容赦ない韓国バイオレンスをくらえ！最新作『ヴィジランテ』ほか“ソフトじゃない”韓ドラ観るならディズニープラス‼『最悪の悪』『ムービング』『カジノ』『コネクト』ほか続々配信中

ドラマ

2023.11.03

ライター：#BANGER!!! 編集部

容赦ない韓国バイオレンスをくらえ！最新作『ヴィジランテ』ほか“ソフトじゃない”韓ドラ観るならディズニープラス‼『最悪の悪』『ムービング』『カジノ』『コネクト』ほか続々配信中 — 『ヴィジランテ』© 2023 Disney and its related entities

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2023年も傑作・快作が続々日本上陸を果たしている韓国映画。人間の本質を問いかけるヒューマンドラマや、自国の暗部にも正面から切り込む社会派ドラマ、そして容赦ないバイオレンス描写を盛り込んだアクションなどなど、韓国エンタメは年々レベルアップしワールドワイドに展開している。

そんな“Kコンテンツ”の新たな急先鋒と言えるのが、2022年から本格スタートしたディズニープラス発のオリジナル韓国ドラマ群だ。あの三池崇史監督が参戦した日韓合作バイオ・サスペンス『コネクト』をはじめ、かつての“韓流”なムードとは真逆をゆくバイオレンス上等！なシリーズが続々配信されていることは、海外ドラマファンならばすでにご存知だろう。

ということで、映画並み（か、それ以上）の予算を投じて製作されているディズニープラスオリジナルの韓国ドラマをざっとご紹介。2023年11月8日（水）より独占配信がスタートする『ヴィジランテ』を筆頭に、“イッキ観の秋”を充実させてくれるであろう作品ばかりだ。

ページ分割：どれから観る？ディズニープラス「超過激」韓ドラ

現代社会の“法の穴”を俺が埋める！ダークヒーローが己の拳で悪を裁く『ヴィジランテ』

韓国発の大人気ウェブトゥーン（WEB漫画）を実写ドラマ化した『ヴィジランテ』。主演の人気俳優ナム・ジュヒョクが兵役前最後に挑んだことでも話題を呼んでいる本作は、“2023 年最高の韓国ドラマ”と称されている大本命だ。

――警察学校で首席クラスの成績を誇るジヨン（ナム・ジュヒョク）は、昼間は法律を遵守する模範的な学生。しかし、夜は法の網を搔い潜る悪人たちを裁く＜ヴィジランテ＞として生きるダークヒーロー。昼夜で異なる顔を持つ孤独な男は、幼い頃に母親を殴り殺されてしまったことへの復讐を誓い、歪んだ社会に立ち向かっていく。

数々のドラマ作品でファンの心を鷲掴みにしてきたナム・ジュヒョクが爽やかな笑顔を封印し、これまでとは違うハードな役柄で新たな一面を披露。衣服の上からでもうっすらと分かる鍛えられた肉体も役柄に説得力を与えている。また、屈強な刑事チョ・ホンを『オールド・ボーイ』『ペーパー・ハウス・コリア』で知られる実力派ユ・ジテが演じ、法の内側からジヨンを追い詰めていく。

そして、財閥の副社長であるチョ・ガンオク役をイ・ジュニョク（『野球少女』『犯罪都市 NO WAY OUT』ほか）、ジヨンの行動を暴露しスクープとして報道するテレビ局員チェ・ミリョ役をキム・ソジン（『麻薬王』『KCIA 南山の部長たち』ほか）が演じる。

デンゼル・ワシントン主演『イコライザー』シリーズのような私刑執行人を描く作品は“巻き込まれ型”が基本だが、本作の主人公ジヨンは「誠実で正義感の強い異常者」と分析されているとおり、法で裁けない悪を自ら進んで狩りに行くスタイル。ナメてきたチンピラを成敗するというよりも、『ウォッチメン』や『パニッシャー』、『キック・アス』などのアメコミ原作ヴィジランテ映画に近いだろう。もちろん平和な社会であれば＜ヴィジランテ＞も必要ないわけで、ジヨンは汚れきった現代社会が産み落とした歪なダークヒーローでもあるのだ。

『ヴィジランテ』は2023年11月8日（日）より独占配信開始

麻薬組織VS潜入警察官のド緊迫クライムアクション『最悪の悪』

舞台は1990年代。韓国、中国、日本を股にかけ暗躍する国際麻薬組織に潜入した熱血警官ジュンモは、組織のリーダー格であるギチョルの信頼を得ようと奮闘するが、事態は最悪の方向へ進んでいき……。

チ・チャンウク＆ウィ・ハジュンという気鋭のイケメン俳優たちを、どう考えても悲惨なことが起こるであろう設定にぶち込んだドラマが、タイトルもズバリ『最悪の悪』。第1話冒頭から文字通り血みどろの集団バトルが繰り広げられるため、あまりの過激さに身体が硬直してしまう人もいるかもしれない。明確な殺意を持った悪漢たちが本気で命を獲り合う惨状は絶望的な気持ちにさせられるが、なぜこんな異常な状況に陥っているのか……というのが全12話にわたって描かれていく。

