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キスマイ宮田俊哉が語る『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』 アフレコ初挑戦でさらにアニメ好きに!?

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ライター:#BANGER!!! 編集部
キスマイ宮田俊哉が語る『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』 アフレコ初挑戦でさらにアニメ好きに!?
『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』©ADK EM/劇場版BEM製作委員会 / 宮田俊哉(Kis-My-Ft2)

あのホラーアニメの金字塔「妖怪人間ベム」が映画化! 2018年に生誕50周年を迎え、2019年7月に放送された新作のTVアニメ「BEM」が『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』として、2020年10月2日(金)より全国公開される。時代を越えて愛され続けているダークヒーローは、巨大なスクリーンでどんな活躍を見せてくれるのか?

製作<Production I.G>、そして小西克幸やM・A・O、小野賢章、内田真礼、山寺宏一、水樹奈々ら豪華声優の共演も話題の本作は、ベムの親友バージェス役にKis-My-Ft2の宮田俊哉を抜擢! 無類のアニメ好きとして知られる宮田に、声優初挑戦のプレッシャーからレッスンやアフレコで得たもの、そして“憧れのあの人”とのエピソードを語ってもらった。

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』©ADK EM/劇場版BEM製作委員会

「やるからにはマジでレッスンに行かせてください!」

―今回、初めて声優に挑戦されたということですが、さすがアニメがお好きなだけあって、すごく自然に“声優さん”という感じがしました。アフレコ前に何か準備されたことや、改めてアニメを観て勉強されたりしましたか?

もう本当に不安しかなかったので……でも「自然に馴染んでた」って言ってもらえて嬉しくなっちゃった(笑)。最初はすごくプレッシャーがあったんですよ。やっぱり声優さんって自分から出す“声”や“音”だけで、いろんなことを表現できるから。例えて言うと、「100パーセント怒ってる」っていう感情だけじゃなくて、「82パーセント怒ってるな」とか。人間って、ひとつの感情が100になることって無いと思うんですよ。そのパーセンテージの振り方がすごく巧いなと。まず、それを声だけで表現するっていうことがすごいし、本当に職人芸だなって思ってたんですよね。だからこそプレッシャーがあって、「これは本当に無理だ」と思ったから「やるからにはマジでレッスンに行かせてください!」ってお願いして、1ヶ月ちょっと習いに行ったんです。自分の中でも色々と準備していってからアフレコに行って、監督ともちゃんとお話しして、「こういう表現をしたいんですけど」って言ったら「だったら今の言い方じゃなくて、こういう言い方があるよね」とか、アイデアを頂いたりして。だから不安はすごいあったけど、できる準備は全部したつもりでやりましたね。

―レッスンではどんなことを掴みましたか?

台本のめくり方とか、本当に何も知らなかったんです。普通にめくると紙の音をマイクが拾ってしまうからダメなんだとか、そういうことすら分からない状態で。だから、それだけじゃ無理だと思って、「もっと何度か通わせてください」って行ったりして。あと、ダメージを受ける(シーンの)ときに、「ドン!」って当たるのか「バンッ!!」って衝撃なのかでも音の出し方が違ったり、同じ「ドンッ!」でも耐えられるような痛みなのか、耐えられないような痛みなのかでも、やっぱり全然“音の出し方”って違うよな~って。だから、ひとつひとつ全部「なるほど!」って納得できるようにお話してもらったりして。

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』©ADK EM/劇場版BEM製作委員会

―では、ある程度やるべきことはやったという手応えを感じて現場に行けたということでしょうか?

そうですね。でも実際、声優さんたちが生でお芝居している姿を見たら、次元が違いすぎて自信を失いましたけどね(笑)。「ああ、ダメかも……」って。だけど、水樹奈々さんや高木渉さんに「大丈夫」「ガンバレ!」って言っていただけたので、「よし! 頑張ろう!!」って。やっぱり自分の好きな人たちが「ガンバレ」って言ってくれると頑張れますよね。

「自分の中で声優という仕事はすごくハードルが高かったけど“やるならとことんやってやる!”って」

―ゲスト声優として参加する場合、ご本人のキャラクターを生かした演技を求められることもあるかと思いますが、今回はあくまで“いち声優”として関わるという意気込みだったんですか?

