アラビア語で“ありがとう”は?パブのオーナーTJとシリアから来た女性ヤラ、2人友情が紡がれる『オールド・オーク』本編映像
ケン・ローチ監督『オールド・オーク』が、4月24日(金)より公開される。このたび、パブのオーナーTJとシリアから来た女性ヤラ、2人友情が紡がれる本編映像が解禁となった。
世界に伝えたい、心揺さぶる感動作
市井の民を見つめ、彼らの生活と闘争を描き続けてきたイギリスの巨匠、ケン・ローチ監督。彼が自ら「最後の作品」と語っているのが2023年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作『オールド・オーク』だ。『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章となる本作の舞台は、とある炭鉱の町で最後に残ったパブとして親しまれていた「オールド・オーク」。人々が集い、安らぎを見出す場所だったはずのパブは、シリア難民の受け入れにより、諍いの場に変貌してしまう。オーナーのTJはパブの先行きに頭を抱えていたが、シリアから来たカメラを携えた女性ヤラと出会い、思いがけず友情を育むことに。そして喪失や未知への恐怖、希望を見つけることの難しさについて知っていくことになるが―。
主人公TJ・バランタインを演じるのはデイヴ・ターナー。『わたしは、ダニエル・ブレイク』では製材所のオーナーを、『家族を想うとき』では、主人公リッキーの配達先の熱狂的なサッカーサポーターを演じた彼が、最終章となる『オールド・オーク』ではオーディションを経て主人公TJ・バランタイン役に抜擢。実際にパブを経営していたこともあるというターナーに、ローチ監督は「彼は役柄を真実のものとして生き抜いた。彼以外の誰がTJを演じられたのか、全く想像が付かない」と驚嘆と絶賛のメッセージを寄せている。TJと友情を育むシリアから来た女性ヤラを演じるのは、新星エブラ・マリ。イスラエル占領下にあるシリアのゴラン高原、マジュダル・シャムス村出身の彼女もまた、オーディションを経て抜擢された。プロデューサーのレベッカ・オブライエンは「彼女はまさに光だった」と、戦禍から逃れたどり着いた先でも、積極的で誇りも希望も失わないヤラを演じたエブラに賛辞を贈っている。
ヤラの壊されてしまったカメラを代わりに修理したTJが彼女の家を訪れると、家族たちが揃って歓待モード。お茶やケーキを用意し、母アムナはアラビア語でヤラにまつわる冗談を言うなど、暖かくオープンな雰囲気に、TJの表情も心なしか和やかだ。勧められたケーキを頬張り、「おいしい」と伝えたTJは、修理したカメラについてヤラに尋ねる。「新品のようになった」と話すヤラは、続けて「シュクラン」とTJに伝える。アラビア語で「ありがとう」を意味する言葉だと知ったTJは、即座にケーキを指しながら、「シュクラン」と返す。彼らの友情の始まりともいえる、心温まる一片が切り取られている。
立場も世代も、境遇も異なる2人の友情により、TJのパブ「オールド・オーク」はどのように変わっていくのだろうか—。本編への期待が高まる。
『オールド・オーク』© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
『オールド・オーク』© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
『オールド・オーク』は4月24日(金)より全国ロードショー