ジュンモにはウィジョン（イム・セミ）という妻がいるが、彼女はギチョルとも深い関係にある様子。ヤクザな血みどろサスペンス・アクションに複雑な三角関係＝悶絶もののロマンス要素が加わることで、ブロマンス全開の韓国ノワールとは一味異なる魅力を放っている。なお、韓国の人気歌手BIBIことキム・ヒョンソも意外な役柄で出演しており、チャンウク＆ハジュンを含め若手アーティストの表現の幅を拡げることにも一役買っている作品と言えるだろう。

これが“韓ドラの本気”だ！サイキック・アクション超大作『ムービング』

日本作品もノミネートされた第28回釜山国際映画祭の国際OTT（オンライン動画サービス）授賞式で最優秀クリエイティブ賞や最優秀主演男優賞、新人男優賞、新人女優賞など主要部門を中心に最多6冠に輝いたのが、哀しき超能力者たちの愛と戦いを描いた『ムービング』だ。

――クラスでは地味な存在のボンソクだが、実は空飛ぶ力を隠し持っている。彼は謎の女子転校生ヒスと出会い、特殊能力の秘密を共有して惹かれ合っていくが、やがて彼らのような能力者を狙う謎の組織に命を脅かされることに。なぜ彼らが狙われるのか？自身の能力で大切な人を守り抜けるのか？能力を使ったことで英雄になるのか、それとも怪物になるのか……？

人気ウェブトゥーンの原作者が自ら脚本を手掛けただけあり実写再現度の高さに定評がある『ムービング』だが、キャラクター造形やその心理描写の丁寧さも見事。当然ながらアメコミ的なスーパーヒーロー像ではなく、能力を得てしまったがために人生が翻弄されていく悲哀、その力を狙う謎の組織、守りたい家族との絆……。能力者たちの人間味あふれる姿は“SFアクション”という先入観をあっという間に取り払い、しかも親子二世代にパートを分けて描かれるため、自然と感情移入させてくれる。

もちろん韓ドラだけにバイオレンス描写も容赦なく、なかでもリュ・スンリョン（『エクストリーム・ジョブ』ほか）演じる“不死身の男”ジュウォンの過去エピソードは壮絶。とはいえ80年代当時の韓国風俗描写も興味深く、あまりにもおぼこすぎる恋路に泣き笑い必至だ。

チェ・ミンシク、25年ぶりドラマ主演！一寸先は闇の“賭博道”描く実録ドラマ『カジノ』

早くもシーズン2配信決定！東南アジアで「カジノ王」になった伝説の男の波乱万丈な人生を描く、ウソみたいなホントの話を基にしたクライム超大作が『カジノ』だ。

しかし実話ベースということよりも正直、『シュリ』（1999年）、『オールド・ボーイ』（2003年）、『親切なクムジャさん』（2005年）、『悪魔を見た』（2010年）、『悪いやつら』（2012年）、『新しき世界』（2013年）、『LUCY／ルーシー』（2014年）といった名作に出演し、そのドスの効いた存在感で笑う子をもギャン泣きさせてきたトップ俳優、チェ・ミンシクが25年ぶりにドラマ主演を果たしたということが、映画ファンにとっては何より嬉しい大事件である。

しかもミンシクの脇を固めるのが、ソン・ソック＆イ・ドンフィの大人気若手俳優と、『イカゲーム』で唯一無二の顔面力を世界中に知らしめたホ・ソンテという、実写版「カイジ」と見紛うレベルの濃厚さ。金と名誉、成功の欲望にまみれた野郎どもの賭博道の行く末を、今すぐ“目撃”してほしい。

三池崇史監督×韓ドラ実力派スタジオの強力タッグで描く超過激スリラー！『コネクト』

日本映画界が誇る鬼才・三池崇史監督が、『愛の不時着』で社会現象を巻き起こしたスタジオドラゴンと強力タッグ！『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でブレイクした新生代スター俳優チョン・へインを主演に迎えた、奇跡の日韓合作プロジェクトが『コネクト』だ。

――どんな大怪我でもすぐに治ってしまう不死身の新人類”コネクト”として生きてきた青年ハ・ドンス。ある日、彼は謎の臓器売買組織に誘拐され、片眼を奪われてしまう。その後、失ったはずの眼からたびたび奇妙な光景が共有されるようになるが、それはソウルを恐怖に陥れている猟奇殺人鬼の視界だった！奪われた自身の眼を、そして虐げられ続けてきた人生を取り戻すために、ドンスはあらゆる手を使って殺人鬼を追い続けるが……。

やや影のある柔らかめイケメンのチョン・ヘインが、目玉をくり抜かれようが四肢が千切れようが治癒してしまう新人類を熱演。なぜ彼はこんな身体になってしまったのか？一体どんな人生を送ってきたのか？そして被害者をアート作品のごとく飾り立てる、変態指数MAXな殺人鬼の目的とは……？じっくりこってり時間をかけて描けるドラマ作品だからこそ実現した、主人公の“再生能力”あればこそ可能なゴア描写も見逃せない、超・過激バイオレンス・スリラーだ。

俺の片眼を返せ！不死身新人類VS猟奇殺人鬼『コネクト』三池崇史監督×チョン・ヘイン主演のディズニープラス韓国ドラマ

カジノビジネスの闇を描く韓国サスペンス！チェ・ミンシク26年ぶりドラマ主演、ディズニープラス『カジノ』

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