もちろん。すごい語弊があるかもしれないですけど、芸能人のゲスト声優っていうと、アニメファンの中にはちょっと嫌がる人もいるじゃないですか。僕自身そういう気持ちがわからないこともないからこそ、自分がやるんだったら絶対に手を抜かないし、本当にできることは全部やってからじゃないと、もう“ベム”に失礼だなって。そういう心構えで挑みました。

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』©ADK EM/劇場版BEM製作委員会

―これまでも「アニメのお仕事をしたい」とおっしゃっていましたよね。

でも、あまり自分からは「声優をやりたい!」とは言ってなくて。もちろん「お誘いがあったら是非やってみたい」「アニメの中に入ってみたい」って気持ちはあったけど、やっぱり声優をやるっていうのは自分の中ですごくハードルが高いことで。それでもお話をいただいたから「やるならとことんやってやる!」と思って。そう、2019年末ぐらいにね、めちゃめちゃバタバタしてた時期だったなぁ~(笑)。仕事が終わった後とかにレッスンに通ってました。

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』©ADK EM/劇場版BEM製作委員会

―声優さんという職業について色々と知ったことで、アニメの見方も変わりましたか?

もっとアニメ好きになっちゃった! これだけ多くの人が関わっていて、バージェスに関しても僕がやってるのは声だけで、キャラクターの動きを作っている人がいて、表情を作ってる人がいて、そのスタイルを作ったのは……? 僕が担ってるのはバージェスの何分の1なんだろう? って考えたら、本当にとんでもない数の人たちが関わっているんだって思えてきて。そうやって一つ一つのキャラクターを大人たちが力を合わせて作っていると考えたら、よりアニメが好きになっちゃった。

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』©ADK EM/劇場版BEM製作委員会

―では自信を持って「観てほしい」と言える仕上がりですか?

そうですね、僕のデビュー作だから(笑)。それだけみんなの力を合わせて作ったこの映画に対して恥ずかしいとか言ってられないし、みんなに観てほしいって思ってます。

―声優さんのマネしてみたり、こっそり練習したことはあったんですか?

家でめちゃめちゃやってるよ?

(一同笑)

でも本当に、これからは誰かの真似をするんじゃなくて、俺は俺でいく。謎の心意気ね(笑)。

―マネしていた頃と、実際にレッスンに通って学んだ後では全く違いましたか?

本当に勉強になりました。アニメのアフレコをやるっていうだけじゃなくて、自分の感情の伝え方とかの幅が広がった気がします。けっこう楽しかったんですよ、そういう部分が。ちょっと嫌味っぽくベムに言ってみたり、「嫌味っぽすぎるかな~?」って考えたりするのが、すごく楽しかった。

【後編に続く】

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』は2020年10月2日(金)より全国公開

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『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』

リブラシティの事件から2年。行方不明となったベムたち妖怪人間の行方を探し続けていた刑事・ソニアは、目撃情報を元に「ドラコ・ケミカル」という製薬会社を訪れる。そこで出会ったのは、逞しく成長し、たった一人で悪と戦い続けるベロ、戦いを拒み、普通の女の子としての暮らしを望むベラ、そして、ベムにそっくりな姿の“ベルム”という男だった。

ベルムは、自分のことをベムと呼ぶソニアとの接触以来、毎夜、悪夢にうなされることになる。愛する妻と子どもに囲まれた暖かい家庭。優しい街の人々とのいつもの交流。気の置けない同僚と、やりがいのある仕事。そんな、自分にとってごく普通の、変わらないはずの日常が、音を立てて崩れ落ちていく――。

「俺は一体、誰なんだ……?」

彼らの運命はすれ違い、交錯し、やがて妖怪人間誕生の秘密へと繋がる。長年抱いていた夢の答え。果たして妖怪人間が選び取った未来とは……!?

制作年: 2020
監督:
声の出演: