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恋人の実家での「あるある」を描く、中毒性のある一作 “月刊ホン・サンス”第5弾『自然は君に何を語るのか』

恋人の実家での「あるある」を描く、中毒性のある一作 “月刊ホン・サンス”第5弾『自然は君に何を語るのか』
『自然は君に何を語るのか』© 2025 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

2025年11月から2026年3月までの5カ月間、韓国の名匠ホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して、新作5本を5カ月連続で公開する「月刊ホン・サンス」を開催中。このたび、最終章・第5弾となる『自然は君に何を語るのか』(3月21日公開)のキービジュアルと予告編が解禁となった。

恋人の実家での“あるある”をコミカルに描く

詩人のドンファは、恋人ジュニを家まで送り届けた際、玄関先で彼女の父と鉢合わせ、思いがけずジュニの家族と一日を過ごすことになる。初めはぎくしゃくしていたが、ジュニの家族に家や近所を案内され会話を重ねるうちに少しずつ距離を縮めていく。やがて一家が揃う夕食の席で、勧められるまま酒を口にするうち、緊張から酔いが回り、次第に気まずい雰囲気が漂いはじめる。

恋人の両親との対面から始まるドラマといえば、『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)、『招かれざる客』(67)、『ゲット・アウト』(17)など、数々の名作が思い浮かぶ。そんな繰り返し描かれてきた普遍的な題材に、定職につかない詩人の青年を主人公に据え、酒席での言い争いというホン・サンスらしい要素を掛け合わせることで、辛くて可笑しく目が離せない“酩酊ホームドラマ”が誕生した。

主人公ドンファを演じるのは、『旅人の必需品』(24)でイザベル・ユペール演じる主人公のボーイフレンド役を務めるなど、多数のホン・サンス作品に出演し、“ポスト・クォン・ヘヒョ”を思わせるハ・ソングク。本作で満を持してホン・サンス映画初主演に大抜擢され、自らの生き方にプライドを持ちながらも、酒の席でつい“やらかしてしまう”青年を、哀愁とユーモアたっぷりに演じ切った。突然現れた娘の恋人を迎える両親役は、ホン・サンス映画の常連であるクォン・ヘヒョ(『それから』『WALK UP』)とチョ・ユニ(『小川のほとりで』『旅人の必需品』)。実生活でも夫婦である二人は、娘の恋愛を優しく見守りながらも、ときに厳しい評価をくだす両親役をリアルに演じる。

本作は、「第75回ベルリン国際映画祭」のコンペティション部門で上映され、「軽やかに酔い、鋭く刺さるホン・サンスの真骨頂(the reel bits.com)」と称賛。恋人の家族と過ごすことになった思いがけない一日を、皮肉とユーモアをたっぷりに描く本作は、身に覚えのある「あるある」の連続に引き込まれる中毒性のある一作となっている。

『自然は君に何を語るのか』© 2025 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

『自然は君に何を語るのか』は3月21日(土)よりユーロスペースほかにて全国公開

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