侯孝賢が提示した本作は、歴史の激動を、あえて「不在」として描くことで、観客の心に深い傷跡を刻む傑作です。台湾という激動の時代に生きる家族の物語でありながら、監督は過剰なドラマツルギーを削ぎ落とし、静かな生活の断片と、遠くで聞こえる銃声という対比によって、政治がいかに個人の生活を侵食していくかを浮き彫りにしました。この映画の魅力は、言葉の壁を超え、歴史の重圧というものを映像の「空気」として定着させた点にあります。
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ログインページへ1989年制作の映画
3.2
'45年の日本敗戦から'49年の国民党政府の樹立までの四年間を背景に、林家の長老・阿禄(季天祿)の四人の息子たちの生き様をパノラミックに描く。長男、文雄は台北の顔役的存在だが、その才覚に欠け、次男は戦争中の徴用で死んだ。三男は解放後、戦後派らしい生き方をしていたがやがて発狂してしまう。四男は郊外の町で写真館を営み、国民党の進攻に抵抗する友人らに心情的に味方をしている……。(allcinema)
1件のレビュー
侯孝賢が提示した本作は、歴史の激動を、あえて「不在」として描くことで、観客の心に深い傷跡を刻む傑作です。台湾という激動の時代に生きる家族の物語でありながら、監督は過剰なドラマツルギーを削ぎ落とし、静かな生活の断片と、遠くで聞こえる銃声という対比によって、政治がいかに個人の生活を侵食していくかを浮き彫りにしました。この映画の魅力は、言葉の壁を超え、歴史の重圧というものを映像の「空気」として定着させた点にあります。