「捨てたゴミに本当の姿が表れる」他人の“ゴミ”から心を探る女性の再生 RAINBOWの元リーダーキム・ジェギョン主演『黴の花』
韓国ロマンス映画『黴の花』(かびのはな)が、4月3日(金)より公開される。このたび、日本版ビジュアルと予告編が解禁となった。
全州国際映画祭で2冠を獲得!
“捨てられたもの”に惹かれる彼女と、“見えるもの”だけを信じる彼。愛を恐れるすべての人に贈る、異色のヒューマンロマンスがついに日本で公開される。原作は、韓国文学界の権威ある賞を次々と受賞する作家、ハ・ ソンナンによる短編小説「Flowers of Mold」。内省的で静かなトーンを特徴とし、韓国のみならず世界各国で翻訳されてきた。本作は、「SNSで選ばれた写真よりも、捨てられた写真のほうが、その人の本質を映し出すのではないか」という着想から生まれた。“ゴミ”という最も私的で無防備な痕跡を手が かりに、他者を理解しようとする主人公の姿を通して、人と人 が出会い、知り合っていくことの難しさを描いていく。
映像化を手掛けたのは、前作『A Bedsore』で注目されたシム・ヘジョン監督。斬新な設定と繊細な演出で、本作は全州国際映画祭にてCGV賞およびWatcha’s Pick長編映画賞を受賞。さらに光州独立映画祭ではクロージング作品に選出されるなど、国内外の映画祭で話題を集めた。
恋愛に深いトラウマを抱えるジスは、「捨てたゴミに本当の姿が表れる」と信じ、他人のゴミを密かに拾い集め、ファイリングする日々を送っていた。ある日、綺麗に分別され、丁寧に捨てられたゴミ袋が目に留まる。それは隣人の男性・ウジェのものだ った。ゴミから得た断片的な情報を手がかりに、ジスは彼へと近づき、やがて二人は穏やかな時間を共有しながら、少しずつ心を通わせていく。しかしある夜、ゴミ袋を手にアパートへ入っていくジスの姿を目撃したウジェは、彼女が抱える秘密を知ってしまう。その日以来、ジスの部屋は暗闇に包まれたまま。複雑な思いを抱えるウジェは、姿を消した彼女の行方に思いを巡らせる——。
『黴の花』© All Rights reserved Sinae film
『黴の花』© All Rights reserved Sinae film
主演は、ガールズグループ・RAINBOWの元リーダーで、俳優としても活躍するキム・ジェギョン(『悪魔判事』『初対面だけど愛してます』)。現在TBS系金曜ドラマ『DREAM STAGE』に出演し、日本でも活躍の場を広げる彼女が、過去の恋愛によって他人を信じられなくなった女性・ジスを静かに熱演。共演には、『パスタ』や『ロースクール』などで知られるヒョヌが名を連ねる。
日本版ビジュアルでは、「What is your true color?」という問いのもと、やわらかな光に照らされたジスの表情と重なり合う背景のイメージが、彼女の内面に潜む揺らぎを浮かび上がらせる。予告編は、「彼はゴミに敬意を払う」というジスの印象的な語りから始まり、二人の距離が少しずつ縮まっていく過程と、その先に待つ葛藤を予感させる内容となっている。
一人で生き、一人で死ぬという選択肢が語られる今だからこそ、本作は他者とのつながりを求める心に光を当てる。誰かと生きることへの勇気をそっと後押しする、風変わりで不器用な再生の物語に期待が高まる。
『黴の花』© All Rights reserved Sinae film
『黴の花』は4月3日(金)よりシネマート新宿にて公開