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ゲーム大好きスチャダラANIが観るNetflix『ハイスコア:ゲーム黄金時代』 マリオ、ドンキーコング、伝説のクソゲーE.T.!!

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ゲーム大好きスチャダラANIが観るNetflix『ハイスコア:ゲーム黄金時代』 マリオ、ドンキーコング、伝説のクソゲーE.T.!!
Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハイスコア:ゲーム黄金時代』独占配信中

どうもアニです。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハイスコア:ゲーム黄金時代』を観ました。所謂テレビゲーム(アメリカではビデオゲーム)の歴史を象徴的なゲームやゲーム機とともに辿るドキュメンタリーです。

とはいえテレビゲームってもはや、ものすごく巨大な産業になっていて、テレビゲームの種類やジャンルも多種多様になっているので、このドキュメンタリーは70年代半ばのテレビゲーム黎明期から表現方法が3Dになるまでを、アメリカ側からの視点で描いたモノです。

アメリカ側から描いているので、なんか新鮮な感じがします。テレビゲームって自分が小学生の時に現れたから、まだ50年くらいの歴史しかないのに、こんなに巨大で、こんなに人々の生活に入り込んできて身近な存在になるなんて、小学生の頃は思いもしなかった。

その頃からテレビゲームは大好きだったけど、家でテレビゲームができるなんて夢みたいな話でした。

スペースインベーダー、ドンキーコング、そして伝説のクソゲーE.T.!

当時、テレビゲームというのはどこかゲーム機が置いてあるところに出かけて行って、お金を入れて(¥100だったり¥50だったり)やるモノでした。この『ハイスコア』でも「スペースインベーダー」が流行ってる頃の日本の映像がふんだんに使われてて、その当時、日本中が熱狂してたんだなぁ、と。その頃は100円硬貨が不足して増産したなんて話もあるくらいだったみたい。「インベーダー」を作った人にもインタビューしてて、当時の設定資料とかも出てきます。

「インベーダー」が流行ってる頃はまだ小学生だったので、1ゲーム¥100というのはなかなかハードルが高くて、やるよりも見る方が多かったです。小学生だった70年代後半はテレビゲームはまだまだ身近じゃなくて特別な存在、近所の駄菓子屋とかにやって来るのは80年代に入って中学生になってから。その頃の情報源といえば、コロコロコミックで連載してた「ゲームセンターあらし」だけだったんだけど、流石に『ハイスコア』では触れられてなかったです。いま読み返してみると、後楽園球場でインベーダー対決とか、デカい会場でゲーム大会というeSPORTSを先取ってる感あったけど。

ファミコンより前の家庭用ゲーム機としてATARIのゲームの話が結構語られてるけど、それについてはドキュメンタリー『ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー』(2014年)という作品に詳しく描かれてます。一本のドキュメンタリーになるくらいの伝説のクソゲー「E.T.」の話も出てきます、開発者のインタビューも。

その後、任天堂の「ドンキーコング」とナムコの「パックマン」がアメリカでものすごい流行ったらしく、当時の映像もふんだんに出てくるのは見てると楽しい。どっちも当時、中学生の頃によくやったゲームです。「ドンキーコング」の方はパチモンの「ドンキーキング」ってヤツだったけど。

任天堂のライバル、SEGA! アメリカではマリオと人気を二分するソニック誕生

任天堂といえば、小学生の頃、テレビ東京がまだ東京12チャンネルだった時に、夕方の6時30分から7時の間に洋物のアニメを流す番組「マンガのくに」でファミコン以前の任天堂のCMがやたらと流れてて。「ウルトラマシン」とか「光線銃カスタム」とか「シャルマントランプ」等々、なんかそそるおもちゃが多かったけど、初期のファミコンのCMにも通じる、なんともいなたい感じのCMだったなと、いま見るとそれはそれで良い味出ててイイんだけど。

そんな任天堂が「スーパーマリオブラザーズ」で大ブームを起こして、ゲームの世界を進化させたのはご存知でしょう。その頃、任天堂からNintendoになったんじゃないかな。それまでは「アーケードのゲームが家でもできるようになる」的なのものが多かった家庭用テレビゲーム機に、家庭用でしかできないゲームを作ったのが大きかった気がします。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハイスコア:ゲーム黄金時代』独占配信中

そこから様々なゲームが作られていく。そして任天堂の一人勝ちだった家庭用ゲーム機にSEGAが16bit機メガドライブ(アメリカではGENESIS)で勝負を挑む。ファミリー向けの任天堂に対して。もうちょっと大人向けにして。SEGAはアーケードゲームで定評あったから、メガドライブはアーケードの移植が多かった。

