さんというか……そんな感じでしたね。

リリー:小野寺さん、いい人ですからね。

香取:うん。

リリー:石巻には亜弓というね、郁男と一緒に自分の地元の石巻に戻る女性がいて。郁男にしてみたら、石巻に初めて訪れて、一番所在がないじゃないですか。しかも結婚をしているわけでもないのに、義理のお父さんのところに住まわせてもらって、仕事も(世話してもらっている)。周りの人も「亜弓ちゃんはいい子だから」っていうことで、(郁夫も)みんなに優しくしてもらっているわけなんですけど。なんか俺も今回、やっているうちに「郁男に優しくするのに気持ちよくなりはじめている俺」みたいなのがあって。

香取:あ~(深くうなずく)。

―映画では、どのキャラクターもあまりバックグラウンドが語られません。それが見ている側の想像をすごく掻き立てると思いました。脚本を読まれたときに「郁男はこういう人物なんだな」「小野寺さんはこういう生き方をしてきたんだな」という想像はされましたか?

『凪待ち』©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

リリー:確かに、今回は誰のバックグラウンドも考えたことがない。

香取:そうですね。

リリー:映画が始まった瞬間からが“全て”みたいな。(バックグラウンドを)考えていいことと悪いことがあると思うんですよね。あんまり想像しすぎちゃうのって、なんかね……でも郁男のバックグラウンドなんて、もう大体みんな想像できるじゃないですか(笑)。

香取:僕は台本を読ませてもらったときに、それこそバックグラウンドというか“答え”がほとんど書いていない台本だなと思って。正直、ちょっと不安なところはありました。「この映画、大丈夫かな?」みたいな(笑)。いい雰囲気はあるんですけど、細かく書かれてない部分もいっぱいあったので「どうなるんだろう?」と思って。ただ、最初に撮影が始まったとき現場には、台本には書かれていないものを監督を含め、白石組のみなさんで共通して持っている空気があったんです。その“空気感”で付け足されるものがすごく多かったような感じがしましたね。

リリー:監督や脚本家さんの中には、その登場人物のバックボーンは絶対あるとは思うんですよ。「過去にこういうことがあって、そこでこうなって……」って。でも、意外と監督ってそれを言わない人が多いというか、下手に言っちゃって変に意識されても困る。だから、付け足したいときにはちょっと言ってくるのかもしれないですけど、今回はなにも言われなかったんで「なにも考えないでくれ」ってことだったんだと思いますね。

―実際に完成した映画をご覧になって、いかがでしたか?

『凪待ち』©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

香取:好きな映画ですね。自分がいる・いないに関係なく、すごく好きな日本映画を観ることができたなっていう。そこに参加できていて、自分もスクリーンに映っているっていうことが本当に嬉しいですね。

リリー:俺は映画に出ることよりも映画を観ることのほうが得意なんですけど(笑)、好きだし、すっごい面白くて良い映画を観たな、というか。こういう、ちょっとオフビートな映画って退屈するところも普通に出てきそうなのに、全然ユルむところもなく、同じ空気が流れていきながら、なんの押しつけがましいところもなく。でも、主人公がこんなにダメな人なのに、観終わったあとの読後感が温かくなるような、嫌な気分が残らない、すごく上質な映画になっているなと。これは本当に、映画が好きな人はもちろんですけど、色んな方に気に入っていただける、すごく面白いと思ってもらえる映画ができたなって、正直に思いますね。

身近なことなのに、不思議な世界に連れていってくれる映画

―では映画の見どころや、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

香取:“いい映画”が完成したと思っています。

リリー:本当にそうですね。これ、本当に思っていないと言わないやつ。

香取:そうですね。つらくて苦しくて、観ていて涙するところも多いと思うんですけど……最後にはどうですかね、その涙は?

リリー:なんて言うんですかね……すごく身近なことなのに、不思議な世界に連れていってくれる……本当にいい映画なんですよ。

香取:うん、ぜひ観ていただいて。

リリー:これ、本当にいい映画のときしかあんまり言わないから。

香取:嬉しい(笑)。映画『凪待ち』、みなさんぜひ観てください。よろしくお願いします。

『凪待ち』は2019年6月28日(金)より全国公開

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『凪待ち』

誰が彼女を殺したのか?なぜ殺したのか?
「愛」という名に隠された事件の真相とは…。
映画史上最も切ない暴力を描く、愚か者たちの衝撃のヒューマンサスペンス。

制作年: 21019
監督:
脚本:
出演:
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