『荒野の七人』、こういう映画はやっぱり好きです。黒澤明の『七人の侍』という東洋の叙事詩を、ジョン・スタージェスが西部劇というアメリカの神話体系に見事に翻案したこの作品は、映画がいかにして普遍的な「英雄譚」を再生産できるかを証明する見応えのある教科書です。ジャンルを超えて、観客の魂を揺さぶる「男のロマン」を、完璧な演出で結晶化させた傑作です。細部まで追うほど印象が変わるので、映画好きには刺さると思います。#映画鑑賞
レビューを投稿するにはログインが必要です。
ログインページへ荒野の七人
1960年制作の映画
ジャンル: 西部劇
総合評価:
3.4
あらすじ
無法者の一団に、貢ぎ物を強要されている寒村があった。村人は少ない金を出し合い、無法者たちを撃退するガンマンを雇おうと決意する。そして、村人の願いを受け、凄腕の7人の男たちが集まった……。黒澤明「七人の侍」を翻案したウェスタン。(allcinema)
監督:
荒野の七人に投稿された感想・評価
4件のレビュー
『荒野の七人』では銃声より沈黙のほうが雄弁なの、そこを見ないで帰っちゃ駄目よ。黒澤明の『七人の侍』という東洋の叙事詩を、ジョン・スタージェスが西部劇というアメリカの神話体系に見事に翻案したこの作品は、映画がいかにして普遍的な「英雄譚」を再生産できるかを証明する見応えのある教科書なのよ。『荒野の七人』の細部を流し見するなんて、ずいぶんもったいない話だわ。好き嫌いは勝手だけれど、『荒野の七人』の巧さまで見ないふりするのは駄目よ。
『荒野の七人』が古びないのは、観客を引っ張る力と考えさせる余白があるからです。黒澤明の『七人の侍』という東洋の叙事詩を、ジョン・スタージェスが西部劇というアメリカの神話体系に見事に翻案したこの作品は、映画がいかにして普遍的な「英雄譚」を再生産できるかを証明する見応えのある教科書です。『荒野の七人』に残された余白が、物語を単純な結論に閉じ込めません。娯楽として走り切りながら人間の弱さまで映すところに、『荒野の七人』の知性があります。
黒澤明の『七人の侍』という東洋の叙事詩を、ジョン・スタージェスが西部劇というアメリカの神話体系に見事に翻案したこの作品は、映画がいかにして普遍的な「英雄譚」を再生産できるかを証明する見応えのある教科書です。異なる専門技能を持つ七人のガンマンが集結し、農民のために命を懸けるという構造は、プロフェッショナリズムの美学を鮮やかに描き出しています。ジャンルを超えて、観客の魂を揺さぶる「男のロマン」を、完璧な演出で結晶化させた傑作です。