メガドライブも持ってたし、なんか洋ゲーが多くて任天堂とは雰囲気が違って好きだった。その頃、秋葉原に洋モノゲームを売ってる店があってよく行ってました。なんか日本のゲームの感じと違ってて、そそられました。NHLのアイスホッケーのゲームとか、よくやってましたね。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハイスコア:ゲーム黄金時代』独占配信中

日本ではそんなでもなかったけど、アメリカじゃ任天堂に迫るくらいの人気があって、マリオに対抗するSEGAのキャラクターソニック(ザ・ヘッジホッグ)も、アメリカではマリオくらい人気あるみたいです。今ではマリオ&ソニックでオリンピックのゲームで競演してるのとか、当時の任天堂とSEGAのことを知ってる者としては感慨深いです。

『ハイスコア』を見てると、ちょいちょいゲーム一番を決める全国大会の模様が出てきて、それぞれのチャンピオンにインタビューしてるんだけど、そういうの好きなんだなアメリカ人て、と思う。SEGAの大会はMTVと協力して、決勝はアルカトラズ刑務所から、みたいなの面白すぎる。そこにもSEGAの、任天堂との差別化をはかろうという意思が感じられてイイなと思います。

「ストⅡ」は昇龍拳のコマンドでつまづいた! 当時は過激だった洋ゲー「モータルコンバット」

テレビゲームの楽しみって、1人でやるのも良いけど、人との対戦というのも大きな楽しみなんですよね、負けたら悔しいし。格闘対戦ゲーム「ストリートファイターⅡ」(ストⅡ)が誕生して、爆発的にヒット(一説では「スペースインベーダー」以来のブーム)して、対戦格闘ゲームも新しい次元に入った感ありです。

「ストⅡ」が現在の格闘対戦ゲームの雛形を作ったとされてる。多様なキャラとそれぞれの技とか。そして、たくさんのフォロワーを生んだゲームです。自分も当時スーファミ版やってたけど、あんまり得意じゃなかった(昇竜拳のコマンドでつまづいた)から、そこまでハマりはしなかったけど、ものすごく流行ってるのはひしひしと感じてた。

そのフォロワーのゲームのひとつが「モータルコンバット」で、実写取込みのキャラとトドメ(フェイタリティ/究極神拳)の残酷表現で話題となって、アメリカで大ヒットした格闘ゲーム。当時、スゴい変なゲームがある! と思ってGENESIS版を手に入れて持ってました。アメリカじゃ映画にもなるくらい人気だけど、日本ではカルト的な人気。

それから「DOOM」というゲームは、自分はよく知らなかったからとても興味深かった。一人称視点(FPS)でネット対戦もできるという、今だとよくあるシステムを作り上げたゲームだそうです。これも「モータルコンバット」同様、残酷表現が問題になったりしてる。このゲームがスゴいと思ったのは、正規版を購入してるとプログラムが入手できて自分好みに改造できるところだと思う。公開して自由にカスタマイズできるのは新しいし、なんかアメリカっぽいと思います。

こういうエンジニアの話を聞くたびに思うことは、こっちの方の勉強をもっと真面目にやっておけば良かった、ということ。理数系が苦手な人間としては。

ゲームの進化には多くの日本人が関わっていて、いまや人種や言語を越えた新しいコミュニケーションツールになっている

ゲームは昔から好きだったけど、作ってみようという気にはならなかった。作るものじゃなくてやるものだと思ってからなのかな。いろいろな理由(老化とか)で昔ほどゲームにどっぷりではなくなってしまったけど、やっぱりゲームはいまでも好きだし、これからもやるんだろうな。昔はゲームはやるもんだと思ってたけど、最近は見るのも楽しくなってきました。複雑な操作ができないというのもあるんだろうけど。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハイスコア:ゲーム黄金時代』独占配信中

昔のゲーマーなので、左は十字キー、右はボタンを押す、で止まってるため、両手を使う複雑な操作ができないというか苦手なことにある時、気づいた。そして、それを克服しようという気力もなかった。ので、そういうことをしなくてもいいゲームを選ぶようになりました。

『ハイスコア』を見て、ゲームの進化に日本人と日本のメーカーがものすごく関わっているのを再確認しました。そして、それがいまや人種や言語を越えて、新しいコミュニケーションのツールとなって、世界中で楽しまれている。昔は「ゲームばっかりやってると将来ロクな大人にならないよ」なんて言われていたのに。いまでは花形職業の一つになってて、なんかスゴい未来になったもんだな、と思った次第です。

では、また。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハイスコア:ゲーム黄金時代』独占配信中

文:ANI(スチャダラパー)

『ハイスコア:ゲーム黄金時代』はNetflixで独占配信中

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『ハイスコア:ゲーム黄金時代』

誰もが夢中になった、あの懐かしいゲーム。その輝かしい歴史と、もたらされた世界観やキャラクターに命を吹き込んだ革新者たちの熱い思いに迫るドキュメンタリー。

制作年: 2020