共同脚本で描く離婚コメディ
宮藤官九郎&大石静、ふたりの共同脚本、しかも交換日記のように交互に脚本を書き継いでいくスタイルによるオリジナルストーリー『離婚しようよ』は、気持ちはすでに冷めきったものの、それぞれの事情ですぐには離婚できない夫婦のすれ違いを描くコメディ作品。
主演を務めるのは松坂桃李。女性にだらしなく能天気で、世間知らずのまま育った愛媛の三世議員・東海林大志を軽妙に演じている。大志の妻・黒澤ゆいには仲里依紗、ゆいと親密な仲になる色気ダダ漏れの自称アーティスト・加納恭二に錦戸亮、不甲斐ない大志の尻を叩き離婚協議を進めていく敏腕弁護士・印田薫に板谷由夏、歌と話が上手い大志の対立議員候補・想田豪に山本耕史、うさん臭いが腕は立つ、ゆいの担当弁護士・石原ヘンリーKに古田新太と、個性豊かな俳優たちがクセの強いキャラクターを演じた。
徳川綱吉の上様から、今度は巫女ちゃん!?
近年では、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン2で、物語のカギを握る最重要人物、今際の国の国民・ミラを演じ、NHKドラマ10「大奥」でも5代将軍・徳川綱吉の上様を演じるなど、話題の絶えない仲里依紗が本作で演じるのは、政治家・東海林大志(松坂桃李)の妻で女優の黒澤ゆい。彼女は、愛媛を舞台にした連続ドラマ「巫女ちゃん」で大ブレイクし、大志と結婚した後も人気は衰えず、CM契約数6社、SNSのフォロワー数100万人と国民的な支持を集めている女優だ。
大志とゆいは結婚5年目となるが、夫婦生活の危機を迎えており、大志は父の地盤を引き継ぎ、愛媛で初当選を果たすも、国会で数々の失態を重ねた挙句、女子アナウンサーとの不倫報道で人気を失ってしまっている。そんな愛が冷めきっている中、ゆいは謎めいた男・加納恭二(錦戸亮)と運命的な出会いを果たし、大志に離婚を切り出そうと決意していくことになる。
実際にゆい役を演じた仲は、「女優役を演じるのは初めてだったので不安もありましたが、様々な劇中劇の中でゆいとして別の役柄を演じたり、色々な体験ができました。読み始めると止まらないこの魅力的な脚本を、映像としてみなさんにお届けできることが本当に嬉しいです」と明かしており、パワフルでコミカルなゆいという役柄を楽しんで演じた様子。
そんな仲についてプロデューサーの磯山晶は、「すごく難しい役だったと思うんですがゾーンに入った時には、自分でもなんのお芝居をしているのかわからなくなるくらいの集中力で、たしかな演技を見せてもらいました。仲さんは今回の作品に勝負を賭けてくださったような気がします」、脚本を担当した宮藤も「とにかくお芝居がクリアなんですよね。脚本に『!』と書いてあったら、本当に『!』のまんまやってくださるので、そういうところが好きです。いい女優さんだなと思いました」と絶賛している。
笑いあり、涙ありの離婚ストーリー。はたして、二人は離婚という目標にたどり着けるのか!?
Netflixシリーズ『離婚しようよ』は6月22日(木)より全世界配信