『ゲーム・オブ・スローンズ』生みの親が語る製作裏話!エミリア・クラークやジェイソン・モモアとの交流

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ライター:BANGER!!! 編集部
『ゲーム・オブ・スローンズ』生みの親が語る製作裏話!エミリア・クラークやジェイソン・モモアとの交流
Game of Thrones © 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related service marks are the property of HomeBox Office, Inc. Distributed by Warner Bros. Entertainment Inc.

2011年に米ケーブルチャンネルHBOで放送が始まった『ゲーム・オブ・スローンズ』が2019年5月、ついに完結! 計8シーズン73エピソードからなる壮大な叙事詩は世界中で熱狂的なファンを獲得し、2019年9月の第71回エミー賞では最多12部門を獲得し有終の美を飾った。日本でも『ゲースロ』の愛称で親しまれ、2010年代を代表する海外ドラマとして今なお多くの中毒者を生んでいる。

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特に欧米での同シリーズの人気/浸透度は凄まじく、人気コメディ番組内のコントで『ゲースロ』が題材にされたり、他ドラマ作品のセリフに『ゲースロ』ネタが登場したりと、エンタメ業界における共通認識のような扱いになっている。もはや『ゲースロ』はドラマという枠を超えた、もうなんというか、こう……「ごちゃごちゃ言ってないで『ゲースロ』観て出直してこい、話はそれからだ!」みたいな存在なのである。いや本当に。

約8年がかりで製作された『ゲースロ』だけに、「北の国から」シリーズよろしくキャストの成長を見守るという楽しみもあり、シリーズへの出演をきっかけにブレイクした俳優も少くない。また、シーズンをまたいで活躍するキャラクターもいれば、人気の割にすぐ死亡&退場するキャラクターもいて、新キャラが登場するたびにファンをやきもきさせてきた、いけずなドラマでもある。

そして2019年10月2日(火)、ついに『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』のBlu-ray/DVDがレンタル開始(発売は12月4日より)。まさに待望のソフト化を記念して、全シーズンで脚本/制作総指揮を務めてきたデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが来日し、インタビューに応えてくれた。

文字通りシリーズの総てに関わってきた2人だけに、知られざる秘話や思い入れたっぷりのエピソードを披露してくれたぞ!

『ゲーム・オブ・スローンズ』D・B・ワイス(左)、デヴィッド・ベニオフ(右)

「ネタバレ対策に、わざと架空のシーンを撮影して広まるようにしたんだ」

―『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章を迎えたお気持ちは?

デヴィッド・ベニオフ:ほろ苦い気分だよ。なんといっても13年もかけた作品だからね。最初にHBOに売り込んだのが2006年で、その前から原作者のジョージ・R・R・マーティンと計画を練っていた。人生の多くをつぎ込んだ作品だから、終わってしまった今となってはやっぱり喪失感もあるよ。作品を愛していたし、みんなと一緒に作るのが楽しかったから。でも、作りたかった作品を作れたという喜びもあるんだ。脚本家や製作者にとって、これは実に稀なチャンスだったと思う。一流の人たちに囲まれて、これ以上の仕事はないよ。まさに一生に一度の経験だ。作品に関われた事を名誉に思うし、永遠に恋しく思うだろうね。

D・B・ワイス:僕はちょっと疲れたね。

『ゲーム・オブ・スローンズ』D・B・ワイス

―全てが終わった今だからこそ話せる“撮影秘話”はありますか?

