米大都市の水路で次々と遺体発見
米テキサス州ヒューストンで、2025年に30体以上の遺体が市内のバイユー(水路)から相次いで発見されていることを受け、住民の間で「連続殺人犯が潜んでいるのではないか」との不安が広がっている。
この噂に対し、地元当局は繰り返し「連続殺人を示す証拠はない」と強調している。
1週間で3人の遺体…相次ぐ発見が不安を増幅
12月下旬、ヒューストン警察は1週間で3体の遺体を市内のバイユー周辺で発見した。
12月22日にはダウンタウンのバッファロー・バイユーと、パインバレー地区のブレイズ・バイユーでそれぞれ1体ずつ、24日にはライス・ミリタリー地区近くのバッファロー・バイユーでさらに1体が見つかった。
これにより、2025年にヒューストン地域のバイユーで発見された遺体は34体に達し、前年の35体に迫る数字となった。
SNSで広がる「連続殺人犯」説、観光客まで言及
背景に“ホームレス問題・薬物・精神疾患”
遺体発見のペースが注目を集め、SNSでは「連続殺人犯がいるのでは」との憶測が急速に拡散。観光客までもが地元メディアに対し、「数学が合わない。連続殺人犯がいると思う」 「こんなに多くの人がバイユーで亡くなるのは異常だ」と語るなど、疑念は市外にも広がっている。
こうした憶測に対し、ハリス郡地方検事ショーン・ティアは複数のメディアに対し明確に否定。「連続殺人犯が活動していることを示す証拠は何もない。死因はさまざまで、連続殺人ではない」とコメントしている。
またティア検事は、遺体発見の背景としてホームレス人口の増加、精神疾患、薬物使用など複合的な社会問題を挙げた。
さらに、ヒューストンのバイユーは2,500マイル(約4,000km)以上に及ぶ広大な水路網であり、「バイユーに入ると非常に出にくい。酩酊状態や薬物使用が重なると、さらに危険になる」と、一度落ちると自力で脱出するのが難しい構造だと説明している。
“犯罪による遺棄”の可能性は否定せず?ただし「頻繁ではない」
2017年以降で約200体、40%は死因不明
ティア検事は、「犯罪によって遺体がバイユーに遺棄されるケースもある」と認めつつ、「しかし、それが常態化しているわけではない」と述べている。
地元メディアが医療検査局の記録を調べたところ、2017年以降、ヒューストン地域のバイユーでは約200体の遺体が発見されているとのこと。そのうち約40%は死因が「不明(undetermined)」とされており、事故・自殺・他殺の区別がつかないケースが多いようだ。
市長も「連続殺人の証拠なし」と強調
ヒューストン市のジョン・ウィットマイヤー市長も、「連続殺人犯がいるという証拠はない」と繰り返し発言。
市警察はバイユー周辺を巡回しているが、広大な水路網の監視には限界があると説明している。
未解決事件や連続殺人事件に挑んだ人々を追うドキュメンタリー
『迷宮事件ファイル』(PrimeVideo、U-NEXTほか)
アメリカ国内で発生した未解決殺人事件の再捜査に密着する人気シリーズが、第3章へ突入。事件発生当時には存在しなかった最新技術や、新たに見つかった証拠や証言を元に、数十年間に渡り眠り続けていた事件の解決に挑む!果たして警察は遺族の雪辱を果たせるか?
『私の父は、連続殺人鬼BTK』(Netflix)
犯人が書いた警察を挑発する手紙。そこには残忍な殺しの手口と、コードネーム”BTK”の意味が記されていた…。「BTK」の名で恐れられた連続殺人犯を父に持つ娘が、自らの視点で事件を語る犯罪ドキュメンタリー作品。
『キャッチング・キラーズ:連続殺人犯を追いつめた刑事たち』(Netflix)
新たな犠牲者が出るたびに、高まる緊張感。世間から厳しい目を向けられ、心に葛藤をつのらせながら、連続殺人事件の解決を急ぐ刑事たち。果たして、殺人鬼に正義の鉄槌を下すことはできるのか?