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全編ピンボケ青春映画!?韓国の名匠ホン・サンス監督デビュー30周年記念“月刊ホン・サンス”第3弾『水の中で』

全編ピンボケ青春映画!?韓国の名匠ホン・サンス監督デビュー30周年記念“月刊ホン・サンス”第3弾『水の中で』
『水の中で』© 2023 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

2025年11月から2026年3月までの5カ月間、韓国の名匠ホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して、新作5本を5カ月連続で公開する「月刊ホン・サンス」を開催中。このたび、第3弾となる『水の中で』(1月10日公開)の主演シン・ソクホ、ハ・ソングク、キム・スンユンよりメッセージが到着した。

全編ピンボケ青春映画!?

近年、監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽までを一人で手がけ、よりミニマルで実験的な表現へと歩みを進めているホン・サンス。そのフィルモグラフィの中でも、ひときわ異彩を放つのが『水の中で』だ。「第73回ベルリン国際映画祭」では、上映前に「これから上映される映画は映写ミスではありません」という異例のアナウンスが入ったほど。理由はただひとつ——全編ピンボケ。しかし、その映像は単なる“実験”では終わらなかった。「印象派の絵画のよう(Boston Hassle)」と評され、輪郭を失った済州島の風景は、色と光が溶け合うことで、これまでにない不思議な美しさを立ち上げていく。その独創性は高く評価され、『カイエ・デュ・シネマ』誌の「2024年映画ベスト10」では、『関心領域』『私たちが光と想うすべて』を抑えて第3位に選出され、ホン・サンスの“新境地”として、大きな注目を集めた。

では、出演者たちはこの大胆な撮影手法をいつ知ったのか。主演のシン・ソクホは、こう振り返る。「ホン・サンス監督の現場では、撮り終わるたびに必ずモニターで確認します。とはいえ、スタッフも機材も最小限なので、カメラに付いた小さなモニターをみんなで覗き込むんです。『水の中で』の撮影の初日、最初のテイクを見たとき、映像が少しぼやけて見えて。モニターが小さいし、自分の目が悪くなったのかなと思ったんですが、次のテイクもやっぱりピンボケで(笑)そこで思い切って聞きました。『監督、少しフォーカスが合っていないように思えるんですが、ご存知でしたか?』すると監督は、『いや、今回はこういう撮り方をしたくて、あえてこう撮っているんだ』と。そこで初めて、この映画のルールを知ったんです」

スタッフとして『正しい日 間違えた日』(15)に参加し、俳優としても『草の葉』(18)以降、数々の作品でホン・サンス作品を支えてきたシン・ソクホ。共演のハ・ソングク、キム・スンユンとは実際に建国大学でホン・サンス監督の教え子で同窓生という間柄だ。長年の信頼関係があるからこそ成立した、“全編ピンボケ”という大胆な選択。

映画の公開を記念して、主演のシン・ソクホ、ハ・ソングク、キム・スンユンより、本編ではほとんど見ることのできない三人の顔がしっかり見えるビデオメッセージが到着した。紅一点のヒロインを演じたキム・スンユンは、「この映画はあえてぼやけた映像になっていますが、慌てずリラックスして美しい景色を楽しんでください」とコメント。

ユーロスペースでは、公開初日となる1月10日(土)に3人のオンライン登壇イベントが開催予定。SNSでは三人への質問を順次募集開始。本作の舞台裏について聞ける貴重な機会となっている。

そして、今回も『旅人の必需品』、『小川のほとりで』で好評を博した国産クラフト生マッコリ「White Monday」とのコラボレーションも決定。『水の中で』の作品世界に寄り添う特別なフレーバーの生マッコリが登場。本作が公開する1月10日(土)、11(日)にはユーロスペース限定で、マッコリスタンドが出店予定。

いよいよ1月10日(土)から「月刊ホン・サンス」第3弾全編ピンボケ『水の中で』がユーロスペースほか全国順次公開。その後には、2月14日(土)公開の第4弾『私たちの一日』も控える。多作なホン・サンス監督の「いま」に出会える特別企画、「月刊ホン・サンス」。監督デビュー30周年を機に、劇場でしか味わえないホン・サンスの世界を堪能してほしい。

『水の中で』© 2023 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

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