過酷な運命によって引き離された家族が、それぞれの場所で苦しみながら再会への思いを抱き続けます。田中絹代と花柳喜章の抑えた演技が、言葉にしきれない悲しみと人を思う強さを静かに伝えます。自然の風景を生かした落ち着いた画面も、登場人物の心に寄り添います。溝口健二監督が、家族の絆と人間の尊厳を丁寧に見つめた文芸作品です。花柳喜章の表情にも、登場人物の思いが丁寧に表れています。
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ログインページへ1954年制作の映画
3.4
森鴎外の同名小説を、八尋不二と依田義賢が共同で脚色し、溝口健二がメガホンをとった文芸作品。特に美術と撮影はレベルが高く、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。美しいラストシーンは、ゴダールが「気狂いピエロ」において引用したことでも知られる。平安時代末期、農民を救うため将軍にたてついた平正氏が左遷された。妻の玉木、娘の安寿と息子の厨子王は越後を旅している途中、人買いにだまされ離ればなれになってしまう。玉木は佐渡に、安寿と厨子王は丹後の山椒大夫に奴隷として売られた。きょうだいはそれから十年もの間、奴隷としての生活を続けるが、ついに意を決して逃げ出すことにする。しかし追っ手に迫られ、安寿は厨子王を逃すため池に身を投げるのだった。(allcinema)
1件のレビュー
過酷な運命によって引き離された家族が、それぞれの場所で苦しみながら再会への思いを抱き続けます。田中絹代と花柳喜章の抑えた演技が、言葉にしきれない悲しみと人を思う強さを静かに伝えます。自然の風景を生かした落ち着いた画面も、登場人物の心に寄り添います。溝口健二監督が、家族の絆と人間の尊厳を丁寧に見つめた文芸作品です。花柳喜章の表情にも、登場人物の思いが丁寧に表れています。