• BANGER!!! トップ
  • >
  • ドラマ
  • >
  • この夏必見の海外ドラマ『THE HEAD』Season2 ついに日本上陸! 世界90ヵ国が震撼したSeason1&2の魅力を総まくり【ネタバレなし】

この夏必見の海外ドラマ『THE HEAD』Season2 ついに日本上陸! 世界90ヵ国が震撼したSeason1&2の魅力を総まくり【ネタバレなし】

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#SYO
この夏必見の海外ドラマ『THE HEAD』Season2 ついに日本上陸! 世界90ヵ国が震撼したSeason1&2の魅力を総まくり【ネタバレなし】
Huluオリジナル『THE HEAD』Season1 ©Hulu Japan
1 2 3 4

重要人物を演じる山下智久と福士蒼汰の“貢献度”の高さ

Season1では「死の真相を暴く」という構造が最初から開示されているため、視聴者の心理としても「どのタイミングで、どういう状況で命を落とすのか」「犯人につながるヒントが転がっていないか」というテンションで臨むことができる。「犯人を当てよう」とメンバーの表情一つひとつに目を配るだろうし、もしメンバーの中に“推し”が生まれたら、悲劇的な結末を知っているがゆえに「死なないでくれ……」という心理が生まれ、切なさを掻き立てられる。

Huluオリジナル『THE HEAD』Season1 ©Hulu Japan

ネタバレを避けるため抽象的な表現で恐縮だが、それぞれが死亡する原因は一つではない。7人全員が一気に殺されるわけではなく、刺されて死ぬ者もいれば焼死する者もいて……というバリエーションの豊かさも、スピーディな展開と相まって謎解き要素に広がりをもたらせている。こうした秀逸な初期設定が、能動的に作品に参加できる効果を生み出しているのだ。

こうした作品であれば、俳優陣としても善玉か悪玉かわからないようなグレーゾーンの演技を求められることだろう。Season1には山下智久、Season2には福士蒼汰がメンバーの一員として参加しているが、その堂々たる存在感はもちろんのこと、「どちらに転んでもおかしくない」と視聴者を翻弄する絶妙なさじ加減で魅せる。しかも両者とも、作品全体の重要な役割を担うキーキャラクターを演じており、その活躍ぶり=貢献度の高さにもぜひ注目いただきたい。

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 ©Hulu Japan

「あっと驚く展開」がシーズンを繋ぐブリッジに

ドラマシリーズでありがちなのが「続きものだと手を出しにくい」というもの。その辺りも『THE HEAD』シリーズは考えられており、Season1とSeason2は「南極」から「太平洋」へと舞台を変えることで、Season2から観始めることも可能だ。そして、無駄に引き延ばしていることもなくSeason1の最終話で物語がきっちりと完結するため、観ている側の満足度も高い(そもそも登場人物のほとんどが第1話で死亡するところから始まる設定の時点で、実に潔い)。

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 ©Hulu Japan

ただし、Season1では最後の最後にあっと驚く展開が用意されていて、それがSeason2とのブリッジ的な役割を果たしている。Season2に生物学者アーサーと医師マギーが再登場するのがそのひとつだ。密室もの=ワンシチュエーション作品においては物語を拡大させていくことは至難の業ではあるのだが、Season1とSeason2それぞれに独立した作品としての完成度は担保しつつ、きっちりと繋がっているあたり、非常に上手い。

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 ©Hulu Japan

次ページ:Season2の“鮮度”を保つ仕掛け
1 2 3 4
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2

近くの陸から約2,700km離れた南太平洋の上を航行する巨大な船・アレクサンドリア号。それは巨大貨物船を装った<秘密研究基地>だった。

天才生物学者であるアーサーと彼が率いる優秀な科学チームは気候変動から地球を救う調査の末、カギとなる藻類の発見に成功し歓喜に沸いていた。しかし翌朝、事態は一変。共同研究員のひとりが、首<THE HEAD>の無い死体として見つかった。アーサーにとって、それは2年前の南極での惨劇と、もう一人の生存者“マギー”の存在を思い出すものだった。

次々と起こる不可解な出来事と増えていく犠牲者に疑心暗鬼になっていく彼らは、次第にお互いを疑い、犯人探しを始める。気候変動から人類を救うという崇高な目的の裏に隠された、それぞれの欲望や野心、そして因縁が徐々に浮かび上がっていき――?

南極で終結したかに見えた惨劇が再び繰り返されるのは、誰かが世紀の新発見を盗もうとしているのか、それとも“あの女”の復讐の続きなのか? 隔絶された極限状態の中で、たどり着く衝撃の真実とは――。

出演:ジョン・リンチ、キャサリン・オドネリー、ホヴィク・ケウチケリアン、モー・ダンフォード、ジョゼフィン・ネルデン、オリヴィア・モリス、ショナ・マクヒュー、ノラ・リオス、福士蒼汰、ラファエル・アクローク、マイケル・ルシェインスキー、ティエリ・ゴダール、エンリケ・アルセ、ローレント・フェルナンデス、イブラヒム・コマ、トム・ヤン、ベン・キューラ、オルウェン・フエレ
製作総指揮:ラン・テレム
監督:ホルヘ・ドラド
脚本:マリアーノ・バセルガ、ホルディ・ガルセラン、アイザック・サストレ

制作年: 2023