「“感電した皮膚”はどうなる?」徹底リサーチで生まれた『ザ・ブライド!』衣装&ヘアメイク秘話【4月の映画館はジェシー・バックリー祭り】
ジェシー・バックリー主演作“ハシゴ鑑賞”のススメ
『ザ・ブライド!』&『ハムネット』劇場公開中!
第98回アカデミー賞®で主演女優賞を受賞し、いま最も世界で注目されている演技派女優ジェシー・バックリーの主演最新作『ザ・ブライド!』が現在、全国公開中。そして4月10日(金)から、同じくジェシー主演のオスカー受賞作『ハムネット』の公開もスタートし、さながら“ジェシー・バックリー祭り”の様相だ。
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
『ハムネット』©2025 FOCUS FEATURES LLC.
アカデミー賞®受賞後初の日本公開主演作となった『ザ・ブライド!』では、文字通り“墓場からよみがえった花嫁”ブライドというエキセントリックなキャラクターを圧倒的表現力で演じ、映画ファンから熱い注目を集めているジェシー。そのブライドというキャラクターを語る上で欠かせないのが、一度見たら忘れられない強烈なビジュアルだ。
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
じつはこのスタイルは、アカデミー賞®受賞歴を持つ世界トップクラスのクリエイターたちが結集し、こだわりを尽くして創り上げたもの。ということで、スクリーンでのジェシー=ブライドの着こなしをより堪能したくなる、衣装・ヘアメイクの制作秘話をまとめてみた。
撮影メイキング 『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
アカデミー賞デザイナーが挑んだ「1930年代×パンク」な衣装
伴侶を求める孤独な怪物フランケンシュタイン(クリスチャン・ベール)の願いによって、死体からよみがえらされたブライド。彼女を象徴するド派手なオレンジのドレスを手がけたのは、『シンデレラ』(2015)や『女王陛下のお気に入り』(2018)で知られる世界的衣装デザイナー、サンディ・パウエルだ。
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
パウエルは監督・脚本を務めたマギー・ギレンホールが掲げた「1930年代のパンク」というコンセプトに強く共鳴したという。
「もし1930年代にパンクが存在していたら、どんな姿になっていただろう? あるいは、無政府主義的な70年代のパンクたちが30年代に移植されたら、どうなるだろう?――そこに惹かれたんです」
撮影メイキング ©Niko Tavernise
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
そうサンディが語るとおり、劇中衣装のほとんどが特注品となり、ドレスはスタント用を含め23着、激しいアクションに対応するブーツは18足も用意。ブライド役のジェシー自身も大量の資料を自ら持ち込み、衣装合わせに参画した。
ジェシーは「サンディが選んだあのオレンジは、沸き立つ生命力に満ちていて、パンクです。サンディ自身がパンクで、流れに従わず、常に自分自身の表現で創造してきた人。だからサンディとの作業は自然でした」と、その妥協なきクリエイションを大絶賛。マギー監督も、「夜にライトアップされたオレンジのドレスを見たとき、天才だと思いました。サンディには本当に感謝しています」と称賛している。
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
「感電した身体に何が起きるか?」科学と文学が融合したヘアメイク
ブライドの特徴の一つが、プラチナホワイトに輝くヘアスタル。研究室の手術台で大量の電流を浴び蘇生させられたことで、その髪は“爆発”したようになっている。これを生み出したのは、『ジョーカー』(2019)などを手がけたケイ・ジョージウー。1930年代のクラシックな髪型をベースに、あえて“この世ならぬ”ワイルドな要素をブレンドし、反逆的な美学を完成させた。
さらに強烈な印象を残すのが、ブライドの口元を彩る「黒い模様」だ。これはよみがえったショックで吐き出した黒い液体が、模様のように残ったもの。メイクを手掛けたのは、『クルエラ』(2021)、『哀れなるものたち』(2023)などで知られるナディア・ステイシーだ。
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2人は“感電した皮膚に何が起きるか”を徹底リサーチ。「雷に打たれた皮膚は、木のような模様のグラフィックな痕を残します。そして蘇生の電流から生まれる物質は何か? そこから、血はダークマターのような、ほとんど黒に近いのではないかと想像しました。まるでメアリー・シェリー(『フランケンシュタイン』の著者)が物語を書いたインクのように(ジェシー)」と、その緻密な役作りの一端を明かしている。
科学的なアプローチと、原作者メアリー・シェリーへの文学的なリスペクトが融合し誕生した、唯一無二のヒロインビジュアルは必見だ。
『ザ・ブライド!』©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
なぜか目が離せない「美しき異物感」を大スクリーンで確認しよう
一流のスタッフがそれぞれの才能を“破壊と革新”に注ぎ込み、細部までこだわり抜いて創り上げた『ザ・ブライド!』。不条理な世界へ中指を突き立てるブライドの姿は、単なるキャラクターを超え、カオスな現代を生きる私たちの魂を揺さぶるアイコンとなった。
激情的な愛で結ばれたフランケンシュタイン(クリスチャン・ベール)との、愛と破壊の限りを尽くす逃避行《ハネムーン》の先に、一体何が待ち受けているのか。エッジーかつ挑発的なロマンススリラー『ザ・ブライド!』は、全国の劇場で絶賛公開中。スクリーンでしか味わえない、最高に贅沢でパンクな体験を今すぐ目撃しよう。
『ザ・ブライド!』
1930年代シカゴ。フランケンシュタインから伴侶がほしいと頼まれたユーフォロニウス博士は、事故死した女性の遺体を彼の花嫁《ブライド》としてよみがえらせる。ある事件をきっかけに追われる身となった2人は逃避行に出るが、それはやがて、社会を揺るがす革命の始まりとなる――
監督:マギー・ギレンホール
出演:ジェシー・バックリー、クリスチャン・ベール、ピーター・サースガード、アネット・ベニング、ジェイク・ギレンホール、ペネロペ・クルス
| 制作年: | 2025 |
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全国公開中