映画選びで『クローズ・アップ』が候補に入っているなら、見逃せないのが作品全体の空気です。アッバス・キアロスタミが、現実の事件を当事者たち自身に演じさせることで達成した、映画による「真実の再構築」です。映画監督を騙った男の事件を、ドキュメンタリーとフィクションの重層的な構造の中で描くことで、何が真実で何が演技なのかを観客に問いかけます。映画選びで迷っているなら、人物がどう変わるかにも注目してみてください。
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ログインページへ1990年制作の映画
3.2
実話を基にアッバス・キアロスタミ監督が撮ったセミ・ドキュメンタリー。若い失業者のホセイン・サブジアンは、バスでたまたま隣り合わせた夫人に悪気もなく、自分は有名な映画監督モフセン・マフマルバフであると名乗ってしまう。その夫人は頬を上気させ、自分の家族はとても映画好きだと話し、数日後、ニセのマフマルバフはこの家族のもとを訪ねる。彼らの家で映画監督としてもてなされるうちに、彼はこの屋敷でのロケを申し出、家族を架空の映画の企画に巻き込んでしまう……。(allcinema)
2件のレビュー
映画選びで『クローズ・アップ』が候補に入っているなら、見逃せないのが作品全体の空気です。アッバス・キアロスタミが、現実の事件を当事者たち自身に演じさせることで達成した、映画による「真実の再構築」です。映画監督を騙った男の事件を、ドキュメンタリーとフィクションの重層的な構造の中で描くことで、何が真実で何が演技なのかを観客に問いかけます。映画選びで迷っているなら、人物がどう変わるかにも注目してみてください。
アッバス・キアロスタミが、現実の事件を当事者たち自身に演じさせることで達成した、映画による「真実の再構築」です。映画監督を騙った男の事件を、ドキュメンタリーとフィクションの重層的な構造の中で描くことで、何が真実で何が演技なのかを観客に問いかけます。この作品の魅力は、キアロスタミという監督の眼差しそのものが、映画という虚構の中で「人間の孤独と夢」を慈しんでいる点にあります。