なぜ? 元NFL選手がモデルの元妻を提訴
かつてNFLの第一線で活躍したマット・カリルが、元妻で人気インフルエンサーのヘイリー・カリルを相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こした。引退後、平穏な生活を送っていたはずの彼が、なぜ今になって法的手段に踏み切ったのか。
その発端は、数百万人の目に触れる場で行われた「離婚理由」に関するあまりに具体的な発言だった。
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ライブ配信で語られた衝撃の「離婚原因」
2025年11月、ヘイリーが人気Twitch配信者のライブ番組に出演した際のこと。彼女は2022年に成立した離婚の背景について語る中で、マットの身体的なサイズが原因で「性生活において肉体的な苦痛があった」と吐露。自身のスマホに“テキスト入力で”密かに告白したが、その後の発言から容易に察することができてしまった。
しかも彼女は、そのサイズを「コーラ缶2、3本分」という極めて具体的な比喩で表現。この発言はSNS上で瞬く間に拡散され、世界的なバイラル現象を引き起こした。ネット上では「公も私的にも他人に話すべきではない」「もし男女逆だったら大問題になってる」とヘイリーを批判する声も多い。
提訴に踏み切ったマット側の主張
マットはこの発言がプライバシーを著しく侵害したとして、7万5000ドルを超える損害賠償を求めて提訴。訴状の中でマット側は、この暴露が公共の関心事ではない親密な情報の不当な公開であると指摘した。
さらに、この発言がきっかけでマット本人が嘲笑の対象となっただけでなく、彼の現在の妻や家族に対してもSNS上で誹謗中傷や嫌がらせが殺到し、生活が脅かされたと主張。実際、マットの名でネット検索するとヘイリーの発言を取り上げた記事や動画、SNS投稿が大量に表示される事態となっており、かなり気の毒な状況だ。
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「不当な利益」と「表現の自由」の対立
また、今回の訴訟でマット側が重く見ているのが、ヘイリーがこのセンセーショナルな話題を利用して自身のSNSのエンゲージメント(注目度)を高め、経済的な利益を得たという点だ。これに対し、ヘイリー側は「自身の過去の真実を語ることは、憲法で守られた表現の自由である」として、訴えの棄却を求める構えを見せている。
元夫婦の極めてプライベートな領域が、インフルエンサーという立場を通じて公表された今回の事件。SNS時代における「語る自由」と「守られるべきプライバシー」の境界線が、法廷の場で問われようとしている。
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