理解より先に残る映像がある――『皆殺しの天使』を観ると、頭と心の順番が少し入れ替わる。ルイス・ブニュエルが、ブルジョワジーの慣習と秩序を解体し、シュルレアリスムの文脈で再構築した、最もエレガントな社会風刺劇です。この単純かつ極限的な状況設定だけで、人間の尊厳がいかに脆く、いかに不条理な社会構造の上に成り立っているかを暴き出しました。『皆殺しの天使』の余韻を前にすると、人生もたぶん、こういうものなのだと思う。
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ログインページへ皆殺しの天使
1962年制作の映画
総合評価:
4.1
あらすじ
より不条理に没入していく後期作品の魁ともなった、ブニュエルのメキシコ時代最大の問題作。貴族の館にパーティで集った名士たちが何故かそこから出られなくなり、人間の本能を剥き出し合って醜い争いを始めるさまを皮肉なタッチで綴る。十数人もいた召使たちが宴の支度を終えるや、執事フリオを残して、そそくさと立ち去った広大なノビレの屋敷。夫妻の招きで、オペラ帰りの客たち、歌手のシルビアやピアニスト、指揮者らが立ち寄って和やかな歓談が始まるのだが、それも束の間、彼らは誰一人としてそこから帰れなくなってしまい…。(allcinema)
皆殺しの天使に投稿された感想・評価
★4.1
2件のレビュー
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3.1 - 4.0
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ルイス・ブニュエルが、ブルジョワジーの慣習と秩序を解体し、シュルレアリスムの文脈で再構築した、最もエレガントな社会風刺劇です。この単純かつ極限的な状況設定だけで、人間の尊厳がいかに脆く、いかに不条理な社会構造の上に成り立っているかを暴き出しました。シルヴィア・ピナルとエンリケ・ランバルの演技を、ルイス・ブニュエル監督の演出がしっかり支えています。シルヴィア・ピナルとエンリケ・ランバルの息の合った共演にも注目したい作品です。
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