「目が離せない。なんだこの映画は!?」看護師・フロリアのある日の遅番…『ナースコール』“リアルすぎる”本編シーン
「第75回ベルリン国際映画祭」で批評家に絶賛され本国スイスで大ヒット、「第98回アカデミー賞」国際長編映画賞部門ショートリストに選出されたスイス代表作品『ナースコール』が、3月6日(金)より公開される。このたび、“リアルすぎる”本編映像の一部が解禁となった。また、著名人より絶賛コメントが到着。
今、世界が向き合うべき病院の現実を描く
「第75回ベルリン国際映画祭」で批評家に絶賛され、米国映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では批評家スコア97%フレッシュの高評価を獲得(3月3日時点)。興行面においても4週連続1位に輝いた本国スイスのみならず、近隣のドイツ、オーストリアで大ヒットを記録し、「第98回米アカデミー賞」国際長編映画賞の最終候補リスト<ショートリスト>選出まで上り詰めた。人手不足の満床病棟で、絶え間なく看護師に降りかかる激務と不測のトラブルを、緻密なリアリティと臨場感あふれる濃密なスリルで描く。献身的で誠実な看護師フロリアのある日の遅番シフトを、息もつかせぬ緊迫感と滑らかなカメラワークで描写し、まるで観客が疑似体験するような驚異的な没入感のある映像世界を実現した。
圧倒的な熱演で主人公フロリアを演じるのは、『ありふれた教室』『セプテンバー5』で世界的に脚光を浴びたドイツの実力派レオニー・ベネシュ。俳優たちの動きに加えて、移動ショットを多用した流れるような撮影を始め、テンポの良い編集、美術、音楽の優れたスタッフワークの見事な連携による完成度は圧巻だ。病院が抱える人手不足という世界共通の差し迫ったテーマに真正面から取り組んだのは、スイスの女性監督ペトラ・フォルペ。実際に様々な病院で入念なリサーチを実施し、多言語が飛び交い多種多様な人々が来る病院という空間をまさしく現代社会の縮図として描き上げたフォルペ監督は、「看護師たちに捧げる映画を作りたかった」と言う。原題「HELDIN(ヒロイン)」が示すように、ラストシーンに込められた願いには、誰もが心を揺さぶられずにいられない。
映像では、人手不足の満床病棟で主人公フロリアの遅番シフトが始まったそばから、フロリアが既に時間に追われている様子がよくわかるシーンだ。担当する西廊下で、手術を控える新患患者が移動する連絡をすると、手術室から「人手が足りない」と返答され、フロリアは「私が運ぶね」と患者の移送を引き受ける。
電話を切り手術着を患者のもとに運ぼうとすると、廊下を歩いてきた別の患者からの投薬の時間が過ぎているというクレームを聞きながら、インターンの看護学生アメリーに同僚への伝言の指示出し。時間通りに投薬して欲しいというその患者の要望に、「人手が足りないのでご辛抱を」と笑顔を絶やさず対応する。すぐに手術着を届けると、手術前の患者は、まだトイレで仕事の電話を続けている。「電話をやめて お着替えを」と促すが、付き添いの妻は「自営業なので息子に仕事の指示を」していると言う。これにもフロリアは笑顔で「みんな 待ってますので」と穏やかに答える。その時、フロリアの電話が鳴り、催促の電話を切ったフロリアは、ドアをノックして「電話をやめて 手術室へ」と患者を急がせる。
<コメント>
おかずクラブ オカリナ(芸人)
看護師以外の方に見てほしい。映画の忙しさがリアル過ぎて。この作品を通じて看護師の給与面含め待遇改善が出来たら最高だなと思いました。映画の忙しさがやり過ぎじゃないこと、もっと忙しい日もあったよなと感じたことが1番怖かったです。
赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
目が離せない。なんだこの映画は!?看護師の遅番勤務を追うだけなのに、地獄のような緊張感。患者たちが背負う物語と主人公が背負う責任をサスペンスフルに描く傑作だ。
松原美津紀(ヘルヴェティカ・スイス映画祭)
ドイツ語の原題は「Heldin / 女性の英雄」。命の最前線で奮闘する英雄(看護師)の視線を通して見るスイスの現状が、わたしたちの心を深く揺さぶる。病を抱える人々に向き合う看護師たちのメンタルヘルスは、どこまで守られているのか——。息つく間もない90分が、観る者に鋭い問いを投げかけ、深い余韻を残します。
『ナースコール』© 2025 Zodiac Pictures Ltd / MMC Zodiac GmbH
『ナースコール』は3月6日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開