• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • 『ジョン・ウィック』作曲秘話!「“ロックの美学”がコンセプト」「クロサワ映画から着想」タイラー・ベイツ独占インタビュー

『ジョン・ウィック』作曲秘話!「“ロックの美学”がコンセプト」「クロサワ映画から着想」タイラー・ベイツ独占インタビュー

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#森本康治
『ジョン・ウィック』作曲秘話!「“ロックの美学”がコンセプト」「クロサワ映画から着想」タイラー・ベイツ独占インタビュー
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
1 2 3

「ローラ・コレットは僕の娘なんだ」

―あなたはこれまでのシリーズで主題歌や挿入歌を担当したマリリン・マンソン、シスカンドラ・ノスタルジア、ジェリー・カントレル、ブッシュの楽曲プロデュースを手掛けてきました。今回もエンディングテーマと、パリのラジオ局で流れる歌曲のプロデュースを担当しています。共演したアーティストについて話を聞かせて下さい。まずは「Nowhere to Run」(マーサ&ザ・ヴァンデラスのカヴァー)を歌ったローラ・コレットから。

ローラは僕の娘なんだ。だから言うわけじゃないけど、彼女はとても才能のあるアーティストだと思うよ! 彼女はサウンドトラックのボーカリストの一人になる予定ではなかったんだけど、ローラが歌った「Nowhere to Run」のデモバージョンをチャドに聴かせたら、彼女の声を気に入ってくれてね。映画で使うバージョンもローラでいこうと言ってくれたんだ。

―次にローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」のカヴァーですが、これはマリー・ラフォレが歌った「Marie Douceur, Marie Colère」がベースになっていますね。今回のマノン・ホランダー(フランスのバンド、Holisparkのボーカリスト)の歌声も素晴らしかったです。

僕たちはローリング・ストーンズのカヴァーをフランス人アーティストに歌ってもらいたいと考えた。音楽監督のジェン・マローンがマノンを見つけてくれたんだけど、彼女の声がすごく気に入ったんだ。マノンはパリでボーカルを録音して、僕はロサンゼルスでトラックをプロデュースした。この曲のオーケストラ・アレンジも書いているよ。

―エンドクレジットで流れるリナ・サワヤマの「Eye for an Eye」と、イン・ディス・モーメントの「I Would Die for You」についてはいかがですか?

イン・ディス・モーメントは僕が楽曲プロデュースをしたこともある素晴らしいバンドだ。僕が彼らのEP「Blood 1983」に取り組んでいたときにチャドから電話があって、偶然にも「イン・ディス・モーメントのマリア・ブリンクのことを知っているかな? 一緒に曲を書いてほしいと思っているんだけど」と言ってきたんだ。

リナに会ったのはポスト・プロダクション中の最初のミーティングだった。そのときにチャドが彼女と一緒に曲を書いてほしいと頼んできたんだ。リナは映画の中でクールなキャラクターを演じていたから、これは楽しい作業になりそうだと思ったよ。

取材・文:森本康治
Special thanks to Tyler Bates

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は2023年9月22日(金)より全国公開

『ジョン・ウィック』『ジョン・ウィック:チャプター2』『ジョン・ウィック:パラベラム』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:『ジョン・ウィック』シリーズ最新作公開記念!2ヶ月連続キアヌ・リーブス」で2023年10月放送

ジョン・ウィック:コンセクエンス サウンドトラック【世界先行発売】

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』オリジナル・サウンドトラック
音楽:タイラー・ベイツ&ジョエル・J・リチャード
発売・販売元:Rambling RECORDS Inc,
※2023年 9月29日発売

1 2 3
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook