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アメコミ好きも必見!“アメリカン座頭市”なソードアクションの傑作『ブラインド・フューリー』TV放送中

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ライター:#BANGER!!! 編集部
アメコミ好きも必見!“アメリカン座頭市”なソードアクションの傑作『ブラインド・フューリー』TV放送中
『ブラインド・フューリー』© 1989 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.

ハンディキャップとヒーロー映画

視覚や聴覚にハンディキャップを持つ主人公が活躍するアメコミ作品といえば、マーベルの『デアデビル』シリーズや『エコー』などを思い出すだろうか。とくに『デアデビル』はMCUドラマの中でも屈指の人気作で、今もシリーズの更新を続けている。

目が見えなくてもすこぶる強いという神秘性を感じさせる設定はアクションとの親和性も高く、スタントマン/アクション監督のエリック・ヤコブスらが制作したインディー短編映画『Blindsided: The Game』(2018年/原題)などは、低予算でもスリリングなアクションが撮れることを証明している。

そのデアデビルを含め、ドニー・イェンが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)で演じたチアルートや『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で演じたケインなど、魅力的なキャラクターが多い。そして盲目×アクションという点では、『座頭市物語』(1962年)から始まる勝新太郎の主演シリーズが多大な影響を与えたことは間違いないだろう(※デアデビルのコミック初登場は1964年)。

80年代アクションと『座頭市』のバイブスが融合!
隠れた傑作ソードアクション『ブラインド・フューリー』

そこで忘れてはいけないのが、ルトガー・ハウアー主演、ショー・コスギ共演の“アメリカ版『座頭市』”こと『ブラインド・フューリー』(1989年)だ。ハウアー演じる主人公は市だけでなく、デアデビルの師匠である盲目の武術家スティックからの影響も感じさせる。

『ブラインド・フューリー』© 1989 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.

80年代のド派手アクション映画の中では地味かもしれないが、大きなハンデがあるぶん筋力やドンパチがメインの作品とはアクションシーンのカタルシスがケタ違い。その強さの理屈は詳しく説明されないものの、座頭市やデアデビルを通過している観客にとっては問題なく受け入れられるだろう。

『ブラインド・フューリー』© 1989 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.

そんな本作の主人公は、ベトナム戦争の激戦で視力を失い、助けられた現地の村人から刀さばきを学んだアメリカ人ニック。20年後に帰国したニックは戦友フランクを訪ねるが、彼は麻薬組織に捕らえられていた。さらに、組織の手下によってフランクの妻が殺害。残された幼い息子ビリーを連れ、ニックはフランクの救出に向かうが……というのが物語の粗筋だ。

『ブラインド・フューリー』© 1989 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.

ルトガー・ハウアーの軽妙な演技と多彩なアクション

無謀な戦争、障がい、犯罪組織との揉めごとなど構成要素はかなりヘビー。しかし、主演ルトガー・ハウアーの軽妙な存在感(と中年ジョーク)のおかげで先の展開へのワクワクが上回り、序盤から多彩なアクションでニックの“強さ”を強調、からの“旅”展開から“救出”ミッションにつなげる流れが巧みすぎて、ドタバタなカーチェイスが始まった頃には物語も終盤に差し掛かっている。

『ブラインド・フューリー』© 1989 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.

クライマックスの戦いは『ダイ・ハード』的な展開になるものの、前年公開の作品なので当時のトレンドでもあったのだろう。意外なほどに流血を見せないので家族でのTV鑑賞にも耐えるし、満を持して登場するショー・コスギとの日本刀バトルはベタながら見応えたっぷり。ちょっとした伏線を回収する感動的なラストも爽やかで、アクション好きならばぜひ観ておきたい作品だ。

『ブラインド・フューリー』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2026年6月放送

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