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ディズニープラス発SFサスペンス『支配種』は意味深タイトルの理由に戦慄する近未来“培養肉バトル”韓国ドラマ

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ライター:#市川夕太郎
ディズニープラス発SFサスペンス『支配種』は意味深タイトルの理由に戦慄する近未来“培養肉バトル”韓国ドラマ
『支配種』© 2024 Disney and its related entities

ここ数年、「培養肉」という言葉を聞くことが多くなっている。動物の細胞を用いて組織形成する人口食肉=培養肉は、世界人口増加に伴う食糧不足や悪化する環境問題に対する新たな選択肢として、世界中で研究開発が急激に進んでいる。しかし発展途上の分野のために安全性への懸念や、実際に培養肉を口にすることへの倫理観からくる抵抗など、様々な課題が多いのもたしか。

そんな「培養肉」を大々的に扱った近未来SFサスペンスが、ディズニープラスの「スター」で独占配信中の韓国ドラマ、『支配種』だ。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

ハン・ヒョジュ&チュ・ジフンが挑む“殺伐”近未来ドラマ

舞台は2025年の韓国。培養肉の技術開発が成功し、世界中に培養肉を提供する国際的企業BF(BLOOD FREE)社のCEOであるユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)は、激化する培養肉反対デモ運動に身の危険を感じてボディガードを求めていた。そこに颯爽と現れたのが、ウ・チェウン(チュ・ジフン)だ。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

ウ・チェウンは、ユン・ジャユのボディガードとしてBF社に雇われた元エリート軍人。数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験を生かして、BF社がランサムウェア(※ハッカーらによってコンピューターがロックされてしまい身代金を払わないと動かなくなってしまう)の標的にされると、ボディガードの管轄を超えた的確すぎるアドバイスをしてきたり、内部に裏切者がいるとわかると単独で独自調査したりと、やたらと頼りになる男なのだった。しかし、彼にはユン・ジャユも知らない真の目的があり……。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

ページ分割:本作が「一風変わっている」理由とは?物語に深みを与える人物描写

本作が「一風変わっている」理由とは? 物語に深みを与える人物描写

数年前、ウ・チェウンは軍人として中東で起きた韓国大統領を狙ったテロ事件現場に居合わせていた。その現場にはユン・ジャユも同席していたが、ユン・ジャユは無傷。その後、ユン・ジャユ率いるBF社が不思議と業績を伸ばしていることを知ったウ・チェウンは、ユン・ジャユこそがテロの黒幕なのでは? と疑ってBF社に潜入していたのだった。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

本作の一風変わったところといえば、主役のふたりが同じような性格の持ち主というところだ。『アドリブ・ナイト』(2006年)や『人狼』(2018年)、『ゴールデンスランバー』(2018年)など日本原作映画にも多く出演しているハン・ヒョジュが演じるユン・ジャユは、クールで冷徹な大企業CEOという役どころ。いっぽう、主演ドラマ『宮(クン)~Love in Palace』(2006年)で一躍スターの座に登りつめたチュ・ジフン演じるウ・チェウンも、終始無表情で何が起きても微動だにせず、まるでサイボーグのような男だ。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

そんなふたりだが、エピソードを重ねるごとに弱さや人間らしさが垣間見えてくる。お互いが腹の底は見せずに、ときには疑心暗鬼になりながら、しかしその場の窮地を脱するために助け合うことで見えてくる、真の思惑と人間性。ほかの登場人物たちも同様で、キャラクターの多面性が露になったとき、物語に新たな展開が待ち受けているのだ。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

残すは最終2エピソード!「こんな話だったのか!?」と驚く展開に……

そんな本作の脚本は、チョ・スンウとペ・ドゥナ主演の大ヒットサスペンス『秘密の森~深い闇の向こうに~』(2017年)のイ・スヨンが担当。主要人物が感情的にならずに淡々と進む語り口と、小さな出来事からはじまって気づけば政治の世界も巻き込む大事になっていたりする骨太な社会派ミステリーという点は『秘密の森~』とも共通点がある。

それでいて、例えばボディガード採用試験ではVRでの仮想格闘をはじめとする近未来SF要素が盛り込まれたアクションを描き、チュ・ジフンによる対集団格闘も披露。心理戦だけでなく派手な銃撃アクションもあり、その合間に近未来の医療技術設定(これも本筋と密接に絡んでくる)を挟み込むなど、エピソード毎に飽きさせない作りになっている。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

第5~6話からは「培養肉」という今日性のある素材を大きく扱う理由からの、『支配種』というタイトルの意味も判明し、予想を超えて「こんな話だったのか!?」といっそう驚く展開に……。5月1日(水)には、BF社内に潜むスパイの存在があぶり出され、ユン・ジャユ&ウ・チェウンと身近な人々も巻き込みながら本格的な“陰謀合戦”に突入する第7~8話が配信された。

『支配種』© 2024 Disney and its related entities

1話50分弱を費やした幾重ものテーマがカードゲームのようにズラリと並び、残すは5月8日(水)配信の第9話と最終第10話のみ。希望であるはずの近未来の、地獄のようなリアルを積み重ねていく超濃厚なドラマだが、いざ観はじめたらあっという間のはずだ。

文:市川夕太郎

『支配種』はディズニープラスで独占配信中

Presented by ディズニープラス

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