体感温度マイナス30度!? 観ているうちに寒さを忘れる極寒映画5選

体感温度マイナス30度!? 観ているうちに寒さを忘れる極寒映画5選

寒い日が続いています。暖房をつけても、厚着をしても、なかなか体が温まらない。体調も崩しがちで、精神的にも耐え忍ぶ日々が続く。そんな冬の日々、みなさんはどのように過ごしていますか?

寒い時こそ、あえて「もっと寒い映画」を観る――そんな逆説的な楽しみ方はいかがでしょうか。極寒の山岳、凍てつく海、氷河期の世界。観るだけで凍えてしまいそうな過酷な環境を舞台にしながらも、手に汗握るアクション、息をのむサスペンスで観ているうちにいつの間にか部屋の寒さを忘れてしまう……、そんな5作品を紹介します。

凍える寒さを吹き飛ばせるか?

『クリフハンガー』(1993年)

監督:レニー・ハーリン
出演:シルヴェスター・スタローン、ジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー ほか

【あらすじ】
ロッキー山脈の雪山で山岳救助隊員として働くゲイブは、親友の恋人を救助中に死なせてしまったトラウマから、山を降りることを決意していました。ところがある日、遭難信号を受けて出動したゲイブは、それが罠だと気づきます。実は墜落した飛行機に積まれていた1億ドルの現金を奪おうとしながらも雪山で身動きが取れなくなった武装強盗団が救助隊を呼び寄せたのです。強盗団のリーダーに人質を取られたゲイブは、彼らを案内して雪山を越えることを強要され……。

【おすすめポイント】
シルヴェスター・スタローン主演、雪のロッキー山中を舞台にした垂直アクションの金字塔。本作の魅力は、実際に標高4000メートルのイタリア・ドロミテ山脈でロケを敢行した、圧倒的な映像とリアリティです。断崖絶壁を素手でよじ登るシーン、氷壁でのクライミング、雪崩からの脱出――CGに頼らない本物のアクションが、観る者の心臓を鷲掴みにします。

『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)

監督:ローランド・エメリッヒ
出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム ほか

【あらすじ】
地球温暖化が進む中、古代気象学者のジャック・ホール教授は、自らの調査結果から恐るべき未来を予見します。地球規模の「スーパー・ストーム」が出現し、新たな氷河期が到来するというのです。やがてそれは現実となり、巨大な竜巻がロサンゼルスを襲い、ニューヨークには巨大な高波が押し寄せます。そして北半球全体が急速に凍結し始め……。

【おすすめポイント】
ローランド・エメリッヒ監督が描く、壮大なスケールのパニック超大作。本作が描くのは、温暖化の結果として訪れる急激な氷河期という皮肉な未来です。ロサンゼルスを襲う巨大竜巻、ニューヨークを呑み込む高波、そして一瞬で凍りつく街――圧倒的な自然災害の映像が次々と展開されます。

『スノーピアサー』(2013年)

監督:ポン・ジュノ
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン ほか

【あらすじ】
2014年、人類は急速に進行する温暖化を食い止めるため、人工冷却物質を散布します。しかしそれは予想外の結果を招き、地球は氷河期に突入してしまいます。人類を含むほとんどの生物は死に絶え、17年後の2031年、「スノーピアサー」と呼ばれる列車の中で生活する乗客たちだけが人類のすべてとなっていましたが……。

【おすすめポイント】
ポン・ジュノ監督がクリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントンといった豪華俳優陣を迎えて贈る社会派SFアクション。氷河期の地球という極寒の設定ながら、物語の大部分は列車内で展開されます。しかしこの列車こそが、格差社会の縮図なのです。前方車両と後方車両、富裕層と貧困層――その圧倒的な格差が、車両を進むごとに明らかになっていきます。

『ザ・ブリザード』(2016年)

監督:クレイグ・ギレスピー
出演:クリス・パイン、エリック・バナ、ケイシー・アフレック ほか

【あらすじ】
1952年2月、マサチューセッツ州沖。猛烈な吹雪と高波に襲われた冬の海で、巨大タンカー「ペンドルトン号」が真っ二つに折れてしまいます。船首側はすぐに沈没し、船尾側もいつ沈んでもおかしくない状態。船内に閉じ込められた30人以上の乗組員たちは、懸命に沈没を食い止め、救助を待ちます。そこで若き沿岸警備隊員バーニーと3人の仲間たちが、自らの危険を顧みず小型救助艇での救助を決行し……。

【おすすめポイント】
アメリカ沿岸警備隊史上、最も困難とされた救出ミッションを実話に基づいて映画化した、海洋サスペンス・ドラマ。本作の舞台は、冬の荒れ狂う海。吹雪と高波、そして凍てつく寒さという三重苦の中で繰り広げられる救出劇には、思わず息も止まります。

『ウインド・リバー』(2017年)

監督:テイラー・シェリダン
出演:ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ジョン・バーンサル ほか

【あらすじ】
アメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。ここで野生生物局の職員として働く地元の白人ハンター・コリーは、雪の上で凍りついているネイティブアメリカンの少女の遺体を発見します。彼女は、かつて亡くなったコリーの娘エミリーの親友ナタリーでした。やがてFBIから新米の女性捜査官ジェーンが一人だけ派遣されてきます。検死の結果、ナタリーは生前にレイプされ、マイナス30度にもなる冷気を吸い込んだことによる肺出血で死亡したことが判明し……。

【おすすめポイント】
『ボーダーライン』『最後の追跡』の脚本家テイラー・シェリダンが、自ら監督も務めた社会派クライム・サスペンス。舞台となるウインド・リバーは、法の支配が及ばない、アメリカ社会から取り残された場所。マイナス30度にもなる極寒の雪原で、ネイティブアメリカンの女性たちが置かれた過酷な現実が浮き彫りにされていきます。

体感温度マイナス30度とも言える極寒の世界を舞台にした5作品を紹介しました。どの作品も、寒さという過酷な自然環境を舞台にしながら、熱い人間ドラマを描いているのではないでしょうか。

寒い冬の日、暖房の効いた部屋で、あえて極寒の映画を観る。その逆説的な楽しみ方に、きっと、部屋の寒さなど忘れてしまうでしょう。

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