連続殺人犯の衝撃告白
米ニューヨーク州で複数の女性を殺害したとして起訴・有罪判決を受けているリチャード・フォックス(62)が、獄中で“第四の殺人”を自白した。
その内容は、1976年、当時13歳だった彼が祖母を刺殺していた、というものだった。半世紀近く未解決だった事件は、この告白によりようやく真相が明らかになった。
2人の女性殺害で40年の刑、さらに3人目の殺害で起訴
フォックスは2025年11月、バッファロー市の40歳と50歳の女性2人殺害した罪で40年から終身刑の実刑判決を受けた。2人は約18年の間隔をあけて殺害されており、遺体はいずれもチャタクア郡のハイキングコース付近で発見されている。
その後、2023年に行方不明となっていた32歳女性の遺体が、フォックスがかつて住んでいた家の地下から発見され、2025年12月に第三の殺人容疑で起訴された。
地元保安官はフォックスを「連続殺人犯」と断定し、“まだ他にも被害者がいる可能性が高い”と警告していた。
明かされた“第四の殺人”――1976年の祖母刺殺事件
捜査が進む中、フォックスの過去に未解決事件があったことが判明する。1976年、ニューヨーク州ブラントの自宅で祖母ビアトリス・ミーボン(当時)さんが胸を刺され死亡した事件だ。当時の捜査では犯人は特定されず、「不審死」として処理されていた。
しかし2025年、フォックスの連続殺人容疑を追う中で、捜査員が当時の関係者を再取材したところ、現場に駆けつけた救急隊員が“祖母が息絶える前に「孫に刺された」と話していた”と証言。これを突きつけられたフォックスは、取り調べで祖母殺害を認めた。
ただし、フォックスはこの事件で起訴されることはない。 1976年当時、ニューヨーク州では13歳の少年を殺人罪で成人として起訴する法律が存在しなかったためだ(※1978年に法律が改正され、13歳でも殺人で起訴可能になった)。警察は「法的処罰はできないが、事件の真相を明らかにすることが遺族への責任だ」とコメントしている。
フォックスは過去に複数の性犯罪歴もあり、地元当局は「彼の犯行はさらに広範囲に及んでいる可能性がある」とみて捜査を継続している。現在フォックスは3件(うち2件で服役中、1件は裁判待ち)で収監されており、事実上の終身刑となる見通しだ。
「シリアルキラー」を改めて検証するドキュメンタリー
『殺人鬼との対談: ジェフリー・ダーマーの場合』(Netflix)
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『Cold Case File:ジョエル・リフキン -チェンソー殺人鬼-』(PrimeVideo、U-NEXTほか)
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犯人が書いた警察を挑発する手紙。そこには残忍な殺しの手口と、コードネーム”BTK”の意味が記されていた。BTKの名で恐れられた連続殺人犯を父に持つ娘が、自らの視点で事件を語る犯罪ドキュメンタリー。