D・B・ワイス:製作中はネタバレしないようにすごく気を使っていて、その対策のひとつとして、さまざまなロケ地で架空のシーンをでっち上げていたんだ。シーン丸ごとではないけどね。ある時、クロアチアでの撮影中、遠くから写真を撮る人たちがいて。その時ジョン・スノウ役のキット・ハリントンとサーセイ役のレナ・ヘディが別々に撮影していたんだけど、キットをレナのところに連れていって、かがんで彼女の指輪にキスをさせたんだ。ネットに上がることを見越してね。そういった架空のシーンをいくつか撮影して、わざと広まるようにした。そうすることで本当の情報も偽の情報に紛れるから。今だからこそ、真実を明かせるよ。

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「子役が役に合った成長を遂げるかは賭けみたいなものだから、僕たちはすごく幸運だったね」

―特にお気に入りのキャラクターを教えて下さい。

D・B・ワイス:我が子の中で誰が一番好きか選べっていうくらい難しい質問だね。言えるのは、お気に入りは毎日変わるっていうことだね。みんな素晴らしいけど、僕は欠点があるキャラクターのほうが好きなんだ。そういう意味では、アルフィー・アレンが演じたシオン・グレイジョイはずっと気に入っているキャラクターだった。最初はひどいこともたくさんするけど、その葛藤などがとてもよく描かれている人物だよね。こういったジャンルのフィクションには、あまり登場しないタイプのキャラクターだ。彼の境遇(裏切者、虐待の犠牲者として生きてきた)には同情もするけど、彼が行ってきたことには嫌悪感も覚える。これはアルフィー・アレンの見事な演技によるところも大きいと思う。だからなんだかんだで、ずっとシオンには愛着があるんだ。

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デヴィッド・ベニオフ:僕のお気に入りはアリア(メイジー・ウィリアムズ)とサンサ(ソフィー・ターナー)かな。僕自身、姉が2人いて、娘が2人いるせいかも。ともかく彼女たちは出演が決まった時はまだ子どもで、確かソフィーが12歳、メイジーは11歳だった。2人一緒にオーディションもして、本物の姉妹に見えるかどうか確かめたんだ。2人はドラマの中では激しく言い争うけど、普段はまるで違う。彼女たちは会ってすぐに親友になっていたよ。

それに、物語の中での成長も、優れた俳優へと成長していく実の姿も見守ることができたのは、とてもいい経験だったよ。僕たちはとても幸運だったと思う。子役が役に合った成長を遂げるかは分からないからね。サンサとアリアの前途は多難で、いい役者が必要だった。でも子役の選定は賭けだから、彼女たちが優れた人間、そして俳優に成長してくれて幸運だった。シリーズに関わった人たちはみんな家族のようだけど、成長していく子どもたちがいたから、より家族っぽかったね。だからサンサとアリアは僕にとって特別なんだ。

『ゲーム・オブ・スローンズ』デヴィッド・ベニオフ

「ジェイソン・モモア演じるドロゴが死後に夢のシーンで再登場したのは、僕たちが現場で彼に会いたかったから(笑)」

―俳優の成長に合わせて当初のストーリーから変えた部分はありましたか?

D・B・ワイス:当然ながら、彼らもいつまでも子どもではいられないからね。ソフィーもメイジーも、アイザック(・ヘンプステッド・ライト:ブラン・スターク役)も最初は小さな可愛い子どもたちだったんだけど、この間なんてソフィーの結婚式に行ってきたんだから。身長も僕とほとんど変わらないくらいになってるし、みんな成長したし変わっていったよね。特にアイザックはすごく背も伸びて、幸い劇中ではずっと車椅子だったから、どれだけ背が高くなっているかあまり分からないようになっていたけど。そういう意味では、幸運と言えば幸運だった。

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―死んでいったキャラクターも多いですが、もし可能であれば生かしたかったキャラクターはいますか?

デヴィッド・ベニオフ:そういうキャラクターは何人かいるんだけど、それよりも演じた俳優と会えなくなってしまうことのほうが寂しく感じてしまうんだ。例えば、ドロゴ役のジェイソン・モモアとは私生活でもとても親しくなったので、一緒に過ごすのがとても楽しかったし。なんといってもジェイソンは、世界に2人といない存在だからね(笑)。彼が演じたドロゴの物語はやっぱりあそこで終わるべきだったから、仕方がないこととはいえ、現場で会えなくなるのはすごく寂しかった。第二章で彼は夢のシーンという形で再登場したけど、その理由は主に僕たちが彼に会いたかったからだよ(笑)。

