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新・朝ドラ『おかえりモネ』 清原果耶・キンプリ永瀬廉ら共演!“平成生まれヒロイン”で『あまちゃん』に次ぐヒット作になるか?

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ライター:#菜本かな
新・朝ドラ『おかえりモネ』 清原果耶・キンプリ永瀬廉ら共演!“平成生まれヒロイン”で『あまちゃん』に次ぐヒット作になるか?
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』

Z世代競演で朝ドラのファン層拡大なるか

“朝ドラ(NHK連続テレビ小説)”といえば、どのような印象を抱くだろうか。「大正や昭和が舞台になっている作品」「戦時中、戦後をどう生き抜いていくのか?」「逆境に耐え、懸命に生きるヒロイン」などのイメージを浮かべる人が多いかもしれない。

実際に、2021年5月14日に最終回を迎えた『おちょやん』も大正5年から物語が始まる。大阪の貧しい家に生まれ、小学校にも満足に通わせてもらうことができなかった竹井千代(杉咲花)が、「大阪のお母さん」として絶大な人気を得るまでの波瀾万丈な半生を描いていた。大空襲に襲われた大阪の街。悲しみを乗り越えていく人々。成田凌演じる千代の夫・一平のかなりダークな場面もあったが、要素としては“朝ドラらしい”作品だった。

そういった意味では、2021年5月17日(月)より放送中の『おかえりモネ』は、いつもとは少し違う朝ドラのように思える。本作は「東日本大震災から10年」であることを意識した作品だ。“海の街”宮城県・気仙沼で育ち、“森の街”登米で生きるヒロイン・永浦百音(清原果耶)が、“気象予報” という天気に向き合う仕事を通して、人々に「未来」を届けていく姿を描く。

NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』

清原、永瀬、今田、蒔田 ― 気鋭の若手豪華共演

百音が生まれたのは平成7年。ヒロインが平成生まれというのは珍しく、『あまちゃん』(2013年)以来8年ぶりだ。昭和や大正を舞台にした作品が多いなか、『おかえりモネ』は2014年からスタート。第1週目に幼少期が描かれることもない、ヒロインが平成生まれという生粋の現代劇なのだ。結果、若者が感情移入しやすい作品となり、朝ドラのファン層拡大も期待できる。

出演者も、若者からの支持が厚いメンバーが集まった。言わずもがな主演の清原は、ティーン誌「Seventeen」の専属モデルとして活躍中。2020年は4号連続で表紙を飾るなど、女子中高生からもカリスマ的な人気を集めている新進女優だ。

ヒロインの幼馴染・及川亮を演じるKing & Princeの永瀬廉にも要注目だ。彼の役どころは、“無自覚だがとにかくモテる” 漁師見習い。彼が出演した第12話の放送後には、「りょーちん」がTwitterのトレンド1位になるほどの人気っぷりだった。飄々として見えるが、実は影のある役柄を繊細に表現しているあたり、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞はダテではない。

また、演技力に定評のある蒔田彩珠も、百音の妹“みーちゃん”こと永浦未知として存在感を発揮。東京を舞台にしたパートには、2018年放送のドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』でブレイクを果たした今田美桜の出演も決定している。

NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』

Z世代が抱える震災への想い

清原らと同じく90年代後半に生まれたZ世代の若者は、多感な学生時代に東日本大震災を経験した。百音と歳が近い筆者も中学生の時に震災を経験しており、今でもその時のことが深く胸に刻み込まれている。

NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』

だからこそ“あの日”宮城にいた同世代は、どのように受け止め、乗り越え、今日まで歩いてきたのかを少しでも知りたいと思わされる。その場にいた人々はもちろんだが、百音のように震災当日に故郷にいることができなかった者の「何もできなかった」という心の痛みもあるだろう。放送第3週目を迎えるいま、当時のことが少しずつ明かされ始めている。『おかえりモネ』を通して何かを感じ、「未来」に繋げていけたらと思う。

文:菜本かな

『おかえりモネ』は2021年5月17日(月)よりNHK総合で朝8時放送

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『おかえりモネ』

宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島で、両親・祖父・妹と暮らしていた永浦百音。2014年春、高校卒業と同時に気仙沼を離れ、ひとり内陸の登米市へ移り住むことに。大学受験にことごとく失敗、祖父の知り合いで登米の山主である、名物おばあさんの元に身を寄せたのだ。

将来を模索する百音は新天地で、林業や山林ガイドの見習いの仕事をはじめる。そんな百音に、ある日転機が訪れる。東京から、お天気キャスターとして人気の気象予報士がやって来たのだ。彼と一緒に山を歩く中で、「天気予報は未来を予測できる世界」と教えられ、深く感銘を受ける百音。

「自分も未来を知ることができたら」

そして一念発起、気象予報士の資格を取ろうと猛勉強をはじめるが、試験の合格率は5%。勉強が苦手な彼女はなかなか合格できず、くじけそうになるが、登米で地域医療に携わる若手医師や地元の人たちに支えられ、ついに難関を突破する。

上京し、民間の気象予報会社で働きはじめた百音は、この仕事が実に多岐に渡ることを知る。日々の天気や防災はもちろん、漁業、農業、小売業、インフラ、スポーツ、さまざまな事情を抱えた個人……天候次第で人の人生が大きく左右されることを痛感した彼女は、個性的な先輩や同僚に鍛えられながら、失敗と成功を繰り返し、成長してゆく。

……数年後の2019年。予報士として一人前となった百音は、大型台風が全国の町を直撃するのを目の当たりにする。これまでに得た知識と技術をいかし、何とか故郷の役に立てないかと思った彼女は、家族や友人が待つ気仙沼へと向かう決意をする。

制作年: 2021
出演: