伝説の人形劇がNetflixでドラマ化! 職人技のパペットとデジタル技術が融合『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』

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ライター:BANGER!!! 編集部
伝説の人形劇がNetflixでドラマ化! 職人技のパペットとデジタル技術が融合『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』
Netflixオリジナル作品「ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス」独占配信中

VFX全盛の時代にパペット!? あの伝説のカルト人形劇映画がNetflixでドラマ化

現在絶賛配信中のNetfliオリジナルシリーズ『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』(2019年)シーズン1、すでにご覧になっただろうか。本シリーズは、1982年に製作されたダークファンタジー人形劇『ダーククリスタル』の前日譚を描いたもの。約37年ぶりにドラマシリーズとして復活するということで、映画版を知らない世代のユーザーからも注目を集めている超大作だ。

映画版『ダーククリスタル』は惑星トラを舞台に、邪悪なスケクシス族に滅ぼされたゲルフリン族の唯一の生き残りであるジェンが世界を救うべく、不思議な力を持つクリスタルの欠片を求めて旅に出る壮大な物語。マペット番組「セサミストリート」などで知られるジム・ヘンソンが監督を務め、ほぼ全ての登場キャラクターがパペット操作(+アニマトロニクス)というアナログSFXの温かみと、馴染み深いロールプレイングゲームのようなストーリー展開が大きな魅力である。

この映画版では冒頭から、スケクシスの横暴によってゲルフリンたちが滅びたことや、トラの生命の源でもあるクリスタルの力が弱まっていることなどがナレーションで語られる。当時は“そういうもの”として受け入れていたが、たしかに考えてみたら『スター・ウォーズ』シリーズ(1977年~)がいきなりエピソード4から始まるのと同じような唐突さではある。そこで今回のドラマシリーズでは、ゲルフリン滅亡までに一体何が起こったのか? スケクシスが一体何をやらかしたのか? という部分が描かれるのだ。

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かつての惑星トラで何が起こったのか!? 映画版の前日譚をドラマシリーズでじっくり描く

ゲルフリンと並んで良くも悪くも物語の主軸となるスケクシスたちは、映画版では「心も体も醜く歪んでいる」などとヒドい言われようで、その力にもかなりの衰えが出はじめている様子だったが、同シリーズではまだ若干テンション高めで登場。また、クランと呼ばれる7つの種族に分かれて分布しているゲルフリンたちは、エルフ設定の定番でもある母権制を敷いているのが特徴だ。ゲルフリンはもれなくスケクシスをトラの支配者として敬っているのだが、そんなゲルフリンの中にもヒエラルキーがあり、中でも地下に暮らすグロッタンは被差別民族だったりして、なかなか複雑な民族であることが伺い知れる。

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そもそも、スケクシスにクリスタルを奪われる=極端な従属関係に陥った原因は、トラの主でもあるマザー・オーグラがスケクシスたちにそそのかされたことにあるのだが、その顛末も冒頭でざっくり解説。そして、トラの異変に気づき千年の眠りから目覚めたオーグラと、ゲルフリンのリアンがスケクシスによるヤバすぎる行為を目撃したことを発端に、スケクシス対ゲルフリンという構図が深まっていく。そこで重要になってくるのが、映画版でも印象的に描かれた“記憶の共有”システムで、このゲルフリン特有のスキルは種族内での対立場面など、ことあるごとに発動して物語の推進力になる。

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パペットということを忘れてしまうほど魅力的に躍動する個性的なキャラクターたち

また、映画版では奴隷種族としてチラっとしか出てこなかったポドリン(他言語を使う最下層の民族)の一人が大活躍したり、お馴染みのギャーギャーうるさい毛むくじゃら動物ことフィズギグを筆頭に、この世界の馬ポジションであるランドストライダー、その他ペットや昆虫などの小さな生き物たちも魅力的に躍動する。それらが全てパペット(一部CG)という事実がまず驚きだが、このあたりは同じくNetflixで配信中の『ダーククリスタル エイジ・オブ・レジスタンスの裏側』で詳細を観ることができるので、ぜひ併せてチェックしてほしい。

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このメイキング番組は、独特なキャラクター造形やパペットの仕組み、本シリーズがCGやアニメではなく手間も予算もかかるパペットで再び制作されることになった経緯や、複雑な撮影工程を可能にするジム・ヘンソン・スタジオの素晴らしい仕事の数々を映し出している。さらにタロン・エジャトンやアニャ・テイラー=ジョイ、サイモン・ペッグら豪華声優陣からコメントも寄せられているので、同じくジム・ヘンソン監督作品『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986年)に登場する有象無象の不思議生物が好きな人は、問答無用で観る価値のある番組だ。

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Netflixでは映画版も配信中!『ダーククリスタル』の世界に飛び込むなら今しかない

もっさりしたパペットのおかげか、悲壮なストーリーながら牧歌的でもあった映画版のファンにとって、このドラマシリーズの終始ダークな展開は少々キツいかもしれない。どんな結末であろうと、映画版の冒頭の状態に陥った経緯がじっくり描かれるのだから、観ていて暗澹とした気持ちになるのは避けられないだろう。ともあれ映画版を未見の人は新鮮に観ることができるし、現在Netflixでは映画版も配信中なので、知ってから観るか観てから知るか、鑑賞の順番はお好みでどうぞ。

邪悪なスケクシスの中にも仙人のような暮らしをしている異端者がいたり、トラの賢者ミスティックスたちとの関係も詳細に描かれるなど、『ダーククリスタル』の構成要素がみっちり詰まったシーズン1を観れば、本作の世界観の全容がほぼ明らかになるといっても過言ではない。なお、細部まで設定がしっかりしたファンタジー作品だけにオリジナル用語が多いため、初見であれば吹替+字幕で観るほうが分かりやすいだろう。まるで『スター・トレック』(1979年~)シリーズのような設定もあったりするので、制作には予算も時間も相当かかると思うが、壮大なファンタジー大河ドラマとして今後のシリーズ継続に期待したいところだ。

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『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』はNetflixで独占配信中

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