デヴィッド・ベニオフ:でもシリーズ全体を通して、どのキャラクターも死ぬべきタイミングで死んでいっているとは思っている。演じた役者に会えなくなって寂しいという思いはこのシリーズで何度も経験しているけど、それだけ素晴らしいキャストに恵まれたということだよね。僕らの友人には、同じようにTV業界でいろんな俳優たちと仕事をしている人も多いけど、けっこう怖い話も聞くんだ。(俳優たちが)甘やかされていたり、気難しすぎたり……。でも『ゲーム・オブ・スローンズ』に関しては、ごく僅かな例外を別にして、素晴らしい人ばかりに恵まれて、だからこそキャストに会えなくなるのが寂しかった。それはジェイソンだけでなく、キャトリン役のミシェル・フェアリーやロブ役のリチャード・マッデンもそうだし、みんなそうだよ。

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D・B・ワイス:全く彼の言う通りで、キャラクターが死ぬ時には本当に悲しい気持ちになるよ。でも、だからといって生かしたら生かしたで、ストーリーとして筋が通らなくなってしまうから、仕方ない部分もある。ジェイソンとは今でも付き合いがあるし、彼以外にも私生活で付き合いがあるキャストは結構いるんだ。

「『GOT』は日本文化の影響も受けていて、ラニスター家の鎧は侍からヒントを得てるんだ」

―シリーズに出演した当初は無名だったキャストも多いですが、オーディションで印象に残っていることは?

D・B・ワイス:最初はキャスティング専用のウェブサイトで各自の動画を見たんだ。だからノートPC上での小さな映像が最初の印象だった。それが実際に会うと、おかしな感じだったな。初めてエミリア(・クラーク)に会った時のことはよく覚えてるよ。その頃、僕らはデナーリスに合う役者が見つからずに困り果ててたんだけど、PC上の小さな画面でエミリアの映像を見て、彼女しかいない! と思った。その後、ロンドンに行って実際にオーディションをしたんだけど、面白いことに実際の彼女はとても陽気で常に幸せそうに笑ってて、よく冗談なんかも言っていたよ。本来の彼女はデナーリスとは似ても似つかないのに、「アクション!」の声と共にカメラが回ると、まるでスイッチでもあるかのように全く違う人間に変わるんだ。そんな彼女の才能と、一緒に働く上で楽しいところが大きな決め手になったね。

HBOでのオーディションの最後に、デヴィッドが「ダンスはできる?」って聞いたら、彼女はロボットダンスとブレイクダンスを踊り始めたんだ。全く動じることなく、恥ずかしがりもせず、ただ楽しいから踊ってる、っていう感じだった。彼女はそういう人なんだ。第一印象がすごく良かったね。デナーリスとは全然違うって? その通り。彼女は人を怒鳴りつけたりしないよ。

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―日本の『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンへ、メッセージをお願いします。

デヴィッド・ベニオフ:『ゲーム・オブ・スローンズ』を観てくれて本当にありがとう。この作品は日本文化の影響も受けていて、ラニスター家の鎧は侍からヒントを得てる。僕たちは2人とも日本に憧れて育ったんだ。武士道とか、忍者とかね。僕が初めて持った武器は手裏剣だったくらいだよ。これらは物語を作るうえで、僕らにとってとても大きな糧になっているんだ。それは原作のジョージも同じで、だから日本の人たちに僕たちの作品を気に入ってもらえてすごく嬉しいし、光栄に思うよ。

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D・B・ワイス:日本の人たちに気に入ってもらえる作品にすることが、ひとつの基準になっていたんだ。それは僕たちにとって大きな目標だった。だから、気に入ってもらえたことで僕たちの夢が叶ったよ。

『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』ブルーレイ/DVDは2019年10月2日(火)よりレンタル開始、12月4日(水)リリース

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『ゲーム・オブ・スローンズ』

架空の大陸ウェスタロスを舞台に、鉄の玉座をめぐる陰謀と策略が渦巻く権力争いを描く。ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー⼩説「氷と炎の歌」の壮大な世界観を映像化した大人気シリーズ。

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