スティーヴン・キング幻の処女作「死のロングウォーク」を映画化した『ロングウォーク』が、6月26日(金)より公開される。このたび、参加者の過酷な運命と鬼少佐に扮するマーク・ハミルを映した予告編が解禁となった。
最後の一人になるまで歩き続ける“ロングウォーク”開幕
1970年代から小説家としてデビューして以降、世に送り出した作品の数多くが映像化されてきた、言わずとしれた“ホラーの帝王”スティーブン・キング。筆舌に尽くしがたいその斬新なアイデアやストーリーテリングは確かなもので、21世紀現在でも原作を基にした新作映画やリメイク作品が度々発表されている。そんなスティーブン・キングが大学在学中にリチャード・バックマンの名義を使用して執筆した作品であり、完成した時期からすると1974年「キャリー」よりも前に存在していた事実上の⻑編初執筆作とも言われている「死のロングウォーク」がついに映像化。
監督は『ハンガーゲーム』シリーズを手掛けるフランシス・ローレンス。社会全体を支配し、この“競技”を執り仕切る鬼少佐役を『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルが演じた。極限状態に放り込まれる若者たちとして、今後の活躍も期待させる大注目の若手俳優が集結。「時速4.8kmを維持すること」「下回ると警告が始まり、警告3つで即失格(即死)」「コースから逃げても失格」「最後の一人になるまでただひらすらに“歩け”」ゴールすら存在しないこのデスゲームで、若者たちは何を求め、何を捨てるのか。戦慄必至、極限のデスレースが今幕を上げる。
「歩くか、死か」。このロングウォークが行われる世界は、戦争によって国家が分断された近未来。娯楽を失った国民にとって、唯一の楽しみであり希望となっているのが、このロングウォーク大会。
予告映像には、参加者たちが極限まで追い詰められていく様子と、彼らを鼓舞し闘争心をかき立てる鬼少佐(マーク・ハミル)の姿が映し出されている。「君らの歩みは全米中継される。その姿を通じ、栄光を呼び覚ます」と、本競技を指揮する少佐は参加者たちに告げる。止まった者は即失格、最後の1人になるまで歩き続けなければならないという惨酷なデスレースであるにもかかわらず、まるで祭事を告げるかのように声高らかに語る少佐の表情には、自慢げな笑みが浮かんでいる。
一人の参加者が靴紐を結ぶために立ち止まると即座に“警告”。休まず歩き続け疲弊した足は次第におぼつき、ついに転んでしまった参加者にも即“警告”。足が折れても、参加者同士の喧嘩で突き飛ばされても、どんな痛みや苦しみを重ねても歩みを止めることは許されない。情け容赦のない、狂気じみた大会だ。
ゴールのない状況で参加者たちが希望を胸に目指すのは、ただ一人に与えられる“願い”を叶える権利と破格の賞金。金に目がくらむ者もいれば、並々ならぬ想いで優勝を目指す者もいる。始まったが最後、歩くか死かの二択しか残されていない彼らは、最初こそ仲睦まじく会話を交わしているが、さっきまで隣を歩いていた者が次々に倒れ、失格していく様子を目の当たりにするうちに、次第に精気を失い、絶望へと追い込まれていく。中には耐えきれず、逃げ出してしまう者も。
そんな彼らをあざ笑うかのように、「こんなに刺激的な“レース”は、ここでしか味わえない!」と叫ぶ少佐。“戦争のない戦争映画”とも言える本作。その言葉の重みと残酷さ、そして彼らが迎える結末を、映画館で見届けてほしい。
メインビジュアルでは、死を彷彿とさせる骸骨が参加者たちの失格<死>を待ち望んでいるかのように、背後から迫っている。逃げるように前へと歩く参加者たちだが、その姿は疲弊しきっていて、今にも歩みを止めてしまいそうだ。【生存確率2%】【戦慄必至のデスレース】そして【歩くか、即死———】彼らが向かう先にある耐え難い絶望を、しかと目に焼き付けてほしい。
『ロングウォーク』は6月26日(金)より新宿バルト9ほか全国公開